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人生は毎日の「小さな1歩」の積み重ね。ふだんの暮らしのなかで実行できる「小さな行動」に目を向けよう

人生は毎日の「小さな1歩」の積み重ね。ふだんの暮らしのなかで実行できる「小さな行動」に目を向けよう
Photo: 印南敦史

わたしたちはみな、ハッピーで健康的な生活を送る、隠れた才能を秘めています。

でも、その才能に気づいて自分を高めていくことは、そう簡単ではありません。毎日の暮らしのなかで何をすればいいのか、いつもはっきりとはわからないし、なかなかすぐには思いつかないものです。

あなたの人生は、毎日の「小さな1歩」の積み重ねでできています。一つひとつの小さな選択が、とても大きな意味を持ちます。

この本は、あなたに変化をもたらす力を与えてくれますーー毎日ひとつずつ、「小さな1歩」を実践することで。

なぜなら、小さなことがとても大切だから。

(「小さなことが大切」より)

『THE BOOK OF YOU 自分を「整える」365日の本』[ジェイミー・オリヴァー(コントリビューター)著、英国YOUチーム(編)、江口泰子(訳)、飛鳥新社]のページを開くと、このような文章が現れます。どうやら「小さな1歩」を踏み出すことの大切さを、本書では強調しているようです。でも、「小さな1歩」とは、どのようなものなのでしょうか?

この疑問に対して、著者は「それはふだんの暮らしのなかで簡単に実行できる、小さな行動」だと答えています。たとえば「20分間、瞑想する」は「小さな1歩」ではないけれど、「2分間、こころを落ち着けて座る」は「小さな1歩」になるということ。同じように「マラソンに挑戦する」は「小さな1歩」ではないけれど、「階段を使う」は小さな一歩。そのような「シンプルでちょっとした行動」が、やがて大きな違いを生むことになるという考え方なのです。

だから、本書を毎日1分だけ開き、「小さな1歩」を踏み出すことを著者は勧めています。そうすれば、暮らしは着実に整っていくというのです。「小さな1歩」が「フード」「マインド」「ムーブ」「ラブ」と4つのカテゴリに分けられている点も特徴的。

この本では、1日にひとつずつ、365個の「小さな1歩」を紹介しています。まずは「1.この本を使いこなそう」からはじめましょう。そして、ページ順にいくつか試したら、あとはあなたしだい。1日にひとつずつ、順番に試していってもかまいません。順番にこだわらず、ぱっと開いたページの「小さな1歩」を試してみるのもいいでしょう。(「どうやってはじめるの?」より)

そんな「1.この本を使いこなそう」のなかから、いくつかのトピックスを抜き出してみることにしましょう。

ハッピーな気分にしてくれる人に、感謝の気持ちを

まわりにポジティブな人がいると、こちらまで元気がわいてきて、人生にも前向きな態度で取り組めるようになるものです。そこで著者は、「人生にポジティブなエネルギーを与えてくれる、好きな人のことを考えてみましょう」と提案しています。その際には、「どうやってその人に感謝の気持ちを伝えるか」も重要なポイントとなることでしょう。(「2 LOVE」より)

からだを動かす

からだを動かすというと、それだけで大変なことのうようにも思えるかもしれません。しかし山に登る必要も、ランニングマシンで汗を流す必要も、ウェイトを持ち上げる必要も一切なし。というのも、ふだんの生活にほんの少し「余分な動き」を取り入れるだけで、からだにとてもいい効果があるという研究があるというのです。

そこで、通学や通勤、買い物の途中で、いつもよりちょっとだけ余分にからだを動かしてみてはいかがでしょうか。たとえば、駐車場のいちばん不便な場所にクルマをとめる。エスカレーターではなく階段を使う。そんな、ほんとうに小さなことでいいということ。(「3 MOVE」より)

ひと息つく時間

誰にも邪魔されない時間をとって、周囲の世界を観察してみることも大切。とはいえ毎日が忙しいと、自分だけの時間をとるのはなかなか難しいことでもあります。でも、気持ちをリフレッシュして、自分を取り戻すひとときは必要。たった5分でいいので仕事や家事の手をとめて、まわりの世界をよく見まわしてみるべきだといいます。(「4 MIND」より)

フルーツボウルをいっぱいに

本書のコントリビューターで、カリスマシェフのジェイミー・オリヴァーは、「フルーツボウルにたくさんの果物を盛る日」をつくることを提案しています。フルーツボウルを持っていないのであれば、「この機会に買い求めてみましょう」とすら言うのです。さらには、おいしくて、すぐに食べられて、ビタミンやミネラル、いろいろな栄養素がたっぷりな果物は“自然のキャンディストア”のようだとも記しています。(「5 FOOD」より)

自分を大切に

「自分の欲求」をないがしろにすると、こころとからだに悪い影響が出てしまうもの。たとえば予約や約束を先延ばしにしていると、なんとなく落ち着かず、仕事や家事の能率もダウンしがちです。そこで、かかりつけの歯医者やヘアサロン、お気に入りのレストランの予約を取るか、しばらく会っていない友だちに連絡してみましょうと著者。電話を1本かけるだけで、落ち着いた気持ちになれるのだといいます。(「7 MINDO」より)

水を飲む

改めて言うまでもないことですが、人間のからだにとって「水分」はとても大切。特にその70%が水でできている脳は、水分を補給することで活性化するのだそうです。そこで著者は、ジュースや炭酸飲料のかわりに水を飲むことを勧めています。

ただし水道の蛇口をひねるだけでなく、もっと楽しく飲む方法があるのだとか。簡単なことで、自然のフレーバーをプラスするだけ。みずみずしい柑橘類のスライスや、リボンのように薄く削いだキュウリを加えるのもいいそう。またミントやバジルの葉、果汁たっぷりのベリー類、新鮮なショウガを加えるのもおすすめだといいます。ちょっとした工夫で、さらに心地よくなれるということ。(「9 FOOD」より)

新しい習慣を身につける

歯磨きであれ、化粧であれ、ふだんの生活の40%は「習慣」でできているもの。そして習慣には、「頭を休める」という大切な働きがあるのだそうです。そればかりか、健康を高め、外見を整え、仕事や家事の能率をアップさせ、対人関係をスムーズにしてくれる効果も。

しかも習慣には、魔法のような力があるのだといいます。いったん習慣になってしまえば、それが毎日の生活を生涯にわたってサポートしてくれるというのです。そこで、「習慣にしたい行動」をひとつ決めることを著者は勧めています。本書をパラパラとめくり、新しい習慣にする「小さな1歩」をひとつ選ぶのもいいかもしれません。(「10 MIND」より)

いつも笑顔で

きょうは、どんな笑顔を見せているでしょうか? 著者によれば、「ただ笑顔をつくるだけでもハッピーな気分になれる」という研究結果があるのだそうです。そこで、朝起きたら、まず笑顔をつくってみましょう。そうすれば、その笑顔がきっと、まわりの人に1日中ハッピーな気分を振りまくというのです。(「11 LOVE」より)




ここからもわかるように、本書に書かれていることはとてもシンプル。これは、英国で人気のスマートフォンSNSアプリ「YOU-app」から生まれたものなのだそうです。ここで「小さな1歩」を提案している「YOU」は、デザイナー、ウェブ開発者、「小さな1歩」クリエイター、マーケッター、そして「YOU-app」ユーザー。立場の異なる各人のことばは、きっと小さな気づきを与えてくれるでしょう。そして結果的には、それが「小さな1歩」へとつながっていくことになるかもしれません。

Photo: 印南敦史

印南敦史

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