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砂糖と心臓病の関係性とは?

砂糖と心臓病の関係性とは?
Image: Noelle Buske/Flickr

砂糖は健康に悪影響を及ぼします。カロリーが高いだけではありません。砂糖とその他の食品を同カロリーで比較した数々の研究において、身体に与える影響が異なることが明らかになっているのです。そしてここにきて、砂糖業界がそれらの事実を隠していたことが明らかになってきました。

過去50年ほど、脂肪が心臓病の主要因であると考えられてきました。でも、その真犯人は、卵から摂取したコレステロールや、胃から動脈へ取り込まれたステーキではないようです。ここ10年ほどの研究で、砂糖の消費と心臓病の関連性明らかになってきているのです。

さらに、脂肪と心臓病を関連付ける「知恵」は、まったく一般的ではなかったことが明らかになっています。1960年代、心臓病の原因を研究していた科学者らは、砂糖を犯人と考えていました。ジャーナル誌PLOS Biologyに発表された論文によると、砂糖業界が出資した研究により、その関係性は曖昧にされ、葬られたそうでうす。

同論文の研究者の1人、カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校のStanton Glantz氏は、NPRにこう話しています

砂糖業界は、うまく全責任を脂肪になすり付けたのです。

Glantzら研究チームは、米国の砂糖事業者団体と関係の深い財団「Sugar Research Foundation」が出資した、砂糖による健康への悪影響を調べた研究に注目しました。同財団は、好ましくない結果が出はじめたため、研究が完了する前に資金提供を打ち切っていたのです。

さらにSugar Research Foundationは1967年、砂糖の消費と心臓病の関連を示した研究を疑問視するレビュー記事に、秘密裏に出資します。同記事は『The New England Journal of Medicine』に掲載されました。そのあと、SRFは独自の研究に着手。サクロース(砂糖)を摂取したラットと、でんぷんまたは通常の食事を摂取したラットを比較しました。

研究は3年間行われましたが、完了のわずか12週間前に資金が打ち切られました。その時点での暫定的な結果として、砂糖を多く摂取したラットは、他のラットに比べてトリグリセリドの血中濃度が高くなっていました。人の場合、トリグリセリドが高いことは、心臓発作や脳卒中の危険因子とされています。また同研究では、砂糖の摂取と、人の膀胱がんと関係する酵素であるベータ・グルクロニダーゼの関連性も示されていました。

これらはあくまでも、ラットを用いた研究です。また、危険因子に過ぎず、疾患の存在を示すものではありません。つまり、砂糖が心臓病や膀胱がんの原因であることは意味しません。打ち切られた研究は、確固たる証拠にはなりえませんが、「砂糖は単なるカロリー源ではない」ことを示す証拠の一部にはなりえたでしょう。

Glantz氏の論文は、一連の研究の1つに過ぎません。同研究チームは、たとえばタバコ製薬気候変動などのもっと広い視点で、業界が出資した研究はその業界に都合のいい結果を出す傾向があること(および、業界に都合の悪い結果を出しそうな研究は中止または未発表で終わること)を示そうとしています。


Image: Noelle Buske/Flickr

Source: American Hear Association, Harvard Health Publishing, Plos, NPR, UC Dc Davis Health, The Sydney Morning Herald, Los Angels Times

Jamie Green - Lifehacker US[原文

(訳:堀込泰三)

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