lifehacker

特集
カテゴリー
タグ
メディア

マネー特集─今さら聞けない、お金の疑問

投資先としてビットコインは避けたほうがいい理由

投資先としてビットコインは避けたほうがいい理由
Image: tiendientu vietnam/Flickr

友人が言いました。

投資ってなんだか信じられないの。宝くじと同じようなものじゃない。

同じように考えている人は多いのではないでしょうか。暗号通貨と同じくらい予測不能なものとして、考えることをあきらめているのだと思います。その結果、投資はスクラッチと同類という考えにいきつくのでしょう。

「暗号通貨はポンジ・スキーム(詐欺の1つ)だ」「これからは暗号通貨の時代だ」など、人によって考えは異なることと思います。ただ、1つだけ確実なことがあります。それは、ビットコインは老後の資金にはならないということ。

「Form Financial Management」の共同経営パートナーであり、『Wealth Management in the New Economy』の著書を持つファイナンシャルプランナーのNorm Mindel氏はこう言います。

私は絶対に、ビットコインをおすすめしません。このように変わったモノが登場すると、買いたいというお客様が出てきます。そんなとき私は、買うのはかまわないけれど小額にすることをすすめ、同時に私は一切かかわらないとお伝えしています。

ビットコインと長期投資の違い

老後の引退生活のために行う消極的な長期投資と、あやしい暗号通貨への投資は、まったく別物です。Mindel氏は、「どんな投資にもリスクは伴うものの、暗号通貨は理解不能であり、学ぶべきデータがないためリスクが非常に高い」と警告しています。

もう1つの問題が、利益を生み出す企業や不動産などへの投資と異なり、暗号通貨のような商品にはそれ自体に価値がないこと。

私は投資について、こう説明しています。たとえば株式市場への投資なら、キャピタルゲインに対する配当の現在価値を買っていることを意味します。ですから「株ってよくわからないけど、ギャンブルみたいなものでしょ」と言われたら、「リスクは伴うけれど、定量化できる部分もありますよ」と答えています。

ところが暗号通貨には、誰かが買いたいという意思以外に価値がありません。つまり、よりギャンブル性が高いのです。

暗号通貨のような商品に手を出すということは、より高く買ってくれる他人に依存することを意味します。商品そのものには価値がありません。もっと高いお金を出したいという人がいないかぎり、その価値は皆無なのです。

もちろん、高いお金を出したい人はいるかもしれません。ただ、本当にいるかどうかがわからないのが問題であり、危険です。

バブルができるまで

それでも、「私はうまくいきました」という人は必ず現われます。こうしてバブルが膨らんでいきます。でも、考えてみてください。すぐにリッチになれる方法なんて、うまくいくケースよりもそうでないケースのほうが多いはずです。ご存じのように、投資は分散するに越したことはありません。そのほうが、1つにすべてを賭けるよりも長期的にいい結果が得られることは明らかなのです。

たとえば企業を経営するなら、データと助言が必要です。ビットコインに頼っていてキャッシュフローがないような場合、お金はその新通貨を生み出すために何をするかにかかっており、私の理解を越えてしまいます。

消極的投資には謎めいた部分がないので、あまり魅力を感じないかもしれません。でも、世界最大の投資家Warren Buffett氏は、それで十分と言います。それに、暗号通貨は謎めいているだけでなく、トレンドになっているものに賭けるのは極めて危険です。トレンドはバブルのように膨らみ、いつか必ずはじけます(ドットコムバブルがいい例です)。それに、Buffett氏もビットコインはバブルであると警告しています。

ところでバブルって何でしょうか。Mindel氏はこう説明します。

バブルとは、価値の道理が通らなくなることです。そして、その不合理性に気づけないことが問題です。だからいつか、価格が下落します。多くの人の記憶に新しいのが住宅バブルでしょう。価格が上がり続け、誰もが住宅に投資すべきだと言いはじめます。住宅を持つことでお金を失うことはない、今しかないと。そして、みんなが熱狂的に飛びついたあとに気づくことになるのです。それらの住宅に、それだけの価値はなかったと。

ゆっくり、堅実にがベスト

暗号通貨はバブルであるという警告が出されているにもかかわらず、すぐに儲けたいあまりにそれを無視している人が多すぎます。はじける直前のバブルに乗ることは、果たして安全なのでしょうか。

私は市場のタイミングを読むのが苦手です。タイミングで決断できる人は、非常にスマートかラッキーかのどちらかでしょう。そんな人はほとんどいません。

ウサギとカメの童話と同じです。そんなに楽にリッチになれる方法があるなら、世界中の人が金持ちになっているはずです。でもそうならないのは、やはり富を築くにはゆっくり堅実でなければならないからでしょう。ですから、もしお金の専門家にビットコインをすすめられたら、早々に断ってほかの専門家を探してください。

ビットコインのようなトレンドが訪れると、投資そのものを恐れる人が増えてしまいます。実際、投資と宝くじを混同している人は多く、そのような人たちは金利1%の貯金から離れることができません。でも、老後のことを考えると、何をしても十分すぎることはありません。暗号通貨のようなバブルが、さらに恐怖をかきたてます。

「カジノにつぎ込むかビットコインに投資するかを迷っている」というお客様がいたら、暗号通貨をおすすめすると思います。多少は勝算が高いでしょうから。でも、暗号通貨にはそれぐらいの気持ちでアプローチしないといけないのです。


Image: tiendientu vietnam/Flickr

Source: The Next Web, Splinter, Investpedia, Coindesk, Forbes

Kristin Wong - Lifehacker US[原文

(訳:堀込泰三)

swiper-button-prev
swiper-button-next