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欲しがれば欲しがるほど、心はずっと貧しくなる

欲しがれば欲しがるほど、心はずっと貧しくなる
Image: Wikipedia

米Lifehackerが人生の役に立つ言葉を紹介するシリーズ「Mid-Week Meditations」へようこそ。ストイックな知恵を探求し、それを使って自らを省みて、人生を好転させましょう。

今週ご紹介するのは、ローマの哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカです。父親の大セネカ(マルクス・アンナエウス・セネカ)と区別するために、小セネカとも呼ばれていました。セネカは、貧しさは心の表れであると信じています。

わずかしか持たない者でなく、多くを欲する者が貧しいのである。

ルキリウスに宛てた手紙より

何が言いたいのか

基本的に「貧しさ」というのは、何を持っているかではありません。すでに持っている物があるにも関わらず、欲していることです。すでに何かを所有していても、欲しがれば欲しがるほどより貧しく感じます。

このセネカの言葉は、実際には「満たされた貧困は名誉ある財産だ」とエピクロスが繰り返し言っていることを引用したものです。セネカは「実際、満たされていたら、まったく貧しくはない」と説明しています。いくら(物を)持っていても、持っていないことを嘆くことにすべての時間を費やしていたら意味がないと続けています。そんなことでは将来得られることを期待できなくなります。

得られる教訓

ここでセネカの言葉を誤解しないでほしいのは、現実の貧困や貧しさについて語っているのではないということです。文明がはじまって以来人間は、食糧、水、避難所など、必要なものがどうしても手に入らない本当の貧困に悩まされてきました。セネカがここでいっているのは、貧しさの一般的な概念であり、自分のことを「貧しい」と考える人のことです。欲する行為や、欲しがることが、心を貧しい状態にしていると言っています。欲しがれば、それだけ自分が持っていないような気になり、心がより貧しい気持ちになるのです。

私は人生をコップに、人生で必要なものを水にたとえる考え方が好きです。幸福や満足、セネカが言うところの「満たされている状態」は、自分のコップが水であふれんばかりの状態です。しかし、もっと水が欲しいのであれば、つまり人生を幸せで満たすには、コップをもっと大きくしなければなりません。さらに、自分のコップが満たされていないという事実に不満持ち、それが満たされる方法を探すことにエネルギーを使って、人生を過ごすことになります。一方コップが小さければ、ほんの少しの水でコップは満たされます。つまり満たされた状態に達するのはとても簡単です。

少なくとも、自分の欲しているものを見直したほうがいいでしょう。欲しているものを現実的に減らし、優先順位をつけ、本当に幸せになるために必要なもの、自分が「満たされている」というのはどういう状態かを定義しましょう。

自分の人生で与えられた(すでに持っている)ものに対してもがくのをやめ、どのようにしてそれを手に入れることができたのかを意識しましょう。さらにいいのは、貧しいと感じるのをやめ、もっと欲しいと思うのをやめることです。結局のところ、何も欲しがらなければ、必要なものはすべて持っていることになります。

セネカが友人ルキリウスに宛てた手紙をすべて読みたい方は、英語版をすべて無料で読むことができます。


Image: Wikipedia

Source: Wikipedia(1, 2

Patrick Allan - Lifehacker US[原文

(訳:的野裕子)

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