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「Think Lab-世界で一番集中できる環境-」で垣間見た、“深い思考”から始まる働き方改革

「Think Lab-世界で一番集中できる環境-」で垣間見た、“深い思考”から始まる働き方改革
Photo: ヨコヤマコム

“世界で一番集中できる環境”を標榜する「Think Lab」がついにオープンしました(オープン前の記事はこちら)。

オープン前日となる11月30日(木)のオープン前イベントの様子と、実際に中に入ってみた様子の2本立てでお送りします。

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Photo: ヨコヤマコム

最初に登壇したJINSの田中仁社長

この取り組みのゴールは「場を作るだけでなく、集中できる空間で質の高いアウトプットを生み出す」こと。

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Photo: ヨコヤマコム

Deep Think」:自分の知を深める、最高の集中体験

Co-work」:社外の知に触れる、コラボ体験

その両方を行き来することができる場として設計されています。

最高の集中体験を提供することが、個人・会社のあり方の本質に迫るのではないかと語る田中社長。「LIVE YOUR LIFE。自分がどうありたいかを考え、自分の人生に集中しよう」とメッセージを送りました。

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Photo: ヨコヤマコム

「Think Lab」を監修した石川善樹さん。「意味のない無駄を減らすだけでなく、知的生産性をいかに上げていくかが大切」と語ります。

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Photo: ヨコヤマコム

石川さんが紹介したのが、ビル・ゲイツが長年している「Think Week」。それは、仕事を一切せず、読みたい本を読み、考えたいことを考える1週間。

そして、知的生産性をあげるうえで欧米のエグゼグティブにつくエグゼグティブ・コーチと呼ばれるひとたちが最初にすることもまた、ひとりで集中する時間を設けることなのだそう。

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Photo: ヨコヤマコム

切羽詰まったほうがクリエイティブな仕事をするというのは完全な誤解。発酵するようにゆっくりとアイデアを醸成していくべき。

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「Deep Thinkだゼーーーット!!」と覚えましょう。
Photo: ヨコヤマコム

「Deep Think」と「Co-work」では、Deep Thinkが先にくるべきで、上の図のように「Z」の字を描くように「非定型・一人」→「非定型・チーム」→「定型・一人」→「定型・チーム」の順番に業務をするべきであるといいます。

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Photo: ヨコヤマコム

Think Labは「Deep Think」に端を発して、「Co-work」と行き来できる設計になっています。

その発想のヒントとなったのは空海。高野山を都から離れた思索の場として寺をつくった空海に着想を得て、日本の寺社仏閣の構造に注目。その過程で、寺社仏閣にはストレスとリラックスを同居させることで集中を持続させる仕掛けになっていると気づいたそう。

そのあたりのお話はこちらの記事もあわせてどうぞ。

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Photo: ヨコヤマコム

空間デザインを担当した建築家の藤本壮介さん。

「寺社仏閣のようなワークスペース」と聞いたときは「意外すぎておもしろい」と思ったとのこと。緊張と緩和をくり返しながら「ゾーン(集中状態)」に入っていくことを心がけられたそう。

全体のトーンを黒で統一して緊張感をつくりながら、緑でリラックス効果を出す、そのちょうど中間を狙っているとか。

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「Think Lab」のチームメンバーであり、JINS MEMEのプロジェクトリーダーでもある井上一鷹さん。JINS MEMEをつかった集中力の「センシング」ができることがメリットだと語ります。

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取材時点で18社の集中力を高めるソリューションを持っているさまざまなパートナーと組んでいます。

Think Labには目に見えるものだけでなく、ビクターエンターテイメントによるリフレッシュを促すハイレゾの自然音や、DAIKOによる体内時計を整える光マネジメント技術なども提供されています。

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母数が少ないながらも、同じビルの30階にあるオフィスと、できたばかりのThink Labでの集中力を比較したグラフ。通常の集中、深い集中ともにアップする結果に。

そしていよいよ「Think Lab」内部へ!

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エレベーターホールから入ると、鳥居ではないものの格調高いエントランスがお目見え。

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Photo: ヨコヤマコム

そこをくぐると、長く暗い廊下を一筋の光が導く、アプローチ空間。緊張感がありつつも、非常に静かなので心を整えたり、期待感を高めていく効果を狙っているそう。

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Photo: ヨコヤマコム

アプローチの奥には田中社長が話していた「LIVE YOUR LIFE」と書かれています。

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Photo: ヨコヤマコム

開けた空間に出ると、真っ先に目に入るのは29階から見える東京の街。一気に緊張がとけて高揚感が生まれる構造になっています。

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Photo: ヨコヤマコム

そして緑。シュロチクがふんだんに使われています。視線をさえぎる役目だけでなく、10〜15%緑が視界に入るとリラックスできるという研究結果をもとに設置しているとのこと。10〜15%というと意外と少ないのかなと思いましたが、実際に入ってみると空間全体が緑に囲まれた雰囲気になっています。

実際に緑を提供したパソナ・パナソニック ビジネスサービスを共同事業化しているパーク・コーポレーションの梅澤伸也さんによると「禅寺の雰囲気を重視するため、藤本さんと何度か議論を重ねました。植物にもストレスをあげるもの、下げるものがあると研究でわかっていたので、緑視率によりストレスを下げる植物かどうかを判定した結果、シュロチクで高い結果が得られた」ので使用したとのこと。

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ワークスペースは窓に向かって3列デスクが並ぶ構成。全員が同じ向きで、必ず間にスペースを設けることで、座禅のようにひとりずつの集中を促すようになっています。

また、窓側に近い席はデスクが低く上を向くために発散思考(アイデア創出)に、離れた席はデスクが高く前傾になるために収束思考(ロジックチェック)に適した姿勢をとれるようになっています。

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Photo: ヨコヤマコム

一番窓側の列には、岡村製作所の集中を実現するデスク&椅子「Cruise & Atlas」。少し上を向くことによって、集中のなかでも発散思考に向いているようです。

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Photo: ヨコヤマコム

中間の場所にはPLUSの「Junior」を採用。背もたれの肩甲骨まわりが切り取られているので、肩が凝ったら腕を回したりも可能。

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また、背もたれは上のGIFのように反発力がありながら可変力があるのでちょっと伸びをしたいときにも便利です。

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一番窓から離れた列には、背もたれではなく腰当てを採用し、坐骨で座る「アーユルチェア」を採用。前傾気味で集中するときに良さそうです。

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Photo: ヨコヤマコム

グループ席にはコクヨの「ing」を採用。バランスボールに座っているかのように座面が動くので、Co-workしながらカロリー消費なんてことも可能です。

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Photo: ヨコヤマコム

実際に座ってみると、スイングすることで姿勢を少しずつ変えながら座っていられるので、ひとりでの集中にもちょっと会話しながらの作業にも向いていそうと感じました。

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Photo: ヨコヤマコム

法人利用を想定して、セキュリティにも配慮した固定ルームを8つ用意。

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個室でパーテーションに囲まれた自分だけの空間も13席が用意されています。

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個人用のブースには、昇降できるデスクが設置されたスペースがあったり、飛行機のビジネスクラスのように籠もり感がありながら集中できるスペースがあったりと、その日そのときの気分にあわせて利用することができます。

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Photo: ヨコヤマコム

Think Lab内には、温度、湿度、CO2濃度、騒音の度合いといった環境情報をスマホで確認できるNETATMOのIoTデバイスを設置。

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Photo: ヨコヤマコム

エントランス付近にある畳敷きの多目的スペース。小さなイベント、レクチャー、ヨガなども行なえるとのこと。内覧会ではヨガが実演されていました。

また、アクティブレストを実現するために、ビルに同居するセントラルスポーツを会員価格で使用することも可能です。

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Photo: ヨコヤマコム

カフェの部分はうってかわって白を基調にしたスペースに、カラフルでさまざまな素材の家具を配置。

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Photo: ヨコヤマコム

緊張とリラックスを促すための各種飲食物やシーブリーズの製品なども提供。

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Photo: ヨコヤマコム

最後にもう一度エントランスで通ったような細い廊下を通ります。異なるのはグリーンが置かれていること。最後にフッとリセットをして外に出ることができます。

オフィスの利用料は以下のとおり。

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Screenshot: ライフハッカー[日本版] via Think Lab

実際に「Think Lab」を体験してみて思ったのは、「緊張」と「緩和」をさまざまなかたちで繰り返せること。このスペースは、すでに集中力についてわかっていることをいますぐに実践できるほかにはない環境であるだけでなく、まだ解明されていない集中力の謎を解く壮大な実証実験でもあるというところに非常に興味を持ちました。

「Think Lab」の成果がビジネスパーソンの働き方を変えてくれる日も遠くなさそうです。


Photo: ヨコヤマコム

Screenshot: ライフハッカー[日本版] via Think Lab

Source: Think Lab

松葉信彦

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