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人生の目的を見失って、途方にくれてしまった時の対処法

人生の目的を見失って、途方にくれてしまった時の対処法
Image: Eakachai Leesin/Shutterstock.com

ようこそ「Tough Love」へ。悩みがあればアドバイスします。ただし、少々辛口です。

今回は、とあるトラストファンドに勤める女性からのご相談。彼女はキャリアについて悩んでいるようです。

まず最初に言いたいのは、私はセラピストでもなければ、ヘルスケアの専門家でもありません。ただ、喜んで言いたいことを言っているだけの男です。ひどい生活を豊かにするのに必要なツールをあげたいだけです。

パトリックさん、こんにちは。

私は30歳の女性ですが、人生の目標がありません。有名な大学で「ソフトサイエンス」の学士を取り(成績優秀賞をいただきました)、大学院に進む予定でした。でも、大学院のある町へ引っ越す直前に、急にすべてが嫌になってしまいました。もう、この分野の研究にかかわりたくない。そう思った私は、大学院に電話をして入学を取り消してもらいました。こうして私のキャリアは突然に途絶えたのです。

親の遺産があったので、フルタイムで働かなくてもやっていくことができました。そんな生活を5年ほど続けたいま、私には頭脳と好奇心はあるものの、スキルがないことを実感しています。どこかで雇ってもらうには遅すぎるし、だからといって好奇心旺盛になる方法を見つけられない限り、生活のために専門職に戻りたいという欲求もありません。

私は科学が大好きで、日常のあらゆるものにも、宇宙のコンセプトにも魅力を感じます。一方、芸術的な側面もあるようで、もっと訓練をして才能を開花させてほしいともう1人の自分が叫んでいます。長く付き合っている彼氏と犬が2匹いて、心から愛しています。また、料理や読書、音楽鑑賞のほか、新しく学ぶことが大好きです。今の生活は、それらすべてを日々のルーチンに取り込むことに成功していて、とても快適です。このルーチンから抜け出すのはかなり難しいと思います。

でも私は、天文学者(宇宙飛行士もいいかも)、古生物学者、文化人類学者、馬具職人、気候科学者、彫刻家、サイエンスライター、起業家などなど、たくさんのことをしたいんです。こんな私ですが、どうしたら生産的な生活を送れるでしょうか。それも、仕事地獄で魂を擦り減らすのではなく、楽しくてやりがいを感じられる方法で。

私は自分のために、何ができると思いますか?また、何をすべきでしょうか?執筆? ポッドキャスト? あるいは、目標のないまま大学院に行くべきでしょうか?

選択肢が広すぎるのと、日々の騒動に飛び込みたくない気持ちのせいで身動きが取れなくなってしまいました。輝かしい可能性に満ちていたはずの人生が、勢いを失いつつあります。それでも行動できない自分に、嫌気がさしてしまって。

Lost in Thought(物思いにふける)より

Lost in Thoughtさん

実は、同じような相談がたくさん来ています。ですから、現代社会において目標を見失うことは極めて普通のことなのだと思います。特に、あなたぐらいの年齢はその傾向が強いようです。個人的意見ですが、生涯同じことを命がけでやり続けられる人は非常にまれなのではないでしょうか。ですから、そんなに焦ることはありません。あなたはいたって普通なのです。

あなたに足りないものは目的です。目的があると、遊ばずに働こう、壊すのではなく作り出そう、1人でいるよりも身を固めて家族を作ろうと思えるようになります。また、困難に直面しても目的があればすぐに心が折れたりせずに済むでしょう。目的はやりがいにつながり、それが幸せをもたらします。

でもLostさん、目的は見つけるものではなく自らつくるものなのですよ。手始めに、こちらの方法を試してください。

1. まず、自分に目的がないことを受け入れます。あなたは、宇宙を漂う巨大な銀河のとある星に浮かぶ岩の上に住む動物です。あなたのことなど誰も気にかけていません。何の役割も与えられていないので、生きて、子孫を残し、死ぬ以外の目的はありません。そう考えると、私たちには悩める能力があるというだけで、素晴らしいことだと思えてきませんか? さあ、悩みましょう。

2.そう、あなたには宇宙から与えられた目的はありません。でも、存在意義がないわけではありません。自らの手で、自分に目的を与えてやりましょう。何にも意味がないのであれば、自分で何に意味があるかを決めればいいのです。そのためには、自分と向き合い、自分が本当に大切に思っていることを見極めます。心から好きなことであれば何でも構いません。たとえば「学ぶこと」「ストーリーを語ること」といった漠然としたものでも、「おいしいカップケーキを焼くこと」「プロのマラソン選手になること」など具体的なものでもいいでしょう。だって、あなた以外、誰も気にしちゃいないんですから。

3. 次に、リアルワールドの制約の中で、それを自分に取り入れる方法を考えましょう。あなたは「好奇心旺盛」になりたいと言いました。そこから始めましょう。そうなるための方法は? 朝目が覚めてベッドから飛び出したくなるものなら、何でもかまいません。それが、あなたの目的です。自分で作ったのですからとてもスペシャルな目的です。

自ら動き出さない限り、快適なルーチンからは絶対に抜け出せません。さあ、最初の一歩を踏み出してルーチンをぶっ壊してください。その前に範囲を狭めておきましょう。米ビジネス誌Inc.によると、ウォーレン・バフェット氏はこんなエクササイズをしているそうです。

1. キャリアの目標トップ25を1枚の紙に書き出す

2. その中で、トップ5に丸を付ける

3. トップ5を1つのリストに、残りの20を別のリストにする

これで、第1目標と第2目標のリストができました。第1目標は常に集中し、第2目標は時間があるときだけ集中すればいい……わけではありません! 20のリストは、捨ててしまいましょう。バフェット氏曰く、第2目標はむしろ、あなたを惑わせ、選択の麻痺に陥らせるだけ。つまり、20の目標は「何を犠牲にしてでも避けるべき」項目であり、あなたの長期的な幸福には寄与しないのです。

アートや馬具づくりがトップ5に残るのであれば、ぜひ挑戦してください。科学と研究が残るなら、研究所での仕事を探しましょう。あるいはアカデミアに戻り、教員になるのもいいかもしれません。ポッドキャストや執筆がトップの目標なら、やってみてください。

何であれ、あなたの目標に合っているのであれば、ほかを犠牲にしてでもやる価値があります。もちろん、親の遺産を当てにして何もせずチャンスを無駄にしてもいいのであれば、それもいいでしょう。自分の人生は自分で切り開くしかないのです。

Image: Eakachai Leesin/Shutterstock.com

Source: Inc.

Patrick Allan- Lifehacker US [原文

(訳:堀込泰三)

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