「AIシェフ」の提案がレシピの既成概念を打ち破り、プロも驚く絶品料理が誕生
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人類の長い歴史上では、さまざまな食材や調味料が誕生してきました。定番といえる料理の中には、すでに数百年単位で愛され続け、今でもほとんど変わらないレシピも存在します。
そう考えると、簡単に新しい料理なんて生まれないのでは…。でも、そんな思い込みをAIが覆してしまうかもしれません。
「AI×シェフ」で作る新しいレシピへの挑戦が、IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて取り上げられていました。プロも絶賛する新料理とは一体…。
「蜷川有紀×獺祭=?」AIが出した答えとは
舞台となったのは、女優であり画家としても活躍する蜷川有紀さんの個展。ダンテの「神曲」をテーマに、1年半をかけて完成させた大作「薔薇のインフェルノ」をはじめ、数多くの作品が展示されました。
「AIシェフ」こと、IBMが誇るコグニティブ技術を応用した「シェフ・ワトソン」が登場したのは、その初日のレセプションパーティーでのこと。個展の協賛企業となった旭酒造株式会社の「獺祭」を使い、蜷川さんの世界観をイメージするレシピを完成させる、というミッションが下されたのです。
そこで登場したのが、冒頭の画像にもあったパスタ。名付けて「獺祭ボロネーゼ 薔薇のインフェルノ」、真っ赤なパスタは野菜のビーツで色付けされているそうですよ。
膨大な食材や料理データの中から、最適な組み合わせを提案するシェフ・ワトソン。他にも「獺祭の煉獄ロースト」や「獺祭ライスミルクフラン 天国のデザート」と名付けられた料理には、それぞれ組み合わせる食材に「スイカ」「ライスミルク」という意外なものを提案したのだそうです。

その発想力は、会場となったパークホテル東京の料理長・小島健さんをもってしても、「こんな組み合わせ、到底思いつかない」と言わしめるほど。実際にプロのシェフが考えたレシピとシェフ・ワトソンのレシピを食べ比べてみると、3品中2品で「シェフ・ワトソンの料理のほうがおいしい」という結果が出たのだそうです。

Mugendai(無限大)では、今回のプロジェクトの仕掛け人であるソニー・デジタルエンタテインメント社長の福田淳さんが登場し、失敗してしまったレシピなど裏話も満載ですので、ご興味のある方はぜひ。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)
渡邊徹則
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