どうでもいい意見を捨てると自由になれる
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先日、作家のジョン・グリーン(John Green)による、『Turtles All the Way Down』の出版記念講演に行ってきました。とても楽しい夜で、感動的なスピーチや、弟のハンク(Hank)のレクチャー、冗談めかしたアドバイスの数々、素晴らしい音楽を堪能することができました。そんななか、ジョンが言ったある言葉がとても印象に残っています。
ショーのなかほどで、ジョンと弟のハンクが、ポッドキャスト『Dear Hank & John』の公開生放送を行ないました。10代の若者へのアドバイスを語っているとき、ジョンが「自分たち兄弟はインターネットにあまりに多くの意見が溢れていると考えている」と言いました。自分たちを含め、人びとがあまりに多くのどうでもいいことについて強い意見を持っていると言うのです。
そして、ジョンとハンクは意見を減らすことにしたそうです。ジョンは、毎日少なくとも1つ、どうでもいい意見を手放すようにしていると語り、その場で1つの意見を手放して見せました(ジョンはもはやプロレスについての意見を持っていません)。
その場で意見を捨てるなんてばかげて聞こえるかもしれません。しかし、実際は大きな意味があります。意見をたくさん持つほど、それを守るために、時間とエネルギーを浪費し、小さなストレスが積みあがっていきます。意見が少なければ、時間とエネルギーをより重要な関心事に集中させることができます。
ジョンは、「物事についてい意見を持たないことがどんな感じなのか、みなさんはまだわかっていません」と言っていました。私も実際に試してみて、彼の言うことが正しいことがわかりました。私もいくつかの意見を手放したところ(今では梨、フィアット、テイラースウィフト、アサシンクリードについての意見を持っていない)、とても気分が軽くなりました。
実際、過去に自分が投稿したツイートを見直してみると、どうでもいい意見をまことしやかに書き込んでいるのがこれでもかというほど出てきて、叫び出したい気持ちになります。こうした作業の末に最後に残るのは、現在の自分をつくりあげている本当に重要な意見だけとなります。
誤解しないでください。私は意見など重要ではないと言っているわけではありません。意見は重要です! そして、私たちは無意味な意見を守るために時間とエネルギーを浪費していて、それを手放せば大きな恩恵が得られることをお伝えしたいのです。どうでもいい意見の氾濫が治まれば、インターネットはもっと良い場所になるでしょう。そしてなによりも、どうでもいい意見を手放せば、人生はもっと良いものになるということです。お試しあれ。
Image: Gage Skidmore/Flickr
Source: Twitter, Soundcrowd
Patrick Allan - Lifehacker US[原文]
(訳:伊藤貴之)
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