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ダイエットや健康に効果ありとセレブがすすめる「きちんとした」食事に騙されてはいけない

ダイエットや健康に効果ありとセレブがすすめる「きちんとした」食事に騙されてはいけない
Image: Mr.TinDC/Flickr

ジャンクフードを食べているのを自慢する人はいません。野菜を摂り、砂糖を控えるような、健康的な食生活をしていれば、「きちんとした」食事をしているという満足感が得られるでしょう。しかし、「きちんとした」食事に騙されてはいけません

もちろん「きちんとした」食事をすると気分が良いです。「きちんとした」に一貫した意味がないことは気にしていません。「きちんとした」を食事に使っているのを初めて聞いた時、加工されていない食品(新鮮な野菜、お手製の食事)のことで、低炭水化物低脂肪の食事のような特定の方針とは結びついていないと思ったので、その言葉に良い印象を持っていました。しかし、その曖昧さが魅力的で自由に使われてきました。今や、ビーチに立っている健康そうな美人が売っていれば、何でも「きちんとした」ものになりそうな勢いです。

それも当然です。長年の間、食生活だけでは効果がない、健康になるにはライフスタイルを変えなければならないと言われてきました。ですから、現代の誰もが羨むような全方位的なライフスタイルの流行は、ほとんどが感覚的なコンセプトです。インスタグラマーや映画スター、セレブなどのインフルエンサーが、「これを食べればあなたも私みたいになれますよ」と示すものを手に入れようとします。

インフルエンサーでもなんでも、そのような人は、半分真実で半分は自分に都合よく選んだデータで覆われた簡単なアイデアを提案します。小さな柱が倒れても、他の柱が立っているように、誰もすべての柱を倒すような時間はありません(つまりニセの情報すべてを暴く時間はありません)。そんなことをしていたら空気の読めない人のような扱いを受けます。しかし、遠くから見ると、その大きなアイデアは混乱した世界にあるハッキリとした大きな道標のように見えます。

具体的に例をあげて説明しましょう。野菜だけしか食べない、というようなことです。もしくは、ほとんど野菜を食べない、でもいいです。もしくは、グルテンを食べない、乳製品を食べない、砂糖を摂らない、などです。

これらは、健康的な食生活の基本的な考え方のバリエーションではありません。それぞれが、常識のような仮面をかぶった別々のからくりです。The GuardianでBee Wilson氏は、「毒された世界で純粋さという夢に騙されてきた」と書いています。私達はあまりにも何の指標もないところを漂っていたので、体が浄化され、良い状態になることができるとすごい人が約束するなら、どんなことでも信じてしまうのです。

しかし、この幻想は食事や食生活、それを提唱している人が「きちんとした」ものにみえないと裏目に出ます。では、そのような食事や、そのようなものを食べている人は「きちんとしていない」のでしょうか? キヌアは、米やサツマイモやじゃがいもとは違うのでしょうか? ココナッツシュガーは普通の砂糖よりもはるかに高価ですが、栄養価的にはほとんど同じだとWilson氏は指摘します。

同じことが加工食品にもいえます。まるで加工することが本質的に悪いように言われることがありますが、そうではありません。結局、料理だって加工のいち形式です。たとえばTwinkies(クリーム状のフィリングが入ったアメリカのスポンジケーキ)が「きちんとしていない」わけではありません。ただ糖分が高く、栄養価が低いだけなので、食べすぎなければいいのです。

「きちんとした」食事というような薄ぼんやりした後光を振り払い、それぞれの食品のメリットを評価し、何が自分合った食生活なのかを見極めるしかありません。残念ですが、耳障りのいい話ではありません。


Image: Mr.TinDC/Flickr

Source: The Guardian, Slate

Beth Skwarecki - Lifehacker Vitals[原文

(訳:的野裕子)

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