特集
カテゴリー
タグ
メディア

中学生にも効果がある、あまり知られていない「読み聞かせ」の効能

中学生にも効果がある、あまり知られていない「読み聞かせ」の効能
Image: Eamonn M. McCormack/Getty Images

子どもにする読み聞かせには不思議な力があります。特に、声色を変えて、それに子どもがクスクス笑ったり、まるで大親友のように登場人物のことを話してあげたりするとより効果があります。

子どもがひとりで本が読めるようになったら、この親子の儀式は終わってしまうことが多いですが、本当は終わらせないほうがいいのです。すでに自分で本が読めるような年齢(14歳くらい)になっても、本の読み聞かせには素晴らしい効果があるので、今回はそのうちのいくつかを紹介しましょう。

複雑なプロットの本に夢中になれる

昔からある定番のガイド本『The Read-Aloud Handbook(音読ハンドブック)』の著者Jim Trelease氏は、GreatSchoolsでこのように説明しています。

「子どもは小学4年生になって、読書の仕方もわかっているのに、どうして読み聞かせをしたほうがいいんですか?」と訊かれることがよくあります。私は「お子さんは小学4年生レベルの読書はできるかもしれませんが、聞き取りのレベルはどれくらいでしょうか?」と返します。

中学2年生くらいまで、子どもの読書レベルは聞き取りのレベルに追いついていません。小学5年生の子に中学1年生の本を読んであげるといいでしょう。物語のプロットにワクワクするでしょうし、読書を続けたいという意欲もわきます。小学5年生は、ひとりで読めるレベルの本よりも複雑なプロットを楽しめます。読み聞かせをしてあげると、子どもは惹きつけられるのです。とても複雑な構成や、子どもには少し難しいようなものがある、自分でも本当に夢中になるような章立ての本を読んであげると、子どもはそのレベルの本をひとりで読むことができなくても、聞き取って理解する準備はできています。

子どもにとっていきすぎていなくて、知的な読み応えのあるちょうどいい本を見つけるには、ある程度の調査や試行錯誤がいるかもしれません。2歳以上年の離れた子どもが何人かいる場合は、社会的にも情緒的にも違いがあるので、それぞれの子どもに読み聞かせをしたほうがいいとTrelease氏はすすめています(小説の場合は特に)。それから、全員一緒に読み聞かせをしたい場合は、絵本にしてください。良質な絵本はみんな大好きです。

読書の喜びを思い出せる

政府の研究によると、週1回以上読書を楽しむ8歳〜12歳の子どもとティーンエイジャーの割合は下がり続けているそうです。子どもが成長するにつれて、読まなければならない文章は増え続けるので、読むことを洗濯などと同じような面倒な雑事だと考えるようになります。それに、生活の中には気が散るようなデジタルデバイスがたくさんあります。大きな子どもに読み聞かせをすると、プレッシャーのないやり方で読書の喜びを思い出させてあげることができます。ただ座って聞く以外に何もしなくていいので、心置きなく物語を聞くことができます。

難しい話題に導くことができる

いじめ、人種差別、性差別、災害など深刻な問題に対する心がまえを、母親や父親から教えたことがありますか? (教えたとしても)子どもはまったく聞いていないかもしれません。しかし、現実でも架空でも人生を変えるような難しい決断を迫られた複雑なキャラクターの物語を読み、その問題について一緒に考えれば、意義のある会話をすることができます。

Trelease氏はこのように説明します。

良からぬ仲間に誘われるという悩みを抱えている子どもの話を読めば、あなたの子どもはそれを疑似体験することになります。親のいるところでその体験をすれば、そのことについて一緒に話すことができます。「主人公の少年は正しい選択をしたと思う?」や「この少女は本当にこの子の友だちだと思う?」というような質問をすること可能。

一緒に本について話すのはレクチャーではありません。そのプレイが上手くいったのか、上手くいかなかったのかを見極めるために、選手と一緒に映像を見ているコーチのようなものです。

読み聞かせをするにはどんな本がいいのでしょうか? 豊かな語彙さまざまな文章構造色々な引用たくさんの行動、そして本当に大人も魅了するような物語がいいでしょう。大人や親が読書好きであれば、子どももきっとそうなります。

Image: Eamonn M. McCormack/Getty Images

Source: Amazon, GreatSchools, Common Sense Media

Michelle Woo - Lifehacker Offspring[原文

(訳:的野裕子)

swiper-button-prev
swiper-button-next