特集
カテゴリー
タグ
メディア

HOW I WORK

Fitbitのデザイン担当副社長、ジョナ・ベッカーさんの仕事術

Fitbitのデザイン担当副社長、ジョナ・ベッカーさんの仕事術
Image: Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は、健康志向の昨今、人気急上昇中のウエアラブルを提供するFitbitでデザイン担当副社長を務めるJonah Becker(ジョナ・ベッカー)さんの仕事術です。

Jonah Beckerさんは、Fitbitに勤務して2年半になりますが、彼の尽力によりFitbitは遂に業界の巨人Appleを追い越しました。彼は、デザイン担当副社長として、Fitbitのヘルストラッキン・ウエアラブルのラインに携わるUX(ユーザー・エクスペリエンス)と工業デザインのチームを監督しています。Fitbit入社以前は、15年間デザインスタジオOne & Co.を経営していましたが、2013年にHTCに売却しました。そんなBeckerさんの仕事術を聞いてみました。

居住地:サンフランシスコ

現在の職業:Fitbitデザイン担当副社長

仕事の仕方を一言で言うと:関連づける

現在の携帯端末:今は次はどの携帯電話にしようか決めかねています。HTC製のものとNextbit Robin製のもの(私の友人であり以前はビジネスパートナーでもあったScott Croyleさんがデザインの責任者をしている会社です)との間で迷っているところです。

現在のPC: MacBook Pro 13

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

私の母はグラフィックデザイナーで、私が子供のころからカリフォルニア美術大学で教えていました。ですから、私はあらゆるデザイン法に接していました。彼女の自宅のスタジオで、さまざまなデザインツールで遊ぶ機会がふんだんにあったので、幼いころからデザイナーになりたいと思っていました。

カリフォルニア美術大学で工業デザインの学士号を取る以前には、カリフォルニア大学バークレー校に通って哲学の学士号を取得したり、テニスチームに入ってプレイしていました。サンフランシスコのデザイン会社One&Co.は、NikeやAdidasからMicrosoftやAmazonに至るまでさまざまなブランドの仕事をしていたのですが、私はそこでかなりキャリアを積みました。そのあと、パートナーたちと一緒にその会社をHTCに売却して、消費者の目に直接触れるブランドに転換できるようなデザインチームを作りました(そして、世界初のAndroidの携帯電話を発表するに至りました)。

2015年にHTCを退職してFitbitに転職しました。以来、テクノロジーとスポーツ産業における自分の職業経験と健康やフィットネスに対する個人的な興味を結びつけるすばらしいチャンスに恵まれてきました。私は世の中のすべての人がより健康になるのを助ける製品体験を作ることに関して、工業デザイン、UX、UXリサーチのチームを統率しています。私には、これ以上いい時間の使い方は考えられません。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

古いと思われるかもしれませんが、ペンが無いと生きていけません。デザイナーは、考えることと視覚化することを同時にしているのですが、私は何年にもわたってデザイン戦略、チーム構成、その他の多くの課題を通して、具体的なデザインをスケッチすることから視覚的に考えることへとスキルを広げてきました。

── 仕事場はどんな感じですか?

最近はデスクに向かっていることがほとんどないので、とても基本的なものだけしかありません。高さの調整できるデスク、めったに使わないモニターと個人的なものを入れてある保管用キャビネットがあります(ランチタイムにワークアウトするときのジムのカバンなどを入れていますが、Fitbitももちろん入っています)。

デザインスタジオの残りのスペースは、「実際の」作品ができる場所です。スペースは、それぞれのプログラムがリサーチ・スケッチの最初の段階からCMF(色・素材・仕上げ)のラボやおもしろい試作を作るツールを使うワークショップを通って、制作に至る場所として使っています。私の時間のほとんどはチームとプロジェクトルームで作品を見直すことや会議に使われています。

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

自転車で通勤することです。これにより、毎日少なくとも40分間エクササイズすることになりますし、自家用車や公共の交通機関を利用するより速くてストレスも少なくなります。

── 愛用しているToDoリストマネージャーは何ですか?

仕事のことも私生活のこともスマートフォンのGoogle Keepで全て管理しています。FitbitのCEOであるJamesさんとの1対1のミーティングから妻や子供たちへのプレゼントのことまで、何でもです。とはいえ、寝室には携帯電話を置かないことにしているので、ベッドの中で頭に浮かんだアイデアはまずノートに書きこむことになります。あと、睡眠や目覚ましはFitbitで管理しています。

── 日常のことで「これはほかの人よりうまい」ということは何ですか?

ごちゃごちゃしたものをシンプルにするのが得意です。1つのデザインの中に核となる視覚的要素をだけを残すことや、肩の力を抜いた感じにしたり、複雑な組織に対応するために有効なプロセスを定義することだったりします。

──仕事中は何を聴いていますか?

戦略を考える必要がある仕事のときは、絶対的に沈黙を好みます。デザインスタジオではBGMが流れているのが好きですし、チームのデザイナーたちとスケッチを出し合って会議するときは何か音楽あるといいですね。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

娯楽でする読書と個人的な成長のための読書の間を行ったり来たりしています。前者としては、Viet Thanh Nguyen著『The Sympathizer』とTrevor Noah著『Born a Crime』を読み終えたばかりです。どちらもとても難しい本でしたが、それぞれベトナム戦争とアパルトヘイトに関する見識を提供してくれて、アメリカで育った人間には新鮮でした。

個人的な成長のための読書としては、Barbara AnnisとJohn Grayの共著『Work With Me』をおすすめします。2人の著者はオフィス環境におけるジェンダーの違い、生理的な原因や社会的な原因を調べて、こうした差異を取り込んでいく戦略を模索しています。私に職場での新しい物の見方を教えてくれた本です。我が家は妻と2人の娘がいて、男性は私1人なので、家庭に関しても勉強になったことは言うまでもありません。

──どのように充電していますか? 仕事のことを忘れたいときはどうしますか?

真っ先にあげるとしたら、家族と過ごす時間です。趣味に関しては、ギターを弾くとすぐにリラックスできますし夢中になれます。ランニング、サイクリング、健康体操、肉体的にも瞑想をするにしてもどれも必須です。サイクロクロスのレースやトレールランニングのレースにも出場しています。昔から競争が好きなタチなんです。

──仕事の合間に何をするのが好きですか?

今は、スラップギターのテクニックを身につけようと頑張っています。ファンクのベースの感覚を知りたいので。

──睡眠習慣はどのような感じですか? 夜型ですか、朝型ですか?

もともとは夜型ですが、娘の学校が朝7:50にはじまるので、娘の朝食やお弁当を作る必要がありますし、たまにワークアウトもするので早起きになりました。

──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

元HTCトップ・デザイナーのClaude Zellwegerさん。

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

私生活では、最初の娘が生まれたとき伯父からもらった子育てに関するアドバイスです。彼は、子どもをありのままに愛することが大切で、親が子どもにこうなってほしいという姿を押し付けないことだと言いました。的を得たアドバイスです。

仕事面では、One & Coに入って間もないころ、別の会社の経験豊かな役員から自分がなりたいビジネスマンらしく振る舞うようにとアドバイスされました。それにより自分が何に焦点を置いているか認識して、コンフォートゾーンから飛び出さざるを得なくなります。


Image: Lifehacker US

Source: Amazon(1, 2, 3), The Verge

Nick Douglas - Lifehacker US[原文

(訳:春野ユリ)

swiper-button-prev
swiper-button-next