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9つの小説を書いて学んだ3つの教訓

9つの小説を書いて学んだ3つの教訓
Image: Dragon Images/Shutterstock.com

今年、私は10個目になる小説を書くのですが、これは毎年11月に必ずやっていること(NaNoWriMo)です。書いた小説を発表したことはないですが、1つ小説を書き終えるたびに、ライター、人間としての自分の成長を感じています。その理由を今回、お伝えします。

NaNoWriMoとは

毎年11月は、National Novel Writing Month(ナショナル・ノベル・ライティング月間・別名NaNo)という、5万字以上のフィクション作品を書く月間に制定されています。NaNoWriMoは、非営利団体NaNoWriMoがボランティアのコーディネータの協力のもと、運営しています。NaNoWriMoのルールはとてもシンプルです。

  • 自分の小説が書けるのは11月の間だけ
  • 小説は5万字以上(英語)で書かなければならない

11月中に小説を書き終えたら、あなたの勝ちです。出来上がった小説をNaNoWriMoのウェブサイトのvalidatorに貼り付ければ、プリントアウトできる証明書とスポンサーからのクーポンをもらえます。 小説の構成を考えたり、執筆している間はフォーラムや地域ごとに開かれている執筆会に参加できます(このチャレンジに参加している間の大きな楽しみが、1か月で小説を書くことの大変さを他の挑戦者と一緒に感じ、叱咤激励し合うことです)。

レッスン1. 時間を見つけるのではなく、時間を作る

1カ月に5万字書くには、1日に1667字書かなければなりません。普通のタイピングの速度なら、1時間で1日のノルマを達成できます。でも、それは自分が書くことをちゃんと決めている場合。

実際は、書く前に(a)何を書くか考える必要がある、または(b)Twitterをチェックしたり部屋の掃除を数時間する…といった事前の準備をしてしまうケースが多いです。書くことで生計を立てている人は、慣れているので書く前に何もせず、いきなり書きはじめられると思います。でも、ライターである私でさえも普段はノンフィクションを書いているので、フィクションを書くモードに切り替えるのはちょっと大変です。

やる気満々で、勤勉な人の場合は、1日2時間。計画を立てるのが得意で筆がどんどん進むタイプなら、1時間で必要量を書けるかもしれません。でも毎日、そんな調子に進むことを期待してはなりません。私の調子の悪い日は何日くらいあったか知りたいって?書くと暗い気持ちになるので、私はあえて教えません。

書く時間を作るための秘訣はこちらです:

  • どの時間を執筆にあてるか決める :早起きや夜更かしをする人の場合は、それ以上早起きや夜更かしすると睡眠時間を減らすことになるので、昼休みや夜テレビを見る時間を執筆時間にあてることを検討しましょう。
  • 計画を立てる:誰かに子どもを見てもらったり、持参したノートパソコンを使って通勤時間に書いたりしてみては? どこに行くにもノートを持ち歩き、ちょっとした空き時間に手書きで執筆したり、あらすじをメモしておきましょう。
  • 書く準備をしておく:20分集中して書いたら休憩をとるという方法を3回繰り返すと、集中して書き続けられると思います。書いていない時(家事や運動をしている時等)は、小説の続きを考えましょう。

でも正直なところ、私はどうやって書く時間をとってきたのかよくわかりません。9年間のうち3回は、産後1カ月の新生児が家におり、2回は旅行をしていました。でも、なんとか書き終えました。「その日のノルマである文字数を書かないと3333字を書く羽目になる」ということが嫌で嫌で、なんとか毎日書き続けられたような気がします。

Lesson2. 初稿がひどいと思っても、書き続ける

2015年までに、私は出来の悪い小説を7つ書きました。そして2015年、私は初めてノンフィクションの本を書きました。文字数は、NaNoで挑戦した時と同じ5万字。そして、NaNoの時と同じくらい急いで(リサーチの時間を含めて3か月)書かなければなりませんでした。さらに、出版されるのだから、絶対に良い本にしなければと思っていました。

その時は、NaNoと同じくまずは1週間ごとに書かなければいけない文字数を計算し、書く時間を決めその時間になったら必ず座って執筆。数日間で最初の章を書き上げた時、私は最初にそれぞれの章を完璧に仕上げることは不可能だと悟りました。

そこで、まずは各章を書き上げ、修正を加えたいところをメモしておきました。その結果、なんとか本を締め切りまでに書き上げ自分の書いた原稿を見直し、完璧に仕上げることができたのです。それぞれの章を完璧にしてから…という方法で書いていたら締切には間に合わなかったと思います。

光栄なことに、私は今NaNoに初めて挑戦する人にアドバイスをする役割をやらせていただいています。私が関わってきた全員が、最初の週に自分の書いた1章の内容がひどいので最初から書き直したいと言います。

でも、書き直しはご法度です。

書き直せば最初の章はよくなるかもしれませんが、小説を書き終えるという目標からは遠ざかります。NaNoWriMoの設立者クリス・ベイティさんは、書き直すという行為は「マラソンで途中まで入ってきた道を引き返しているようなものだ」と言っています。

また、書いた直後に自分の書いたものを判断するのはやめましょう。気に入らない文章も、とりあえずそのままにしておいて次の文章を書いてしまうのです。作家の中には「モニターをオフにして、自分が書いた文章を読めないようにしまう人もいますし、Write or Dieというツールを使って、タイプを止めたら変な音楽がかかるようにしている人もいます。

でも、何よりも一番大事なのは、自分自身への期待を高くしすぎないことです。最初の挑戦で、複雑で完璧な内容の小説を書くのは無理なんです(経験豊富な作家ならできるかもしれないですが、経験が少ない人には不可能な話なんです)。私は、最初にNaNoWriMoで小説を書く前にクリス・ベイティさんの書いた『No Plot, No Problem』を読みました。だから、カフェインをたくさん摂取しながら1カ月で書き上げた小説の出来を聞かれたら「もちろん、ひどいですよ!」と答えます。

実際のところ、書き始めるまで小説の内容は、どんなものになるのか分かりません。最初のあらすじどおりに書いても、最後まで書くうちに登場人物の人物像がより深まってきて、最初のはじまりの部分がちょっと間違っているように感じたりします。

だからこそ、別の下書きを書くといいのです。でも、今のうちはそういう心配をしないでも大丈夫。12月に編集すればよいのですから。

Lesson3. ストーリーは大事

5万字の小説を書き終えるためには、ストーリーがなければなりません。歌詞のような書き方を用いたり、日常のことを長い説明をすることで文字数をかせぐことはできますが、最終的には登場人物を紹介し、何かさせなければなりません。

NaNoWriMoで学んだ一番大きなことは、ストーリーを作り上げる方法です。他にも、時間の管理や早く書く方法も、身につきました。これらのスキルはジャーナリストとしての仕事に大いに役立ちました。でも、私のような仕事についていなくても、仕事や趣味においてコミュニケーションにおいて上手に話を伝えるスキルは、大切なスキルです。

著者は『No Plot No Problem』の本のアドバイスに従い、ストーリーの中で好きな物事リストと嫌いな物事リストを書きました。書きながら好きな物事リストの要素(マジック、ロボット等)を入れ、嫌いな物事リスト(戦闘シーン、ボート等)を入れないようにしました。こうすると、自分が好きなストーリーや登場人物について考え、なぜ好きなのか掘り下げられます。

ストーリーを広げるために、ストーリーの要素を最初にちりばめ、中盤でさまざまな出来事を発生させ、最後に読むに値するストーリーにすべく、全体をまとめる内容を描かなければなりません。私はこのブログに書かれていた構造についての記事を楽しく読みながら、参考にしていました。でも、もう亡くなっており、著作権の問題が関係ないシェークスピアのような有名な作家の作品の構造を使うという方法もあります。

今回の記事を参考に、みなさんも機会があればぜひ、一定期間内に自分のオリジナル作品を作ってみてくださいね。


Image: Dragon Images/Shutterstock.com

Source: NaNoWriMo, Amazon(1, 2), Write or Die, Alexandra Sokoloff

Beth Skwarecki - Lifehacker US [原文

(訳:曽我美穂)

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