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ランチ特集─ランチを制するものは、ビジネスを制する

料理上手への近道は「失敗した経験」が大事

料理上手への近道は「失敗した経験」が大事
Image: QMTstudio/Shutterstock.com

ここ最近家庭料理に対するプレッシャーが年々強まってきています。昔のようにただチキンを焼いて食卓に並べる、といたことではすまされず、幅広いメニューを用意し、かつ食材はオーガニック、真空調理されたチキンに選び抜かれた野菜を備え付けた完璧な料理が求められています。この完璧主義の波は家庭料理の文化を大きく塗り替えようとしていて、皆が夜ごと「完璧な食事」というものを作る努力をしはじめるようになりそうなほどです。

完璧に料理をこなそうとすることは必ずしも悪いことではありませんが、完璧を求めすぎると失敗を恐れがちになります。しかし、料理において失敗するという経験は非常に重要なことなのです。失敗をするということはよりおいしい料理をつくるためには必要不可欠ですし、失敗を重ねることで肩の力が抜けて、もう少しリラックスして料理に取り組んでみようという気持ちにもつながります。

失敗から学ぶ教訓はずっと記憶に残るもの

私にはこれまで特に記憶に残っているオーブン料理での失敗談が2つありますが、その失敗から学んだものはとても大きなものでした。

最初の失敗は、もう随分昔に大勢のお客さんを招いて、感謝祭用にパンプキンパイをつくろうとしたときのこと。当時10歳だった私はやる気に満ち溢れており、レシピを熟読するよりはまずやってみよう!と早速調理にとりかかったのです。結果、私はレシピに「小さじ2杯」と書かれていたベーキングソーダを「大さじ2杯」もオレンジバターに混ぜ込んでしまい、まるで石鹸のような味のパイをつくりあげてしまったのです。無残な焼き上がりをみて号泣した私はそのときに学びました。料理を始める前にはレシピにしっかりと目を通すこと。小さなころに経験したほろ苦い思い出はもう遠い彼方にいってしまいましたが、その当時学んだ教訓は決して色褪せることなく、おかげで今では美味しいパイを焼けるようになりました。

2つ目の失敗は、酔っ払いながらキッチンに立ってしまったせいで、ブラウニーにいれる砂糖の量をつい目分量ではかってしまったことです。結果はもちろん散々たることに。それからお酒を飲んでキッチンに立つことはなくなりました。

失敗することでこわいものがなくなる

今や本にネットと、素晴らしいレシピが世の中にあふれていて、そのレシピを忠実に再現するように書かれていますが、失敗を恐れてそつのない料理しか作らなくなることで、料理の上達には欠かせない、色々と試しにやってみようという冒険心が失われてしまいます。失敗からしか学べない教訓は山ほどありますし、どのようなものがまずいのかを知ることはどのようなものがおいしいかを知ることに直結しています。実際私は、この組み合わせはどうだろう、と首をかしげたくなるよう味のコンビネーションをいくつも試してみることで、随分と味覚が発達したように思います。

また、家族に対して完璧な料理を作らなければならないとプレッシャーを感じるのであれば、その食事はあくまでも「最低限生きていくために口にする食べものである」というふうに考えてみましょう。チキンが柔らかすぎたとしても、逆に固すぎたとしても、さほど気にすることではありません。もし食べられないくらいの失敗作ができあがってしまったとしても、その晩はピザでもオーダーすればそれで済むことです。家族は誰もあなたを責めはしないはずですし、文句があるならサンドイッチでもなんでも自分で買ってくるでしょう。

即興で試しにいろいろやってみることで、どのレシピであればおいしいものができるのかを知ることができますし、レシピを忠実に再現してばかりでは絶対に思いつくことすらなかったであろう新たな味の組み合わせとも出会えるのです。

失敗を味方につける

私は化学で学位を修得しています。料理において化学の知識をたくさん活用できる場面があるはずなのですが、私がもともと料理をはじめたきっかけは化学と料理の結びつきからではなく、研究活動や物理・化学の授業のストレスから逃れるためでした。ナイジェラ・ローソン氏が初期に出版したレシピ本に出会ってからは料理にそこまでストレスを感じることも少なくなり、フォンダンショコラが上手くいかなかったときでも成績が安定するようになりました。

キッチンは気をはりつめて挑む場所ではなく、リラックスした状態でいろんなレシピに挑戦してみたり、さまざまな味の組み合わせを試してみて、どんどん失敗を重ねて楽しむ場所です。完璧な料理をSNSにアップしなければならない、といったストレスを感じる必要はありません。

もし失敗をしてもそれを笑いに変えるくらいの気持ちで、どんどん新しいことにチャレンジしてみましょう。料理とはこれからも長年ずっと付き合っていくもの。まずは楽しんで、あえて多くの失敗をしてみるところからはじめてみましょう。

Image: QMTstudio/Shutterstock.com

Reference: Wikipedia

Claire Lower - Lifehacker Skillet[原文

(訳:saori)

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