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1万時間の法則は神話だった

1万時間の法則は神話だった
Image: Ralf Schulze/Flickr

米Lifehackerのポッドキャスト『How to Change Your Brain With Mindfulness, With Daniel Goleman(直訳:マインドフルネスで脳に変化をもたらす方法:Daniel Goleman氏を迎えて)』のなかで、1万時間の法則は神話だと言います。さらに、「スマートな練習」こそが大切と同氏。

1万時間の法則は神話です。

この神話の蔓延に最も腹を立てているのは、この神話が生まれるもととなる研究を行なった人物です。名はEricsson。フロリダを拠点とする研究者です。Ericsson氏は、専門技術に関する研究をしており、熟達するのに必要な時間数は決まっていないが(たとえば記憶術なら300時間で熟達できる)、時間をかければかけるほど上達するという用量反応関係が見られることは確かだと話しています。

同氏は、プロの歌手の多くがコーチをつけ、常に上達しようと努力していることを指摘しています。コーチが行なうのが「スマートな練習」の提供です。コーチは練習者の状態を理解し、次に何をすべきか、改善するには何を試すべきかをフィードバックします。そうしたフィードバックを得ながら練習することで、練習者は上達し続けることができます。重要なのは、何時間練習するかではなく、いかに練習するかです。スマートに練習してください。

1万時間の法則は神話だって?

では私がかぎ針編みの練習に費やしてきたあの時間は無駄だったの?

Goleman氏が引き合いに出していた、フロリダ州立大学心理学科のAnders Ericsson教授は、Malcolm Gladwell氏は自分の研究を過剰に単純化してしまったと語っています。

1万時間という数字を決定づけるデータはどこにもありません。Gladwell氏が1万時間としたのは、それがキャッチーな数字だったからです。スキルによってはそれよりずっと少ない時間で習得できるもの(たとえば記憶術)もあれば、1万時間よりずっと長くかかるものもあります。

重要なのは、Daniel Goleman氏が指摘するように、Ericsson氏が「計画的練習」とよぶものを実践することです。

Gladwell氏は、私たちが研究対象とした音楽家たちの練習(「計画的練習」と呼ばれる)と、そのほかの一般的な練習をまったく区別していません。

計画的練習は、非常に特殊な練習で、コンフォートゾーンから自分を追い立てる実践や、専門家によって設計された、特定の能力を開発するためのトレーニング、フィードバックを用いて弱点を見つけ出しそこに集中的に取り組む訓練などが含まれます。

特定の目標に照準を合わせた計画的練習と、一般的な練習を区別することは重要です

すべての練習が音楽学生やバレエダンサーが必要とする能力を改善するわけではないから。一般に、計画的練習などのように、特定の目標を達成するために設計される練習は、個人が特定のパフォーマンスを強化するために考案されたトレーニングで構成されています。

とはいえ、Gladwell氏のすべてが間違っていたわけではありません。

熟達に域に達したいと望むなら、何年もの(スマートな)練習が必要であることは真実です。そういうあなたは今何をしていますか? さあ、仕事に戻りましょう。


Image: Ralf Schulze/Flickr

Source: Salon

Alice Bradley - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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