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数学嫌いは受け継がれる? 数学が苦手な親が悪循環を断つ5つの方法

数学嫌いは受け継がれる? 数学が苦手な親が悪循環を断つ5つの方法
Image: Neirfy/Shutterstock

「誰か、幾何学が得意な人はいない? 私は全然ダメで、うちの子どもが困っているの。助けて!」

Facebookを見ていると、親が子どもの宿題、特に算数や数学について愚痴をこぼし、ほかの人に同情されている姿をいたるところで目にします。私は娘がまだ4歳なので、こうした問題に悩まされることはありません。それでも、そんな時期がやってくるのが今から怖くて仕方ありません。私と夫のどちらが数学の勉強を手伝うかについて、私は早々とギブアップ宣言をしています(その代わり英語と、あとは…陶芸だったら、私の出番はあるはずです)。

とはいえ、そろそろ自分のこうした考え方を改めるべき時なのかもしれません。親が数学に対して苦手意識を持っていると、気づかないうちにそれが子どもにも受け継がれるという研究結果を目にしたからです。

皆さんの中には、これまでの人生で、自分は「数学が苦手」と宣言した経験を持つ人も多いでしょう。無理もない話です。でも、教育の専門家によれば、従来の数学の教え方(時間制限のあるテストを課し、山ほどある規則を覚えさせ、さらには100点満点が理想という思い込みを植えつける)は、子どもに過大なストレスを与えるだけでなく、効率的とも言えないとのことです。その結果、数学に対して大きな苦手意識を持つ大人の割合は10~20%に達するとの調査結果もあるほどです。

とはいえ、数学が重要な学問であることは言うまでもありません。科学や医学、技術、工学の道を志す人にとって、数学は必ずクリアすべき関門です。でも安心してください。数学教育を専門とするスタンフォード大学教授で、数学に関する教育リソースを提供するyoucubedのCEOも務めるJo Boaler氏によれば「適切なチャンスを与えられれば、どんな子どもでも算数や数学で最高の成績を収めることは可能」だというのです。

というわけでここからは、数学が苦手な親が子どもの勉強を手助けする方法について、具体的に説明していきましょう。

1. 子どもが「数学が苦手」と言い出した時に、安易に共感しない

Boaler氏に話をうかがったところ「『私も数学が苦手だった』というのは禁句です」と教えてくれました。

そうではなく、「最新の脳科学から、どんな人の脳も成長し、変われることがわかったんだ。だから、脳の中に新しく数学の回路を作れば、どんなことでもマスターできるんだよ」と教えてあげてください。

特に、娘をもつ母親は、この点に気をつけなくてはなりません。研究から、母親が「お母さんは数学が嫌い」「数学が苦手」といった話を娘にすると、たちまち娘の成績が落ちることが明らかになっています。

2. 問題を解いている子どもに対して、頭ごなしに「間違っている」と言わない

不正解と断じるのではなく、子どもの思考に隠れている理屈を読み取りましょう。Boaler氏はYouCubedのウェブサイトでこんな例を挙げています。

例えば、子どもが「3×4=7」と答えたら、こんな風に話しかけてみましょう。「なるほど、そう考えたんだね。足し算の計算法を使って、3と4を足したわけか。かけ算の場合は、3のグループが4つあるという考え方をするんだよ」というように。

3. ゲームやパズルで楽しく数学を学ぶ

Boaler氏によると、数学をテーマにしたゲームやパズル、アプリには子どもにとって「非常に重要な数字の感覚を養う」効果があるそうです。具体的な例については、YouCubedにおすすめの一覧があるので、こちらを参考にしてください。

4. 家でも数に親しむ環境を作る

デューク大学で心理学と神経科学を研究するHarris Cooper教授は、The New York Timesの記事で、たとえ数学が苦手な両親であっても「数学的な行動」モデルに従うことで、子どもの学習を助けられると述べています。

親がとるべき作戦として、Cooper氏はこう述べています。子どもには「数学の宿題だね。実は私にもあるんだ」と伝えましょう。そして、おつりを数える時、晩ご飯がいつできあがるのか計算する時、食料品店で値段を確認する時などに、常に数字を意識している姿を見せるのです。

5. 子どもが手こずっている時は、質問を投げかけて一緒に問題を解決する

問題が難しく、親にも解き方がわからない場合でも、子どもに質問をすることで、わからないところを明らかにする手助けにはなるはずです。

数学教育を推進するアメリカの団体Mathematics Education Collaborativesは、そのきっかけ作りになる質問の例を挙げています。

子どもが数学の宿題を持ち帰ってきて、「全然わからないよ!」と言い出したら?

この場合、問題に子どもが主体的に取り組めるような質問を考え出すのが親の役割です。

  • この問題は何を聞いているの? 自分の言葉で説明してみて。
  • 授業では、最初にどうやったの?
  • 図やスケッチを描いてみることはできる?
  • どんな推測が成り立つと思う?
  • ひょっとして、問題が間違っているということはない?
  • 見逃している、あるいは追加の情報があるのでは?
  • もっと簡単な問題なら解ける?


Image: Neirfy/Shutterstock

Source: YouCubed(1, 2, 3), The Atlantic, The University Chicago, The New York Times, Mathematics Education Collaboratives

Michelle Woo - Lifehacker US[原文

(訳:長谷 睦/ガリレオ)

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