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親が一歩引くことで、子どもの自尊心は成長する

親が一歩引くことで、子どもの自尊心は成長する
Image: Vasilyev Alexandr/Shutterstock.com

私の母は、私が3歳のときにどんなふうにサンドイッチを作ったか話すのが好きです。私はその話を聞くたびに、「母は育児のスキルがない人だったんだ」と悲しく思っていました。でも、自分が母親になった今、母はいつの間にか私をとても自立した人間にしていたのだとわかってきました。

私は母の育児のスタイルをあまり見習いたいとは思いませんが、自分の娘には立ち直りの早さと自立心がある人間に育ってもらいと思っています。同時に、安心感と愛情も感じさせてあげたいのです。私が育児に関して学んだことを以下にご紹介します。

生まれたばかりのときからはじめる

赤ちゃんは、食べることも眠ることも、安らぎも愛情も、生きていくこと自体親に依存しています。でも、親は慌てずに、赤ちゃんが何を必要としているかちゃんと確認するようにしましょう。これは赤ちゃんが生まれたときからはじめなければなりません。Tracy Hoggさんは、自著『Secrets of the Baby Whisperer』のなかで「親は一歩引いて子どもの心を読めるようになるべきだ」と書いています。何が問題なのかわかると、親も子も落ち着きます。親たるもの、赤ちゃんが「自立心のある子ども」になれるように手助けすべきだとHoggさんは言います。

子どもを尊重する

もちろん、赤ちゃんは本能にまかせて食べたり眠ったりオムツを汚したりする存在ですが、感情や感覚のある人間でもあるので、これから親が赤ちゃんにしようとしていることを赤ちゃんに話しましょう。赤ちゃんの頭越しに話したり赤ちゃんを第三者として話すのはダメです。「大人はつい赤ちゃんの頭越しに話してしまいがちです。ときには、そこに赤ちゃんがいないかのようにふるまうことさえあります」とHoggさんは書いています。

我が家では娘が生まれるとすぐに、夫が娘とアイコンタクトをして「やあ、僕は君のパパだよ。」と話しかけるようにしていました。

Hoggさんも同じことを提唱しており、赤ちゃんに「触っていい?」と聞くべきだとさえ言うのです。

一歩引いてみる

私の親友の父親は、日に何百回も「愛してるよ」と娘に言っていました。彼は言います。

子どもに「愛しているよ」と言っても甘やかすことにはなりません。でも、子どもが自分でできることを親がしてやると、子どもを甘やかすことになります。

子どものこととなるとあふれるばかりの愛情を出すほどです。ただ、子どもに自分で靴を履かせるなどの小さなことでさえ、一歩引いて子どもに挑戦させていました。

子どもが夢中になっているときは中断しない

心理学者のMihaly Csikszentmihalyiさんによれば、作業に本気で深く没頭しているときこそ集中力が高まっている状態です。別の言葉で言うなら、読書中や方程式を解いているとき、あるいは夢中で口にお菓子を入れているときもそう。これは月齢が19カ月になるとはじまります。

子どもはいたるところで集中するのに対して、大人が、「レゴで遊んでるの?」とか「楽しいの?」といった無意味な質問をして邪魔してしまいます。親は子どもと触れ合ったり子どもの語彙を増やしたくてやっているのかもしれません。あるいは、子どもがずっと黙っていると心配なのかもしれません。でも、こんなふうに話しかけると子どもの集中力を削ぐことになります。

育児サイトTinkerLabの設立者であるRachelle Doorleyさんは、作業が簡単すぎると子どもは没頭した状態にはならないと言います。

子どもは(大人もですが)、新しいことに挑戦して自分のスキルを試せないと退屈してしまいます。子どもの「お気に入りの」活動をさせようとしても、もう子どもはそれに興味が無くなっている場合はそうなります。

子どもには型にはまらない素材をいろいろ与えて様子をみましょう。これにはうれしいおまけもついてきます。幼児教育を専門とするMagda Gerberさんいわく、「子どもは中断されずに自立して遊ぶ機会を与えられると、親の言うことを喜んできくようになる」ということです。

結果でなくプロセスが大切

たとえば、親としては子どもに3食ちゃんと食べてもらいたいと思って当然です。でも、ついつい目先のことにとらわれすぎて大局的を見失いがち。食事は、字を覚えたり、服を着たりトイレの練習をしたりするのと同じで、その瞬間で終わることではありません。ですから私は、Baby-Led Weaningが紹介している「子どもに自分で食べるようにさせていい食習慣を学ばせる」方法が好きです。

もちろん、私が子どもに食べさせた方が、子どもの食べる量も多くなりますし、散らかり方も少なくなります(壁に着いたアボカドを落とす苦労を考えてみてください)。本だって、私が読んでやる方が娘が自分で読むより早く読めます(何しろ娘は本をさかさまに持っているのですから)。階段を下りるのも私が娘を抱いて降りると早いし安全です。でも、そんなふうにしていたら、娘は何を学べるというのでしょうか。

余分に時間を取る

よちよち歩きの我が子は、たった1ブロック先の託児所から帰ってくるのに1時間もかかることがあります。途中で、立ち止まって犬を撫でたり、階段を上ったり、花を摘んだりするのが好きだからです。でも、子どもに自分で何かさせるときは、時間を余分に割いておくべきです。朝起きて「服を着る」「歯を磨く」「器にシリアルを入れる」など何であれ大人がするより時間がかかります(時間がないときは、私も娘に服をどんどん着せてベビーカーに乗せることもありますが、時間が許す限り自分でやらせています)。

「気をつけて」と言い過ぎない

娘が歩きながら自分で「気を付けて」と言っているのを聞くと、私は娘に注意するのをもう少し控えないといけないなと思います。もちろん、娘にはケガをしてほしくないので気をつけてもらいたいのですが、「気を付けて」という言葉を娘の心に植えつけたいわけではありません。たまには、見ているこちらの身がすくむ思いをするときもありますが、娘には怖がって後ずさりするより、たまにアザができても元気に冒険できる人間になってもらいたいのです。

いつも子どものそばで寄り添う

子どもは、年齢に応じて親への依存度も性格も能力も違ってきます。親は、一歩下がった方がいいときもあれば、一歩踏み込んで、手助けしたり優しい言葉をかけたり、抱きしめたりした方がいいときもあります。そのときどきでどうすべきか見極めることが育児をする上で、一番難しいことです。


Image: Vasilyev Alexandr/Shutterstock.com

Source: Amazon, TinkerLab, Baby-Led Weaning

Amy Klein - Lifehacker US[原文

(訳:春野ユリ)

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