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今iOS 11で使えるARベストアプリ、まとめました

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今iOS 11で使えるARベストアプリ、まとめました
Image: IKEA/YouTube

ギズモード・ジャパンより転載:ギミックから、なくてはならないプラットフォームへ。

2017年9月20日に、iOS 11がリリースされましたが、その中でももっともわくわくなアップデートがAR(拡張現実)への対応です。Appleのフレームワーク「ARKit」によって、デベロッパーはより簡単にARアプリを作れるようになり、すでに完成度の高いものがいろいろ出てきています。

でも今のところ、ARは本当に便利で必要不可欠なツールというよりは、面白いギミックにとどまっています。ポケモンが実世界に浮かんで見えることで、ポケモンGOは面白さが何倍にもなりましたが、今それをプレイしてる人はめっきり少なくなってしまいました。

といってもこれまでは、たとえていえばApp Storeができる前のiPhoneみたいなもの。ARアプリを開発できる人がごく限られていたんです。なのでApp StoreができたことでiPhoneの価値が無限に広がっていったように、ARKitがARの地平を切り開いていくのかもしれません。この記事では、そんな可能性が感じられるベストなiOS ARアプリをまとめていきます。

買い物がARで劇的に変わる予感

・そのソファ、うちに入る?をチェック「IKEA Place」

Video: IKEA/YouTube

IKEAの大きなショールームに行くと、すべてが完ぺきなバランスで配置されているように見えます。でもねらったソファが自分の家のリビングに合っているかどうかは、実際部屋のタテヨコのの長さとか一緒に使うテーブルのサイズとかを測ってみないとわかりません。物理的には入れられても、実際置いてみるとバカでかく感じることもありがちです。

そこでIKEAは、自社の製品をユーザーの家の空間にバーチャルに仮置きできるアプリ「IKEA Place」をリリースしました。これを使えば、IKEAの家具を買ったり組み立てたりしてしまう前に、部屋の中でどれくらいの存在感を占めるのかを確認できます。また色や素材の比較検討もこれで簡単にできて、買いたいものが決まったらアプリ経由でIKEAのサイトに飛んで注文もできます。この記事翻訳時点では日本のApp Storeには出ていないようですが、米国のApp Storeが使える方は、IKEAに行く前にぜひ試してみてください。ちなみに米国ではWayfairという家具・インテリア用品サイトもアプリに同様の機能を追加していて、この分野は特に、ARでのシミュレーションが必須になっていきそうですね。

・車のサイズだって要確認

Video: Edmunds/YouTube

IKEAのソファが家に入らなくても、ダメージはせいぜい組み立て・解体・返品の労力くらいで済みますが、400万円とかの大型SUVを買ってみたら家の駐車スペースに入らなかった、なんてショック大きすぎです。そこで自動車販売会社Edmundsでは、アプリの中でガレージまたは駐車スペースをスキャンして、いろんな車をそこにバーチャルに置いてみられる機能を提供してくれてます。このアプリでは試乗まではできませんが、自分のガレージに入る車がどこまでかをちゃんと把握しておけば、キャデラック・エスカレードみたいな車を最初から候補に入れない、みたいな絞り込みができそうです。

・口紅のバーチャル試し塗りができる「ModiFace」

Video: ModiFaceCEO/YouTube

化粧品の試着って、けっこう大変です。たとえば「真っ赤な口紅」ってひとくちにいっても、似合う赤は人それぞれでいろいろ試さなきゃいけないので、ひとつ塗っては落とし、ひとつ塗っては落とし、と面倒な作業になります。そんなわけで最近の化粧品売り場では、AR端末でお客さんの顔を撮影し、そこにバーチャルに化粧品を塗れる仕組みを導入しています。ModiFaceはそんなiOSアプリを開発していて、上の動画のようなシステムは店頭だけでなく、化粧品メーカーEstée Lauder(エスティーローダー)のサイトでも使われています。

クリエイティブなことがもっと身近に

・合法的にグラフィティ・アーティストになれる「World Brush」

Video: Active Theory/YouTube

公園とか道ばたのものにスプレーで落書きしたら犯罪になってしまいますが、それをバーチャルにやることで合法的にアーティスト気分を味わえるのが「World Brush」です。このアプリでは、iPhoneで捉える風景にバーチャルな落書きをして、書いた絵をその場所のタグとともに他のユーザーと共有できます。

ただ面白いのは、どこにWorld Brushの落書きがあるかは地図上で見られるんですが、それがどんな落書きなのかは作品に付いたGPSタグの場所まで行かないと見られないってことです。それからこの手の共有サービスではまずユーザー登録して、そこに作品をInstagramのポストのように保存していく、となりがちですが、World Brushには会員登録がなく、作品はすべて無名です。なのでリアルなグラフィティと同じように、それが実際描かれた場所でだけ見ることができ、誰が書いたものかもわからない、ということです。ただ、見た作品に「いいね」とか「好きじゃない」とかのリアクションができるので、他の人のリアクションを参考に、面白いグラフィティを探して街めぐり、みたいなこともできそうです。

・部屋の改装イメージをプロっぽく描ける「Trace」

Video: morpholio/YouTube

部屋をリノベーションしたいときにまずやるべきは、今ある部屋をベースにしながら最終イメージをスケッチしてみることです。そんなとき、絵心がなくても強い味方になってくれそうなのがMorpholioの新アプリ「Trace」です。このアプリを立ち上げてiPhone/iPadのカメラを部屋に向けてかざすと、部屋の形に沿ったグリッドが表れ、この上に絵が描けるようになります。あとは必要な線をなぞっていくと、それっぽいレイアウト図ができるというわけです。こういうのがあると、iPad ProにApple Pencilを使いたくなりそうですね。

毎日使う、ユーティリティ系

・iPhoneでモノの大きさを測れる「MeasureKit」

Video: Rinat Khanov/YouTube

App Storeにはすでに、ARを使ったメジャーアプリがたくさん出ています。中でも「AR MeasureKit」は、たいていの急場をしのぎたいケースには十分だと思われます。

買おうとしてるキーボードが机のサイズに合うかどうかとか、子供がジェットコースターに乗れる身長かとか、そんなことをさっと確認したいとき、iPhoneのスクリーンで測りたいものの両端をタップするだけで長さ・高さを測れます。AR MeasureKitは無料ですが、追加400円のアプリ内課金で物の角度や適当に描いた曲線の長さを測ったり、指定したサイズの直方体(家具とかのイメージ)を任意の場所に置いてみたり、さらにいろんなことができるようになります。

・失くしたカギ探しをもっとラクにする「Pixie」

Video: GetPixie/YouTube

小さなタグをカギとかお財布に付けておいて、なくしてもスマホで探せるようにする仕組み、って今たくさん出ています。でも実際どこかに紛れ込んだタグを探すには、タグが発する音だけが頼りというものが大半です。ただそもそもモノをなくすときってどこに置いたかわからないからなくなるんであって、音だけじゃ「この部屋のどこかにある」っていう手がかりにしかならず、ソファの下とかカバンの中とかひとしきり探し回った経験のある人は少なくないんじゃないでしょうか(私です)。でもこの紛失防止タグ「Pixie」はARKitを活用することで、音だけじゃなくビジュアルも使って探し物へと誘導してくれます。

・「助けて、オビ=ワン・ケノービ」ができる「Holo Messenger」

Video: Abhishek Singh/YouTube

誰しも一度はレイア姫みたいに、R2-D2にホログラムのメッセージを伝えてもらいたいと思ったことがある…かどうかはわかりませんが、今開発中の「Holo Messenger」はそんな妄想をバーチャルに叶えてくれるアプリだそうです。本記事翻訳時点でまだ米国のApp Storeにも出ていないのですが、上の動画によると、Holo Messengerで動画メッセージを撮って友だちに送ると、友だち側にはR2-D2またはBB-8が表れ、ホログラムメッセージを再生してくれるというアプリです。スタートレックの転送装置バージョンもあるようです。

って、もしかしたら著作権関係でこういうキャラクターとか設定が使えなくなったりするかもしれませんが、とにかくホログラムでメッセージングができるということで。

・屋外ラン・サイクリングが楽しくなる「Fitness AR」

スマホやスマートウォッチでは、ユーザーが走った距離とかGPS情報とか、普段意識しないものも含めていろんなデータを取得しています。Fitness ARはこのデータを元に、オープンソース地図のMapboxとARKit、それからフィットネスアプリStravaの連携機能を使って、Stravaでのハイキング/ランニング/サイクリングのルートを3Dで表現してくれます。走った距離とかルートが、数字でも地図でもなく3Dの空間として見えるので、「今日はがんばった!」「あの坂がきつかった」なんてことを思い返しながら明日へのモチベーションを高められるかもしれません。

ARゲームが続々と

・『スター・ウォーズ』のシーンがリアルに蘇る!「HoloGrid: Monster Battle」

Video: HoloGrid/YouTube

『スター・ウォーズ』ファンの方は、C-3POがチューバッカとプレイしていたホログラムのチェスのシーンを覚えているかもしれません。このシーンを作ったアーティストのフィル・ティペット氏らが、ホログラムチェスを「HoloGrid: Monster Battle」として現代に蘇らせました。このアプリでは、紙のカードを読み込むと画面上に3Dのモンスターが現れ、バーチャルなボード上で戦い始めます。そして何より、出てくるキャラクターがかつてのホログラムチェスそのままってことがポイントです。以前はGoogleのTango端末でしか使えなかったのですが、今回iOS 11へのアップデートにより、iPhone/iPadでも使えるようになりました。

・技術が変われど必ず現れる、それがゾンビ

Video: ARZombi Game

ARゲームで絶対来るだろうなってジャンルがひとつあったとすれば、それはゾンビを倒すFPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームです。『ARZombi』がまさにそれで、記事翻訳時点ではまだ上のトレーラーだけでApp Storeには出てないんですが、「今年秋」にリリース予定だそうです。ショットガンや手りゅう弾でゾンビを倒したり、窓やドアを板でふさいだり、何ならあきらめてピザをオーダーしたり(!?)しながら身を守る、っていうストーリーのようです。

・捜査官として謎の事件に挑む『CS:AR』

Video: Mobile Heroes/YouTube

米国ドラマ『CSI:科学捜査班』シリーズにはすでにいろんなスピンオフが存在していますが、この「CS:AR」の良いところは(あ、直接『CSI』とは関係ないようですが)、自分が捜査官の視点になって事件を解決できるってことです。といってもこちらもまだ記事翻訳時点で開発中なのですが、上の動画で見る限り、謎の死体が転がってたり、その謎を解く手がかりとなる指紋がそのへんの置物に隠れていたりして、リアルに部屋の中を動きながらそれらを探していく感じですね。昭和生まれの日本人としては、ARで『ポートピア連続殺人事件』をリプレイしたくなりました。ここだよ、ここ!

・数独を一瞬でクリア「Magic Sudoku」

App Storeには数独アプリだけじゃなく数独解決アプリもたくさんありますが、ARで解決するのはまた格別ですね。「Magic Sudoku」は、抜けてる数字を一瞬ですべて教えてくれます。…ってなんというか、数独って答えを知るためにやるものじゃないと思うんですが、自分の力不足を再確認したいときとか、これを使ってみると効果的かもしれません。そのうち、クロスワードパズルのヒントをARでくれるアプリとかもできるかもしれないですね。

Image: YouTube Video: YouTube 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11 Source: IKEA Place, Edmunds, Estee Lauder, Trace, AR MeasureKit, Fitness AR, HoloGrid: Monster Battle, ARZombi, CS:AR, Magic Sudoku

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文

福田ミホ

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