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おいしいチョコレートの影には、児童労働や不公平な搾取。フェアトレードを推進する日本女性の思い

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おいしいチョコレートの影には、児童労働や不公平な搾取。フェアトレードを推進する日本女性の思い
Image: Mugendai(無限大)

甘くておいしいチョコレート。もはや口にしない日はないといってもいいほどに、大好きな方も多いですよね。

しかし、そんなチョコレートの生産現場の中には、信じがたいほど劣悪な環境があることをご存知でしょうか。たとえば、カカオの主要生産地である西アフリカ諸国では200万人にのぼる子どもたち不当に働かされ学校へ通う機会が奪われているのです。

そこに存在するのは「不公平な貿易」という問題。力の弱い者が強い者に搾取されてしまう構造です。そのような不均衡を是正しようと世界を飛び回り奔走する、フェアトレード・ラベル・ジャパン中島佳織事務局長のロングインタビューが、IBMのWebメディアMugendai(無限大)に掲載されていました。

抜け出せない貧困のループ。人身売買で働かされる子どもも

日本人にはなじみの薄いチョコレート生産の現状。末端であるカカオ農家の力は弱く、生産物が買い手側に都合よく買いたたかれてしまうため、子どもを学校に行かせる余裕はなく、貧困から抜け出せない状況が続いています。

おいしいチョコレートの影には、児童労働や不公平な搾取。フェアトレードを推進する日本女性の思い
Image: Mugendai(無限大)

また、手の上に置いたカカオをナタで割るといった危険な労働や、数十kgもの麻袋を担いで運搬するといった重労働も子どもたちが担っており、中には貧しい地域から労働力として「売られてきた」子どももいるそうです。

「フェアトレード」のラベルは、国際基準を遵守した証

こうした現状を変えるため、中島さんたちが行っているのがフェアトレードという活動です。これは、前述のような「不公平な貿易」を是正するため、国際基準遵守して生産・取引された商品に認証ラベルを表示するというもの。消費者の意識を変えることで、生産者たちを守ろうという試みです。

さらに、中島さんは農家の人たちが組合を作ることの重要性も語っています。小さな農家では力が弱いままですが、組合単位になれば買い手側との交渉力を持つことができるからです。

日本で進まないフェアトレードの概念。企業だけでなく、消費者の理解が必要

実際、このフェアトレードという言葉をご存知でなかった方も多いのではないでしょうか。それもそのはずで、世界のフェアトレード認証製品の推定市場が約1兆円ともいわれるのに対し、日本では約113億円とわずか1%ほど。その認知度も、欧州では9割を超える国も複数ある中、日本ではまだ25パーセントほどなのだそうです。

中島さんはこの件について以下のように語っています。

「安いものがいい」というニーズも理解できますが、企業だけでなく消費者側の理解も進まなければ、フェアトレードは成り立たない仕組みなんです。

日本はとかく、産地や食の安全ばかりが注目されますが、こういった問題にもきちんと目を向ける必要性を感じます。

自身が「社会貢献」をしているつもりはさらさらなく、持続可能な仕組みを作っているだけだと語る中島さん。そのほかにも、悲惨な現状を目の当たりにして突き動かされた思いなど、壮絶かつ情熱に溢れるロングインタビューは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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