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研究結果:幸福な人々に共通する会話スタイルとは?

研究結果:幸福な人々に共通する会話スタイルとは?
Image: Yuliya Evstratenko/Shutterstock.com

Inc.:周到に計画された科学的研究に頼らなくても、天気や地元のスポーツチームなど、毎日のように繰り返される世間話が、どれほど退屈でうんざりするものであるかを知っている人は多いことでしょう。しかし、ごく平凡な世間話が、あなたの幸福度にリアルな影響を与えていることをご存じでしょうか?

最新の研究により、世間話をしすぎると、ウェルビーイングに深刻な悪影響があることがわかりました。また、本質的で深い会話が、幸福度を高めてくれることも示されています。

世間話は幸せキラー

心理学者のMatthias Mehl氏は、会話と幸福度の関係を調べるために、巧妙な方法を考えつきました。被験者らに小型の録音機を付けてもらい、4日間にわたり、12.5分ごとに会話の断片を録音します。研究者は録音された音声を注意深く解析し、その内容がただの世間話なのか、重要なテーマについて議論しているのか、あるいは「誰がゴミを捨てにいくのか?」などの実務的なことを話しているのか、を調べました。

また、それと同時に、被験者の幸福度についても入念な調査が行われました。その結果は……? Psychology TodayでJenn Granneman氏は以下のようにレポートしています。

Mehl氏が率いる研究チームは、被験者のうち最も幸福度が高い人は、最も幸福度が低い人に比べて、本質的な会話をする時間が2倍長く、世間話をする時間は3分の1程度しかなかったことを発見しました。

なぜ、世間話をすることが幸福度にこれほど大きな影響を与えるのでしょうか? Mehl氏はNew York Timesでこう語っています。

意義深い会話を持つことで、混沌とした世界に意味を与えられます。また、意義深い会話をすればするほど、相手との結びつきは強くなります。他者との関係性や一体感が、幸福の基本的な土台であることはよく知られています。

とはいえ、世間話をまったくしないことは難しい

この研究の結論は明らかだ、とGranneman氏は言います。可能なかぎり、無駄話を本質的な会話に置き換えるべきだということです。また同氏は、よくある会話のはじめ方に対して、それを意味のある会話に変える代替案を提供しています。

たとえば、ただ「お元気ですか?」と言うかわりに、「あなたのことを教えてください」と尋ねてみるのです。あるいは「週末はどうでしたか?」のかわりに、「この週末、一番楽しかったことは何ですか?」と聞いてみましょう。

とはいえ、世間話を完全にやめるのは可能でもなければ、望ましくもないということには注意が必要です。世間話は社会の潤滑油や人間関係の基礎です。そして、別の研究によると、深い会話が不可能なとき(たとえば満員電車の中)、気まずい沈黙のなかにいるよりは、軽い世間話をしたほうがずっと幸福になれることがわかっています。

要するに、深いつながりは人を幸福にする。しかし現実的には、その文脈において期待できることは限られます。

職場で顔なじみの同僚と話すときには、少し深い会話をするように心がけることで、幸福度を高めることが可能です。一方で、見知らぬ人たちと行列に並んでいるときなど、いきなり深い会話をするのが不自然なケースもあります。そんなときは、黙っているよりは軽い世間話をするほうが、幸福度が高まるようです。


Science Says Extremely Happy People All Share This Conversation Style | Inc.

Image: uliya Evstratenko/Shutterstock.com

Source: Psychology Today, New York Times

Jessica Stillman (訳:伊藤貴之)

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