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すばらしい「休暇」にしたいなら、パソコンは家に置いていこう:研究結果

すばらしい「休暇」にしたいなら、パソコンは家に置いていこう:研究結果
image: shutterstock.

仕事と家庭のリズムを日々繰り返していると、人生が飛び去っていくように感じることがあります。その解決策のひとつが休暇です。休暇は、大切な人たちと貴重な思い出をつくり、楽しいエピソードで心を満たし、時間の感覚や可能性の感覚を広げるチャンスです。

でもご存知のように、すべての旅行でそうした経験ができるとは限りません。疲れ切って帰宅した挙句、「"休暇の疲れを癒すための休暇"があればいいのに」などと思ってしまうことも少なくないでしょう。

では、何年経っても光り輝く幸せなノスタルジーとともに思い出せる「人生のためになる休暇」と、なんの印象も残さずに飛び去ってしまったように感じる「味気ない休暇」の違いは、どこにあるのでしょうか?

究極の「思い出キラー」

旅先の滞在場所をレンタル提供する「HomeAway(ホームアウェイ)」が、その答えを研究しているそうです。

HomeAwayは、テキサス大学の心理学者アート・マークマン氏とともに新たな研究を行いました。「すぐ忘れてしまう休暇」と、「何年たっても幸せな記憶としてとどまる休暇」との違いを特定するために、研究チームはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアの成人713人を対象に、休暇前・休暇中・休暇後に聞きとり調査を行い、それぞれの体験や記憶、休暇中の習慣について尋ねました。

その結果、休暇が記憶に残るかどうかは、多くの要因が影響していることがわかりました。例えば、都市部の旅を避け、ソーシャルメディアをほどほどに使うようにすると、印象に残りやすくなります。しかし、さらに興味深い結果として、記憶に残る休暇を過ごしたのなら、休暇中に仕事をするのは良くないことがわかったのです。

「休暇中に1時間以上仕事をした被験者では、1時間未満しか仕事をしなかった被験者に比べて、旅行を思い出すのに苦労する割合が43%高くなりました」とHomeAwayは報告しています。この研究では、仕事をすればするほど、旅の記憶が残りにくくなることもわかりました。さらに、スマートフォンやタブレットではなく、ノートパソコンを持って行った人では、休暇がぼんやりと過ぎ去ってしまったと答える割合が特に高くなりました。

仕事と両立ができても…

そう聞いて、とっさに抵抗を感じた人もいるのではないでしょうか。たしかに興味深い発見だけど、そんなことは実現不可能だと思う人もいるでしょう。あまりにも多忙で代わりのきかない人なら、ノートパソコンを家へ置いて旅に出るなんて不可能かもしれません。

でも、本当にそうでしょうか? 生産性のエキスパートたちは、そうした考え方にしきりに異議を唱えています。会社のトップが仕事を人に任せて休暇をとれば、貴重な教訓を得ることもめずらしくないと主張するのです。仕事のスイッチを切ることで得られる心のリフレッシュ効果は、家族がビーチへ出ているあいだに片づけるほんの少しの仕事よりも、おそらくはるかに価値のあるものだろうと主張しているのは、マークマン氏の研究チームだけではありません。

幸せのエキスパート、Christine Carter氏は忙しいビジネスマンたちに向けて、「わかりきったことかもしれませんが、仕事をしないということは休暇の重要なポイントなのです」と忠告しています。また、Amicusの創業者でY Combinatorの「卒業生」であるSeth Bannon氏は、起業家は仕事の一環として休暇をとる(そして燃えつきを避ける)ことを検討するべきだと主張しています。

どうしてもノートパソコンを置いていけないなら…

これでもまだ、この夏、仕事を完全に離れるのは絶対に無理だと思いますか? それなら、仕事が休暇の思い出にできるだけ影響を残さないようにする方法を、たくさんのエキスパートがアドバイスしています。マークマン氏も、「Fast Company」にいくつかのヒントを寄せているので、調べてみてはいかがでしょうか。

Jessica Stillman(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)
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