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今どきの求職者がスマート・ワークスペースを望むわけ

今どきの求職者がスマート・ワークスペースを望むわけ
Image: jamesteohart/Shutterstock.com

Inc.:「organization(組織)」と「organism(生命体)」という言葉が同じラテン語の語源を共有するのにはわけがあります。つまり、組織は生きものなのです。その場の空気が停滞し、活気がない様子が透けて見えると、それは求職者にとって"働きたい職場"にはならないということ。

一方スマート・ワークスペースとは、活力に満ち、フレキシブルで、全社員のニーズに対応できる職場のことです。求職者がその一員になってみたいと感じるような、エネルギーのあふれる環境です。

私たちの生活のほぼすべての側面にスマート・テクノロジーが浸透している昨今。求職者に対して、一切のスマート機能を職場に期待するなと言うほうが無理な話です。私たちは日常の多くを職場で過ごすわけですし...。

では、スマート・ワークスペースに投資することが求人の必須条件である理由を説明しましょう。

ワークライフ・フルイディティー

スマート・ワークスペースは、個人スペースと仕事スペースの壁がなくなりつつあるという最近の動向に沿った職場です。プライベートと仕事の壁をなくすと言うと、ワークライフ・バランスを大事にする現代人の求人や定着率には逆効果のように聞こえます。

ですが、皆が毎日24時間、週7日インターネットにつながっている状況と、フレキシブルな職場が必要とされる状況を考えると、ワークライフ・バランスよりもむしろ、「いつでもどこでも仕事ができる」環境を意味するワークライフ・フルイディティーが必要とされている現状が見えてきます。

いつでもどこでもモバイル端末で仕事ができるようになった「いつでもオンライン」のユビキタス文化の下では、求職者は、個人スペースと仕事のスペースをシームレスに移動できる環境を求めています。つまり、プライベートの時間で使っているようなスマート・テクノロジーが、職場でも利用できることを期待しているのです。

社員の自律性

一番のポイントは「自由」です。求職者たちは、たいていの場合、自由時間に居心地の良い場所で好きなことをしています。自律性の基準が高く、自分の時間をどのように、そしてどこで使うかを選択したいのです。

この概念をわかりやすく説明するために、商業不動産サービス会社CBREの事例を紹介しましょう。

2013年、CBREは決められたオフィスもワークスペースもない新しい営業所を開設しました。社員は、個人のニーズに最適で生産性が最も高くなると思われるスペースを、用意された15タイプの中から選べるのです。

CBREはまた、オフィスの外でもこの自由とフレキシビリティーをサポートしようと、社員がオフサイトでも好きな場所で好きな時間に働けるモバイル・テクノロジーを用意しました。そしてさらに、すべての紙の書類をデジタル化し、ペーパーレスなオフィス環境をつくり上げたのです。これで社員はいつでもどこでも必要なデータにアクセスできるというわけです。

スマート・ワークスペースは、義務を犠牲にせずに、社員が必要とする自律性を与えることができるのです。Chicago Tributeが掲載している研究では、あまりにも制約の多い職場は、単に仕事の満足度が落ちたり、求職者に不人気というだけでなく、社員の寿命まで短くすることがわかっています。

データへのアクセシビリティー

求職者は、普段スマートフォンで多くの情報に簡単にアクセスしています。Googleでちょこっと検索しただけで、ウォーレン・バフェット氏の資産額や、iPhoneの2016年の売上台数、MicrosoftによるLinkedInの買収額といったことまで調べられます。

このように、どんな分野のどんな情報でも即時に入手できる世の中なので、求職者は(当然ながら)世間一般に比べればごくわずかな量の、あなたの会社のデータにも、いつでもどこでもアクセスできてしかるべきと考えているのです。それはたとえば、会議室の空き状況や、機材のある場所、消耗品の在庫量といった情報です。

社員がこうした情報にアクセスできれば、彼らが、必要な機材を備えて会議室の空きをウロウロ探し回ったり、顧客とのミーティングで必要な展示資料が作成できるプリンターを探し回ったりして時間を浪費する、なんてことがなくなります。

また、特定の消耗品の在庫量(たとえば、その資料を印刷する特別な紙)が少ないことが前もってわかれば、事前に注文しておくことができ、プロジェクトを予定通りに完成させようと慌てることがありません。

サスティナビリティー(持続可能性)

企業の、持続可能性へのコミットメントと環境への配慮も、特に求人においては、ますます重要性を増しています。Cone Communicationsによる2016年の社員エンゲージメント調査では、求職者の58%が応募先を決める際に、環境に対する会社の責任感を考慮すると答え、51%が環境への強い関心がない会社では働きたくないと答えています。

人の気配がなくなると自動的に消えるスマート照明や、時間によって自動的に室温が調節されるスマート・サーモスタットを設置する職場に設置すれば、求職者にアピールできるでしょう。さらに、電力消費をモニターする、省エネのタイミングを特定する、二酸化炭素排出量を削減するといったセンサーの利用も可能です。

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あなたの組織も生きものと同じで、成長させるには、適切な環境を整えなければなりません。その適切な環境とは、ここでは、スマート・ワークスペースということです。つまり、社員が効率的・生産的に働けて、イノベーションにかける会社の情熱を信じることができるようなテクノロジーを備えた職場です。

Why Today's Job Candidates Want a Smart Workspace | Inc.

Image: jamesteohart/Shutterstock.com

Source: Inc., CBRE, Chicago Tribute, Cone Communications

Elizabeth Dukes(訳:和田美樹)

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