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本物のリーダーシップのスキルを持ったリーダーを見分ける5つのサイン

本物のリーダーシップのスキルを持ったリーダーを見分ける5つのサイン
Image: Connect world/shutterstock

Inc.本物のリーダーとはどういうものなのか? を知るためには、本当にひどいリーダーと、信じられないくらい最高のリーダーの両方の下で、実際に働いてみるしかないのかもしれません。

もしかして、あなたは「上司はちょっと変わった人物だけど、最高に働きやすい職場 で働けている」と感じていますか? だとしたら、その上司は世界で最も収益性の高い企業を率いるリーダーたちが共通して持っている、最高度のリーダースキルを持っているリーダーである可能性があります。

そうしたリーダーは、サーバント・リーダー、コンシャス・リーダー、オーセンティック・リーダー、トランスフォーメーショナル・リーダーなどと呼ばれています。どう呼ぼれていようと、確かなことがひとつあります。それは、彼らが組織の自立性が高まる方向に、企業の舵を取っているということです。そして、それはビジネス的な戦略としても優れています。

過去10年間、サーバント・リーダー(奉仕型リーダー)を育成してきた経験を通じて私が気づいたことは、そうしたリーダーは自分以外の人にスポットライトが当たるようにする、ということです。彼らは自分に注目を集めたいとは考えていません。そして、自分の権力と地位を、従業員の利益を高めるために使おうとします。

この姿勢をひと言で表すとしたら、「利益よりも人」となります。そして、この姿勢を本当に貫ければ、結果的に企業の収益も上がります。そんな職場を少し想像してみてください。

以下は、こうしたリーダーに共通するリーダーシップの行動です。大きな成果をもたらすリーダーシップの行動はたくさんありますが、今回はその中から5つを選びました。

1. 喜びをもたらし、恐れを遠ざける

今からある質問をしますので、正直に答えてください。毎週、月曜日の朝に目が覚めたとき、職場へ行くのが待ち遠しいと感じますか? 同僚たちと話すのが楽しみですか? 上司から大切にされ、認められていると感じていますか?

答えがイエスなら、あなたは「喜び(Joy)」を体験しています。おめでとう!

喜びは、偉大なリーダーのもと、健やかな企業カルチャーがつくられ、従業員すべてがウェルビーイング(Well-being)と成功を享受しているときに、呼び起こされる感情です。人々がお互いに尊重しあい、メンバーが励まし合う真のチームワークがあり、一緒に働く者同士が価値観を共有し、そこかしこで相乗効果が起きているような、きわめてコラボレーティブな環境に自分はいる、と感じられているということです。

気がつけば、もう夕方の5時30分になっていて、職場にはまだエネルギーと興奮が満ちています。誰もがまだ家に帰りたくないと感じています。そう、これが喜びです! 偉大なリーダーは、こうした環境をつくり出せます。

2. 従業員に、意義、目的、所属の感覚を与える

アダム・グラント氏は、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』の中で、仕事に意義を見出せれば、幸福度が増すだけでなく、生産性も高まると述べています。

人々が求めているものを与えてください。そう、「目的」です。そのひとつの方法として、従業員たちを「自分たちのした仕事で助かった」という人とつなげたり、直接会う機会を与えたりすることがあると、グラント氏は語っています。

グラント氏が引用している研究では、大学のコールセンターで奨学金のための寄付金集めをしている従業員を3つのグループに分け、1つのグループに、奨学金を受けとった学生がそのおかげでどれほど人生が変わったか? についての話を読んでもらいました。結果、そのグループは普段より143%も寄付金を集めたそうです。いつものように単なる労働として電話をかけていたほかのグループには、そうした変化は見られませんでした。

グラント氏はさらに一歩踏み込みます。コールセンターで働く従業員に、奨学金を受け取った学生と実際に会い、5分間質問する機会を与えてみたのです。すると、従業員は400%以上も寄付金を集めてしまったとのこと。

グラント氏の結論は? 従業員を自分のした仕事のおかげで助かったという人に、たとえほんの数分でも会わせることで、大きなモチベーションが与えられるということです。

従業員に顧客との接点を与え、自分の仕事が世界にどのような影響を与えているのかを、直接的に見て感じてもらうことで、企業は競争上の優位を高められます

つまり、毎日、意義のある仕事をしていると感じられる、ということです。仕事を通して世界に変化をもたらしていると感じられれば、それがアプリのデザインであれ、アスファルトの敷設であれ、自ずと労働意欲は高まります

3. 組織内の学習意欲を促進する

人材の育成は、人事部だけに許された特別な活動ではありません。人を育てることは、サーバント・リーダーのマインドセットの根幹とも言えるものです。明らかに、これは優れたビジネス戦略でもあります。人が育てば、チームのパフォーマンスも自ずと向上します。

そしてなによりも、人を育てることは、リーダーシップのゴールそのものだということです。リーダーとはそういう存在なのです。偉大なリーダーは次のような行動を通して人を育てます。

従業員の才能、素質、強み、性格に合った仕事を与え、潜在能力を最大限に引き出す。

  • 「従業員を育てることが、我が社の最優先事項の1つである」という明確なメッセージを送り、従業員の学習意欲を促進する。
  • 従業員の職務や業績に合わせた継続的な訓練、指導、助言の機会を提供しながら、組織のミッションを達成する。

4. ビジネスの成果につながる信頼を築く

直視しなければなりません。あなたの企業でリーダーを育てることを考えているなら、そのリーダーシップの支柱になるべきものは「信頼」です。

スティーブン・M.R. コヴィー氏は、『スピード・オブ・トラスト』で、従業員のエンゲージメントが高いことで知られる、ホールフーズ、キャンベルスープ、セムコといった企業のカルチャーに根付く、信頼を基盤としたリーダーシップに焦点を当てています。

信頼を築く行動には、次のものが含まれます。

  • アカウンタビリティを果たす
  • 透明性を高める
  • 現実を直視する
  • 期待を明確にする
  • まず耳を傾ける

これは、リーダーシップチームと従業員が毎日、どのようにやりとりをするのか?ということです。リーダーがこうした行動をとることで、企業全体の信頼感がどれほど高まるのかを想像してみてください。信頼が高まれば、従業員のパフォーマンスも向上し、結果、顧客もその変化に気づくことになります。

5. オープンで透明性の高いコミュニケーションを目指す

このプラクティスの良い例として、フォーチュン誌が発表する「最も働きやすい企業100」の49位にランクインした、The Container StoreのCEO、Melissa Reiff氏が掲げた理念が挙げられます。

What We Stand Forによると、Reiff氏は独自に「Communication IS Leadership(コミュニケーションはリーダーシップである)」という組織理念をつくりました。これは、「一貫した、信頼できる、予測可能で、効果的な、思いやりがある、礼儀正しいコミュニケーションを毎日実践すること」と定義されています。

The Container Storeは、すべての従業員にすべての情報を知らせることを目指しています。これは、いかなる企業にとっても難しい課題ですが、同社は、この理念のパワーを強く信じており、ウェブサイトで次のように宣言しています。

すべての情報が伝えられているとわかっていることほど、チームの一員であると感じさせるものはありません。共有する情報の一部が競合他社の手に渡る可能性があることはわかっていますが、リスクをはるかに上回るメリットがあります。


How Do You Know Someone Has True Leadership Skills? Look for These 5 Signs|Inc.

Image: Connect world/shutterstock

Source: Inc., What We Stand For

Reference: Amazon1, 2

Marcel Schwantes(訳:伊藤貴之)

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