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HOW I WORK

最高の時間節約術は「何をしないか」決めること:Dashlane社CEOのエマニュエル・シャリットさんの仕事術

最高の時間節約術は「何をしないか」決めること:Dashlane社CEOのエマニュエル・シャリットさんの仕事術
image: Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は数百万人のユーザーにセキュアなパスワード管理アプリを提供するDashlane社のCEO、エマニュエル・シャリット(Emmanuel Schalit)さんの仕事術です。

システムの不正侵入、情報漏洩、セキュリティ侵害が日々横行する昨今、わが身を守る術として一貫して言えるのは、「パスワードマネージャー」を使用すべきということ。本人さえも知らないパスワードこそ、最もセキュアなパスワードなのです。

シャリットさんはパスワードの保護・管理用ソフトウェアを提供するDashlane社のCEOを2012年から務めています。就任当時、彼はDashlaneのユーザーが100万人に達したら自らの体にタトゥーを入れるとスタッフに約束しました。Bloombergによれば、それから約1年後、シンプルに「1m(1 million = 100万)」というタトゥーを入れたとのこと。

シャリットさんは、コンピューターサイエンスのバックグランドを持ち、Dashlane社に入社する以前は、CBS社やVivendi Universal Games社(現在はActivision Blizzardに改名)で働いていました。そんな彼に、仕事術を聞いてみました。

居住地:ニューヨーク市フラットアイアン・ディストリクト

現在の職業:Dashlane社CEO

仕事の仕方を一言で言うと:迅速に

現在の携帯端末:iPhone 7 Plus

現在のPC:Microsoft Surface Book。史上最高のラップトップです

1. まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

すべては幸運な偶然のおかげです。

私のキャリアは無人火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバーに使う航法アルゴリズムにフォーカスしたコンピューターサイエンスの博士号を取得したところからスタートしました。そして、エンジニアとして2、3年働いた後、どんどん規模の大きいチームを管理する道に進み、37歳の時点で大規模なメディア系コングロマリットで総勢1万人の部署を統轄していました。自分はもっと規模の小さな会社でチームメンバーや顧客や製品ともっと身近に接することができるほうがいいと気づいたのはそのころです。

そんなふうに思えたのは、それまでの人生で出会うべき人たちと適切なタイミングで出会う幸運に恵まれたからでした。ですから、ほとんどは幸運な巡り合わせのおかげです。

2. 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

誰もが今、当たり前のように使っているTwitter, Dashlane, LinkedIn, Uber, Slack等の他には

Way of Life:規則正しい生活習慣を身につけるためのアプリ

Lenka:カッコいいモノクロ写真を撮るアプリ

TrainingPeaks:トレーニングの進捗をトラッキングしてやり過ぎを防止するためのアプリ

Robin:オフィスの会議室管理用ソフトウェアはこれがベストだと思います

3. 仕事場はどんな感じですか?

手動で高さを調整するErgoDesktop社のスタンディングデスク(全自動のスタンディングデスクより安いので)とデュアルモニターがあります。それから、太陽の光を補うために毎朝スイッチを入れるPhilips goLITE BlUがあります。夜にしっかり睡眠を取るためにはとても重要です。

4. お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

現代のオートメーションはまだ到底満足のいくものではありません。最高の時間節約術はこれ以上ないほどシンプルです。それは、「何をしないか決めること」です。

5. 愛用しているToDoリストマネージャーは何ですか?

まさかと思うかもしれませんが、私はプロジェクト管理アプリケーションのAsanaのフローとそっくりのフローを載せたカンバンボードを使ってJiraで独自のタスク管理のフレームワークを自分用に(私の秘書もこれを共用しています)構築しています。

タスクの優先順位を決めるシンプルなフレームワークを考えるときはAsana。「New(新規タスク)」「Later(後回しするタスク)」「Upcoming(今のタスクが終わったらやるタスク)」「Today(今日やるタスク)」というセンスが気に入っているので取り入れています。

それから、DashlaneではAtlassianのConfluenceのようなツールを使ってさまざまな作業が行われているのですが、Jiraを使うとDashlaneとの相互操作が可能になります。

6. 携帯電話やPC以外で「これは必須」というガジェットはありますか?

カメラです。私は写真を撮るのがとても好きで、いつもカメラを持ち歩いています。新発売のSony RX100 Vのように、最近は小さなポケットに入るぐらい小型で一眼レフ並みのスピードと高画質のカメラがありますから。

7. 日常のことで「これはほかの人よりうまい」ということは何ですか?

新しいことをいろいろ試して人生をいっそう充実させることです。

8. 仕事中は何を聞いていますか?

ウェブラジオのKCRWのEclectic 24か、ピアニストのグレン・グールド氏によるバッハ演奏『Glen Gould Playing Bach』(ゴールドベルグ変奏曲、イギリス組曲、トッカータ集、フランス組曲等々)です。どんな音楽も崇高になりえます。

9. 今、何を読んでいますか? お勧めの本はありますか?

ハーバート・レイモンド・マクマスター将軍著『Dereliction of Duty』です。マクマスター氏はアメリカの国家安全保障問題担当顧問に任命されました。超党派の支持を受けている彼は「現内閣で大人気の1人」と言われることもあります。

この歴史書は彼の博士号論文で、ベトナム戦争中にホワイトハウスと軍司令部の間で指揮命令系統がいかに崩壊したかについて論じています。困難な時節の到来が危惧される昨今、この新しい国家安全保障問題担当顧問が指揮命令系統の機能の仕方に関してどのように考えているか知りたいと思う気持ちはご理解いただけるのではないでしょうか。

10. 元気を出したいときになにをしますか? 仕事のことを忘れたいときはどうしますか?

まず、ひたすらエクササイズすることです。セントラルパークが近いのでずいぶんランニングにのめり込みましたが、膝を痛めたので、サイクリングに移行しました。今は、ZwiftやTrainerRoadのようなプログラムの屋内トレーナーを使って冬でもサイクリングができますから、朝5時に自転車に乗ってその日のためにエネルギーを溜めます。

2つ目は家族です。幸せなことに私には妻と2人の幼い子供(7歳の息子と生後2カ月の娘)がいます。子供たちは常に驚きと元気の源なので、親の私たちは年老いたり退屈する間もありません。

11. 睡眠習慣はどのような感じですか? 夜型ですか、朝型ですか?

Dan Pardi氏という優れた睡眠研究者から、睡眠不足は日々蓄積していき、癌や神経変性疾患にかかりやすくなっていくことを学びました。私はたいてい朝5時に起きてエクササイズするので、どうしても就寝時間は早くなり、夜10時ごろには眠りに落ちています。ところで、子供がいると何があっても朝ベッドの中でゆっくりしていることができないので、睡眠規則をきちんと守らざるを得ないのは良いことでだと思います。

妻や子供たちを起こしてしまわないように、Fitbitのサイレントアラームを目覚まし時計代わりに使っています。でも、理想としては、睡眠規律がしっかりしていれば目覚まし時計は不要になるので、そうしたいですね。

12. 今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

バラク・オバマ氏。今は彼も大統領時代より少し時間があるでしょうから。

13. これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

どんなアドバイスも少し割り引いて聞け」です。状況はそのときによって異なりますから、どんなアドバイスも100%当てはまるわけではありません。状況のパターンと差異を認識する能力があれば、オープンで批判的な姿勢でアドバイスに耳を傾けることができるでしょう。

14. そのほかに読者やファンに伝えたいことがあればどうぞ

一度しかない人生ですから、しっかり工夫して最大限に充実させてください。

Image: Lifehacker US

Source: Dashlane, Bloomberg, Way of Life, Lenka, TrainingPeaks, Robin, ErgoDesktop, Philips, Jira, Asana, 500px, KCRW, Amazon, Zwift, Dan's Plan

Reference: Wikipedia

Andy Orin - Lifehacker US[原文

(春野ユリ)

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