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朝1時間と夜3時間を使え! 成功者たちに学ぶ「自分の時間」を確保する方法

朝1時間と夜3時間を使え! 成功者たちに学ぶ「自分の時間」を確保する方法

私は仕事柄、勤め人時代から経営コンサルタントとなった今までの約30年間で、会社の大小にかかわらず、3万人以上の経営者・起業家・エグゼクティブの方々とお会いする機会に恵まれました。

そういった方々の中には、「自分の本当にやりたい仕事で十分な収入を得て、しかもプライベートも充実している」という方が確実にいらっしゃいました。金銭的にも、そして精神的にも充実している方がいらっしゃるのです。(「はじめに 『自分の時間』こそが、成功を形づくる」より)

成功者の自分の時間研究』(上野光夫著、ワニブックス)の著者は、本書の冒頭にこう記しています。幸せと成功のカギは、能力や才能、家柄ではなく「時間の使い方」。成功者は成功する前から、「自分の時間」を過ごす習慣を持っていたというのです。

とはいえ現実的に、時間を確保することは簡単ではありません。そこで著者は、成功者の「自分の時間」の“捻出法”と、“その時間になにをやっていたのか”を研究してノウハウを蓄積したのだとか。そんなノウハウに基づいた本書では、「自分の時間」を捻出して、最大限に活用するための考え方と実践法を明らかにしているのです。きょうはそのなかから、第2章「1日6時間の『自分の時間』を取り戻す 成功する人は、どうやって時間を確保しているのか?」を見てみたいと思います。

実は誰にでも、1日6時間の「自分の時間」が与えられている

「自分の時間」を確保するのは難しそうですが、実はストイックにがんばらなくても、多くの人が最大で1日に6時間の「自分の時間」を確保できると著者はいいます。しかも休日ではなく、ウィークデーでも。

1日に6時間を確保するには、早朝1時間、帰宅後就寝までの間に3時間、昼食時に30分、残りの1時間30分の時間を通勤時間や勤務時間中に確保することが理想だといいます。そのためにまず必要なのは、「勤務時間中にどんな時間の使い方をしているか」を振り返ってみること。

・ 入力など同じ作業を繰り返す仕事の時間

・ 企画を練るなど考える時間

・ 間違いがないかをチェックする時間

・ 判断・決断に要する時間

・ 他の人と共同して実施する仕事の時間

・ 会議やミーティング

・ 営業など人へアプローチする時間

・ 上司や同僚に声がけされて発生する会話の時間

・ クレーム対応など予期せず降りかかる仕事の時間

・ 電話やメールをする時間

仕事によって異なるとはいえ、多くの人はこれらのことに時間を使っているものです。そして大きく分けると、「自分でコントロールできる時間」と「コントロールしにくい時間」があるはず。会社の業務として仕事をする時間であっても、自分でコントロールできて、自分の目標達成のためになるのであれば、それは「自分の時間」。そんな、勤務時間内での「自分でコントロールできる時間」を選び出し、効率化することで自分が自由に使える時間を増やすことが大切だというのです。

成功には、クリエイティブな力を伸ばすことが必要不可欠です。考える仕事に時間を割くことが、トレーニングとなり「自分の時間」を増やすことになります。(49ページより)

そのため、単純作業や電話、メールなどの時間を効率化し、クリエイティブな時間を増やす工夫が必要だということ。(46ページより)

忙しくても時間が確保できる3つの方法

著者によれば、「自分の時間」をつくるために成功者が行なっている方法があるのだそうです。「仕事のゴールを考える」「仕事の時間割表をつくる」「時間密度に濃淡をつける」の3つ。それぞれについて見ていきましょう。

まずは「仕事のゴールを考える」。どんな仕事でも、常に仕事のゴールを念頭に置き、全体のプロセスの効率化を図ると、短時間で生産性が高まるのだそうです。

私がかつて携わっていた金融機関での融資審査の仕事を例にとると、仕事のゴールは「的確な審査判断を迅速にする」ということです。(中略)処理能力が速い担当者は、「この企業の実態を探るにはどんな資料を手に入れるべきか」「数字に表れない強みは、経営者にどう質問したらわかるか」といったことを事前に検討し、材料集めの時間を短縮化しています。(中略)成果重視でプロセスの効率化を図ることが「自分の時間」を生み出すことになります。(50ページより)

次の「仕事の時間割表をつくる」は、小中学校の時間割表のように1日の勤務時間の時間割表をつくるということ。授業の時間割表が、「国語」「数学」「英語」などとコマ割りになっているのは、途中で休憩を入れると学習効果が高まるから。しかし、集中力が続かないのは大人も同じ。ひとつの仕事を1日中やるよりも、異なる仕事や作業をコマ切にして、途中に休憩をはさむほうが効率は上がるわけです。

多くの人は、TO DOリストを作成したり、アポイントの時間を書いたりしていますが、それぞれのタスクにどれくらいの時間がかかるか(かけるか)を記入していません。成功する人の時間割表は、「業務日報作成16:00〜16:30」といったように、かかる時間がわかるように記入されています。

今日こなすべきタスクをリストアップし、業務時間内の「どの時間で何をやるか」と「それにかかる時間」さらには、「休憩時間」まで記入するのです。(52ページより)

なお、仕事の時間割表をつくるときに陥りがちなワナが、ひとつの仕事の所要時間を短く見積もりすぎてしまうこと。もちろん効率化は大事ですが、「がんばればやり終えることができる」くらいの時間配分にすべきだというのです。

また時間割表をつくったとしても、予期せぬ急な仕事をする必要に迫られることもあるでしょう。そんなときは思い切ってすぐに時間割表を見なおし、明日以降に持ち越すタスクを選ぶといいそうです。

そして1日の終わりには、時間割表と実際の結果を見くらべ、「今日はよくできた」「これができなかったから明日やろう」といった、自分自身へのフィードバックを行うことも必須。著者が接してきた成功者の多くは、こうした仕事の時間割表で成果を上げているといいます。(51ページより)

3つ目は、「時間密度に濃淡をつける」について。当然のことながら人間の集中力は永遠に続くわけではないので、時間の密度に違いが出てしまうのは自然なこと。そこで、この方法が意味を持ってくるわけです。

「時間密度に濃淡をつける」とは、「A:のんびりしながら行なう仕事」「B:普通の速度でやる仕事」「C:集中力と作業スピードを高める仕事」と、3段階に分けて仕事を行ない、時間を流していく方法です。(53ページより)

普通の人は単純作業のような仕事をCにして効率化しようとするものの、その効果は限定的だと著者は指摘しています。なぜなら早くやれるようになっても、限界はあるものだから。むしろ、考えたりアイデアをひねり出したりするときに集中力とスピードを高めるほうが、時間を効率的に使うことができるというのです。

いずれにしても、こうした3つの工夫によって仕事を効率化し、生産性を高め流ことが可能になるということ。その結果、自分でコントロールできる「自分の時間」を増やすことができるというわけです。(50ページより)

“朝1時間”と“夜3時間”は時間の価値を最大化させる

勤務時間外のプライベートな時間は、「自分の時間」の宝庫。自分のために有意義に使えるので、人生の目標を達成するためにはプライベートな時間の使い方がカギになるそうです。そしてプライベートな時間でも、自分に負けずに有意義な時間を過ごすためには、習慣化することが大切。特に平日の朝と夜の活用法を習慣化できると、有意義な「自分の時間」をとることができるといいます。

朝の場合は、出勤時間までの限られた時間。7時30分に家を出るのであれば、5時に起きれば2時間30分の時間ができます。そのうち身支度に1時間かかるとしても、1時間以上を有意義に使うことができるという考え方。

一方、夜の時間については、帰宅後就寝までを人に邪魔されることのない「自分の時間」として確保することができるでしょう。しかし、夜の時間はクリエイティブな活動には不向き。特に真夜中には気持ちがハイになり、日中には出ない「妙な発想」が浮かんでしまいがちだといいます。

一方、成功する人が夜の時間にやっているのが、知識の吸収。寝る前にインプットしておけば、寝ている間に知識が定着するといわれているのだそうです。(58ページより)


自分の時間を持ちたいという気持ちはあっても、「そのために、なにをすべきか」について考える機会は現実的に多くないもの。だからこそ本書を参考にして、根本的な考え方をリセットしたいところ。ちょっとした工夫で、より時間を有効に使えるようになるかもしれません。

印南敦史

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