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HOW I WORK

迷ったら「前者」を選択する。「DRONE」編集長・猪川トムさんの仕事術

迷ったら「前者」を選択する。「DRONE」編集長・猪川トムさんの仕事術

ウェブマガジン「DRONE」をご存知でしょうか? 文字通り、ドローン(無人航空機/マルチコプター/UAV/UAS)についての情報を専門的に取り上げるウェブメディアです。ドローン関連のニュースから、識者によるコラムやボリュームのある特集まで、とにかくドローンづくし。

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに仕事術を学ぶ「HOW I WORK」シリーズ、今回はその「DRONE」で編集長を務める猪川トムさんの仕事術を伺いました。

猪川トム(いのかわ・とむ)

今月は、毎週アメリカに通っていました(通算4回)。 移動こそが我が命です。新聞社、出版社、広告代理店、CM制作会社を経て、株式会社プロニュースに参加。映像専門WebマガジンPRONEWS編集長、ドローン専門ウェブマガジン「DRONE」編集長。

居住地:茅ヶ崎、京都、香港

現在の職業:PRONEWS編集長、DRONE.jp編集長、会社役員

仕事の仕方を一言で言うと:最小限で最大の効果を

現在の携帯端末:iPhone6+

現在のPC:MacBook Air

1. 「これがないと生きられない」アプリ/ソフト/道具は何ですか?

・Dropbox

Dropboxの登場で、PCから解放されたことは嬉しいですね。出先からもサイズの大きいファイルを相手にリンク共有できるのは嬉しい所です。iPhoneのみで入稿することも多々あります。ただし、突然ファイルが消えたりなどの事故もあるので要注意です。

・GoogleMap

毎度渡航前に行き先のポイントをブックマークしておく。完全にGoogle任せです。ここ数年で精度がすごく上がり、Google Mapのタイムラインは自分の行動が手取り足取りわかってしまうのでちょっと恐怖ですね…。ちなみに使用不可能な中国でも、もちろんGoogle Mapを駆使します。今一番なくなったら怖いアプリかもしれません。

Lisnのお香

京都松栄堂のお香屋さんの若者ラインなんですけど、絵の具の色を選ぶように数多のインセンスが存在します。個人的に香りでマインドセットしていることが多いです。自宅では、香港ランガムホテルのラウンジロビーで使用されている香水を分けてもらっています。

2. 仕事場はどのような環境ですか?

編集部組閣当時リモートワークを前提に構築したので、PCとネット環境さえあればと問題なしということで、部屋はありませんでした。その後メンバーが増えるにしたがって支障も出てきたので、取材以外は割と編集長部屋にいます。

編集長室は窓の無い個室です。スタッフとは壁を隔ててメッセンジャーで業務のやり取りをしています。自宅でも海外でも編集長室でもどこでも仕事が可能なことに変わりはないのですが、実際に仲間の顔を見るのは大事だなと思う今日この頃です。

3. お気に入りの時間節約術は何ですか?

迷ったら「前者」を選択する。誘いには断らず乗って行きます。理由は、結果として後悔しない方が多いのと、悩む時間を設けないということでしょうか。実用書を読む場合は、リコメンド文や要約に目を通した上で、本を手に取り、あとがきを読んで目次も確かめてから、読入します。

4. 愛用している、仕事をうまく進行させるためのツール(ToDoリスト、アプリ、道具など)はありますか?

書き味太め万年筆

企画素案から実施に入るまで、ほとんど手書きです。ですので自分の身の回りには万年筆と紙が手放せません。古今東西世界中のメーカーを使い倒して来ました。現在は金ペン堂でチューニングしたMont Blanc(モンブラン)を中心に4~5本使用しています

5. 携帯電話とPC以外で「これは必須」のガジェットはありますか?

ノイズキャンセラーヘッドフォン各種。「Parrot Zik」を使用しています。音楽をかけずとも、ただのホワイトノイズだけでも落ち着きます。あとはモバイルバッテリーでしょうか。電気の呪縛からは逃れられない宿命ですね。

6.仕事中、どんな音楽を聞いていますか?

JAZZ全般。Amazon Musicが大活躍です。 映像関連の仕事をしている時は、ホワイトノイズ状態を好みます。かつては街中を録音して流していたこともあります。街中のカフェで 少しばかりの緊張感があってすこぶる仕事が捗るなと思い試していました。

7. 仕事において役に立った本、効果的だった本は何ですか?

『フーコーの振り子』(ウンベルト・エーコ)

特に役立っているわけではないですが、何か壁にぶつかった時にダラダラと読み進めます。とにかく難解な読み物で、その理解度で自分のコンディションが測り知れるという、リトマス試験紙のような1冊です。内容は陰謀論とかテンプル教団好きにはたまらないものなっています。ちなみに「移動量と発想は比例する」はかの著書中の言葉です。

『Britain [TM]』

かつてのダサいイギリスをソフト産業をより活発することで文化を世界中に発信可能にし、見事クールなイギリスへと導いたブランディングやマーケティングのあり方を紐解いた1冊です。ネットで探せばPDFで合法的に公開されているはずです。

8. 現在、どんな本を読んでいますか?

多読症なもので、いつも同時に10冊以上読んでいたりします。まったく違う本と本がつながり、思いがけないコンテキストが生まれるなど副次的な楽しみもあります。

『ゲンロン0 観光客の哲学』東浩紀

数年前、東さんのゲンロン定期購読者だったのですが、最終配本が2年ほど経って送られてきました。忘れた頃にやってきたこの1冊は、それまでとまったく違うものとして配本されました。遅配、郵便的。仕掛けかと思うくらい良い体験でした。内容についても彼の処女作『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』の続編にあたり、当時衝撃を受けたものが再び目の前に現れるような、読み応えのある本です。

『dancyu』2017年7月号

江部さんが編集長として作った最終号です。文章ではなく写真そのもので語りかける、唯一、毎月購読している雑誌です。毎回楽しませてくれました。起用された写真作家は若手からベテランまで、実は2010年代の系譜を鑑みることができます。今後も楽しみです。

9. 睡眠習慣はどのようなものですか?

移動が多くてほぼ時差ぼけなので、眠くなればどこでも入眠可能です。眠れない時は瞑想を行います。ただしこれは我流なので、正確なやり方かはわかりませんが、目を閉じてエレベーターに乗り込むイメージで、自分を俯瞰しつつ上昇させます。そうすると自然に寝ていることが多いです。結果寝てしまうので、瞑想ではないですね(笑)。

10. 仕事をよりよく進めるために「習慣」にしていることはありますか?

煮詰まると、座ったまま10分ほど昼寝する。手にコインを2、3枚握っていると、ちょうどそれが落下して良い目覚ましになります。

仕事によって仕事場をその都度変えます。この理由は複数の会社に携わっているのもありますが、切り替えを物理的かつ強制的に行えるのでいいですね。スタバでの作業はしません(笑)。

11. いまお答えいただいている質問を、あなたがしてみたい相手はいますか?(なぜ、その人ですか?)

特になし。

12. これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください。

「人生近道はないが、抜け道はある」。基本的なことを押さえていれば、自ずから通る道は見えてくるということです。

13. 最近購入したものの中から、特に気に入っているものがあれば教えてください。

人に会う際に手土産を持参することが多く、気の利いた手土産をあれこれ選ぶのが趣味でもあります。最近は山の上ホテル の「梅ちりめん山椒煮」を贔屓にしています。私からこの手土産が届いた方は、気を使っているものと思ってください。

ライフハッカー[日本版]編集部

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