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英語が話せるようになるための近道は、「洋楽」をフルに活用すること

英語が話せるようになるための近道は、「洋楽」をフルに活用すること

落ちこぼれだった私がペラペラになれたすごい英語勉強法』(ミサコ・ロックス著、アスコム)の著者は、ニューヨーク在住のコミック・アーティスト(漫画家)。かつては英語の勉強に四苦八苦していたそうですが、いまでは英語がペラペラなのだとか。ニューヨークに住んでいるから、というよりも、「英語を勉強する」のをやめたことによって英語がしゃべれるようになったというのです。しかも、とても簡単な方法によって。

興味のない内容の英語は、読むのも聞くのもつまらないものです。無理やり勉強すればするほど、どんどん英語がどんどん嫌いになってしまうかもしれません。そこで著者が目をつけたのが、「英語に触れて、いちばんワクワクするとき」。具体的にいえば、映画や洋楽だったのだとか。

英語をマスターするには、「勉強する」という考えを捨てることがはじめの一歩。

あなたの「好きなこと」を英語に結びつけることから始めましょう。

もしもあなたが映画やドラマが好きなら、洋画や海外ドラマにのめり込めばいい。好きな俳優のセリフを本人の声で聞き取って意味を調べてアテレコできるくらいマネてみましょう。(中略)

もしもあなたがアーティストの曲や木になる曲を何度もくり返し聞けば、耳が慣れて、英語の歌詞が聞き取れるようになります。歌詞の意味を調べれば、より曲の世界に入り込めて楽しめます。

さらにアーティストのPVを見て、口の動き、身振り手振り、発音、イントネーション、歌い方など、完コピしてみましょう。いわゆるネイティブ英語が身につくだけでなく、カラオケの十八番になること間違いなしです。(「はじめに」より)

同じように、食べることが好きなら、グルメ情報を英語でチェック。スポーツが好きなら、海外のスポーツチャンネルを……というように、映画や音楽、グルメ、スポーツなど、自分が好きなものと結びつければ、楽しみながら英語を学ぶことができるというわけです。

きょうは、「洋楽」に焦点を当てた3「ミサコ流 超楽しく『英語耳』を鍛える方法」を見てみましょう。

「英語耳」になりたければ洋楽はイヤホンで聴け!

言葉を覚える最初のステップは「聞くこと」。たとえば赤ちゃんは、話しかけてくる大人の言葉、あるいは周囲の会話を聞くだけで、教えられなくても言葉を覚え、使い方をマスターするものです。英語を覚える際にも、それを手本にすればいいという考え方。文法や単語のことはとりあえず忘れ、英語を聞くことに徹する。そうすることで、次第に耳が英語に慣れていくというのです。

するといつしか、知っている単語をつなぎ合わせて、なんとなく意味がわかるようになっていくもの。「なにを話しているのかまったくわからない状態」が、徐々に「意味がわかる」状態になっていくということです。

「入り口」である耳から入った英語の音が、頭にぐんぐんしみ込んでいくようなイメージ。こうしてできあがるのが、「英語耳」だというわけです。英語を聞き取り、たちどころに意味をつかめるようになるためには、「英語耳」が絶対に必要だと著者は断言しています。

とはいっても、日本語しか聞こえてこない環境において、「英語耳」を鍛えるのはなかなか困難なことでもあります。そこで注目すべきが「洋楽」だということ。しかも「英語を聞き取らなくては」と身構える必要はなし。まずは、いつでもその曲が流れ、自然と耳に入ってくる状態にして聞き流すことが大切だというのです。

そして、ここで重要なポイントが、イヤホンを使うこと。ヘッドホンでもOKだそうですが、これらを使うと外部の音をシャットアウトできるので、曲に集中でき、その世界にぐっと入り込むことができるというわけです。

大切なのは、「音が、歌詞が直接脳に入っていく」とイメージすること。息使いまでが聞こえるので、発音も自然と身についていくというのです。(38ページより)

「60年代〜90年代ポップス」でリスニング力アップ

「洋楽を英語のリスニングに活用しましょう」というような勉強法は、誰もがご存知のはず。ところが、実は洋楽で英語をマスターしようとして成功している人は、実際のところ少ないのだと著者は指摘しています。その理由は、そもそも歌詞の英語をちゃんと聞き取ることができていないから。肝心の英語が頭に入っていないので、身につくはずがないわけです。

ちなみに洋楽が英語のリスニングに効果的なのは事実ですが、「やり方」と「やる順番」にコツがあるのだとか。最初の一歩は、曲選び。自分の好きな曲でいいのですが、リスニングが目的のときには、ヒップホップやラップなどは適していないそうです。早口で発音の方法も独特、さらにスラングが多く、覚えても使えないものが多いというのがその理由。

一方、リスニング適しているのは、60年代〜90年代のポップス。理由はいくつもあるそうですが、なかでも注目すべきは「歌がうまいこと」。声が伸びやかで美しく、発音もきれいなので聞いていて苦にならず、日本人でも聞き取りやすいというのです。

そして、「歌に物語性がある」ことも重要なポイント。歌詞を聞き取ってその意味がわかれば、感動が深くなり、うれしくなれるということ。最近のアーティストでは、テイラー・スウィフトやケイティ・ペリー、ブルーノ・マーズは等身大の恋愛を歌っているため、英語のリスニングに自信がなくても、なんとなく内容が理解できるといいます。

まずは歌詞の和訳(対訳)(たいていネットで検索すれば出てきます)をじっくり読んで、「どんな内容の歌なのか」「どんな世界観か」をつかんでみてください。

いくつか候補を選んで聞いてみて、その中から「この気持ち、わかるわー」と共感できたり、「この世界、好き」と心が揺さぶられる曲を選ぶのもいいでしょう。(48ページより)

大好きな一曲を見つけること。それが、洋楽を使って英語耳を手に入れる第一歩なのだということです。(45ページより)

洋楽は「サビ」がすべて

曲が決まり、対訳を読んでその世界観が気に入ったらリスニング開始。といっても、ただ何度も繰り返して聴くだけ。「英語を聞き取ろう」と考えずに、ただ「いい曲だなー」と音楽に浸ることが大切なのだそうです。

そうやって曲の世界に入り込むと、歌詞が気になってくるもの。対訳を思い出し、具体的なシーンを頭に思い浮かべることができるようになるわけです。そして次は、「サビ」の部分だけに聞き耳を立ててみる。ご存知のとおり、「サビ」とはその曲のハイライト部分。テレビやラジオで繰り返し耳にすることも多いだけに、耳が慣れ、比較的聞き取りやすいわけです。

「何回聞いても英語が聞き取れない」と悩んでしまうとしたら、それは曲の頭から終わりまで、すべて聞き取ろうとしているから。1曲は3分程度ですが、3分間集中して英語を聞き続けることは現実的に大変。一気に聞き取ろうとすると、挫折を招きかねないのです。

そこで、まずは「サビ」だけに集中してみる。そうすれば、思いのほか英語を聞き取ることができることに気づくといいます。しかも「サビ」には魅力的な英語がふんだんに使われているため、そのフレーズを覚えるだけでも、実際の会話で使える英語フレーズが身につくというのです。(49ページより)

「英語耳」づくりのファーストステップは「単語拾いゲーム」

「サビ」が聞き取れるようになったら、次は一曲を通して聴く段階。といっても、一曲すべての歌詞の聞き取りに挑戦するということではないそうです。どんなにシンプルな歌でも、一曲文の歌詞を一気に聞き取るのは困難。聞き取れない部分が出てくるたびに曲を止め、聞きなおし……ということを繰り返していると、ストレスがたまって嫌になってしまうわけです。著者によれば、これが「リスニングの落とし穴」。

楽しく進めるには落とし穴は絶対に回避すべきで、「わかる」「できる」を連発するのがいちばんなのだといいます。でも、そのためにはどうすればいいのでしょうか?

一曲を通してじっくり聴いていると、ところどころにわかる単語が出てきます。これを利用する「単語拾いゲーム」が大切だというのです。

やり方はとっても簡単。お気に入りの洋楽を聞きながら、「これを探そう」と決めた単語の数をカウントします。

単語を探しカウントしながら聞くと、集中して英語の歌詞に耳を傾けるようになります。しかも、決めた単語を探すことだけに集中するので、無理なく全体の英語の音と、リズムを追いかけることができます。(54ページより)

たとえばラブソングであれば、何回「Love」が出てくるか数えてみる。そうすれば、「ラブソングだからといって、たくさん<Love>といっているわけではない」ということがわかるのだとか。

なお、あまり曲が少ないと飽きてしまうので、ほどよく登場回数が多い単語をピックアップするべき。著者のオススメは「You」。この単語ほど、数えがいがあるものはないというのです。

「いくつの<You>があるか」を数えようとすると、自然に歌詞に集中して耳をすますことになります。びっくりするくらい集中して聞けるので、他の部分の英語もだんだん聞き取れるようになってきます。(55ページより)

「You」の数がわかったら、次に数える単語を探すといいそうです。「You」を数えているときに、「やけに<sometime>が多いな」など、耳に残る単語を覚えておくといいそうです。また慣れてきたら、「is」や「to」など、少し聞き取りにくい女子をピックアップするのもオススメだとか。


「楽しむ」ことが基本であるだけに、楽な気持ちで試せるアイデア満載。しかも著者自身が実践したことばかりなので、理屈を超えた説得力があります。英語学習で何度も挫折している方は、手にとってみてはいかがでしょうか?


印南敦史

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