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イーロン・マスクが火星移住計画の最新バージョンを発表

イーロン・マスクが火星移住計画の最新バージョンを発表

Inc.:昨年の9月、テック界のスーパースター、イーロン・マスク氏が、メキシコのグアダラハラでステージに上り、SpaceXが手がける火星移住計画を発表しました。

この話が無鉄砲に聞こえたのには2つの理由があります。第一に、計画そのものがあまりに壮大でした。マスク氏は、地球のある意味「バックアップディスク」として、あの赤い惑星に、1人あたり10万から20万ドルのコストで、100万人を移住させるとしました。第二に、同氏がこの計画を発表したのは、SpaceXのロケットが発射台の上で爆発した、わずか数週間後のことだったのです。

そしてマスク氏は最近、火星移住計画の最新バージョンを概説した新しい論文を発表しました。

学術雑誌New Spaceの6月号に掲載されたこの論文は、マスク氏が9月に講演した内容を要約したもののようです(講演内容の文字起こしと、使用されたスライドがこちらで閲覧可能)。論文のなかでマスク氏は、ロケットを再利用することで、宇宙旅行のコストを数千分の一にすることが可能だと説明しています。また、構想中の巨大宇宙船の初期デザインについても触れられています。

あいにく、この論文では、それほど多くの新しい情報は明かされていませんが、9月の発表以降、いくつかの重要な出来事が起きています。

1つは、マスク氏が10月、RedditのAsk Me Anythingセッションのなかで、火星計画を詳しく語ったことです。同氏は火星に移住するための4つのステップを概説し、火星で空気と燃料を作り出す方法を解説するとともに、メインとなる宇宙船の名前を明らかにしました。宇宙船は小説『The Hitchhiker's Guide to the Galaxy』(邦題:銀河ヒッチハイク・ガイド)にちなんで、「Heart of Gold」と名付けられています。

また、マスク氏は、宇宙船に使用する巨大燃料タンクがすでに存在することを明らかにしました。この、カーボンファイバー製の超巨大タンクが11月に高圧力テストをパスしたと、同氏は述べています。

さらに、フロリダ州ケープカナベラルの発射台の上で爆発した、無人ロケット「ファルコン9」の調査が1月に終了し、SpaceXは同月からロケットの打ち上げを再開しています。

SpaceXはまた、雇用も拡大しています。3月には473名だった求人が、記事執筆時点では487名に増えており、その多くが火星探査に関わるポジションとなっています。

さらにSpaceXは、同社史上最大のロケット「Falcon Heavy」の打ち上げ準備を進めています。6月8日のツイートで、マスク氏は、この超重量貨物ロケットを9月には打ち上げる予定だと話しています。

すべてが計画通りに進んだ場合、Falcon Heavyは2018年に、2名の民間人を乗せて月を周回することになるでしょう。


Elon Musk Just Published His Plan to Take Humans to Mars|Inc.


Dave Mosher (訳:伊藤貴之)



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