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私が在宅勤務をやめ、コワーキングスペースに通い始めた理由

私が在宅勤務をやめ、コワーキングスペースに通い始めた理由

在宅ワーカーの私の通勤は、寝室を出てゾンビのような足取りで30歩。いつでもどこでも働けるこのスタイルに感謝しているものの、ときにこの状況が嫌になることがあります。なぜなら、家で働いていると、少しずつ正気が奪われていくからです

私はさすらいのライターとして、2015年から世界中を転々としながら働いています。今年の初めからは、ロサンゼルスに住み始めました。ここは渋滞がひどく、通勤に何時間もかかるという人も珍しくありません。その地で私は、家を出て働こうと決めました。通勤時間2分で無料の自宅オフィスを、通期時間40分で家賃500ドルのオフィスとトレードしたのです。

その選択は、正解でした。


家だと仕事が進まないわけではありません。むしろ、これまでの経験から、毎日苦労なく高い生産性を保てるようになりました。それでも、目に見えないことが私を傷つけ、正気を奪うのです。それはたとえば、仕事のやめ時がわからないことだったり、悪意はないけど無知な家族にお昼ご飯は何かとお聞かれて仕事を中断されることだったり。それに、年がら年中スウェットパンツなので、人前に出るときにどのような格好をすればいいか忘れてしまいました。

さらに、家族以外の人たちと、面と向かって話す時間が恋しくなってしまったのです。

かつてはオフィスで働いていたこともあります。そのころは、休憩室でよく同僚と談笑をしたものです。その時間はよきブレインストーミングになり、ときにはプロジェクトの進捗にイライラしている人を慰めたりする場でもありました。それが当たり前だと思っていたので、初めて在宅勤務を始めたときは、その違いに愕然としました。とにかく、孤独なのです。


そしてついに、コワーキングスペース「WeWork」に契約することにしました。

コワーキングスペースには、スタートアップのような小宇宙が形成されています。非常に多様なスキルを持ったプロたちが、いつでも会話やアイデア交換をできる状態で集っているのです。仕事をしている個人でもチームでも、その規模によらず、お金を払うことで専用のオフィススペースやデスクを借りられ、充実した設備を1カ月単位で利用することができます。おまけに、コーヒーとビール飲み放題なんていう嬉しい特典もあります。

オフィスの雰囲気もすばらしい。新しいことをたくさん学べますし、仲間たちのみなぎるエネルギーに触れることもできます。集中したいときは自分のオフィスに移動するか、空いている会議室にこもればOK。オフィスに行きたくなければ、行かなくてもいいのです。


それに、家と職場を物理的に分けたことで、すべきこと、できることの境界線が明確になりました。これもまた、大きなメリットの1つです。

もちろん、コワーキングにお金を払わずに貯めていけば、自宅オフィスに高価な椅子を買い、世捨て人のような生活を送れるでしょう。でも、通勤時間と毎月のレンタル料金を考慮しても、私は週の大半を外で働き、生産性を高めることを選ぼうと決めました。

それに、オフィスがあることが、家を離れる口実にもなっています。

Stephanie Lee(原文/訳:堀込泰三)

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