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格安運賃による空の旅、メリットとデメリット

格安運賃による空の旅、メリットとデメリット
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格安運賃による空の旅は、あなたが思っているほど素晴らしいものではありません。たいていは、旅がより苦痛になるだけです。とはいえ、そうとは思えないかもしれませんが、空の旅はいくつかの点で、昔に比べて確実に改善してきているようです。

航空券は、かつてないほどに求めやすくなりました。表面的には、これは良いことに思えます。国内の往復チケットが1万円ほどで買える。その何がいけないのでしょうか? 一方で、私たちは、航空会社のずさんなサービスと、機内の混雑と窮屈さに不満をつのらせています。たとえそれが、格安航空会社との競争にさらされ、倒産を避けるために仕方なくのことだとしても、不快なものは不快です。

The New York Timesが、飛行機の旅について、良くなった点と悪くなった点を、ビジュアルなデータを使ってまとめていますが、やはり同じ点を指摘しています。このデータを見れば、機内はますます混雑し、シートはますます窮屈になっていることがわかります。実際、レッグルーム(足元のスペース)は年を追うごとに狭くなっています。80年台中頃には、81〜91cmありましたが、今日では、76cmあればいいほうです。座席もかつては45〜47cmでしたが、今では43cm、ときには42cmというケースもあります。

もっとも、JetBlueやSpiritといった格安航空会社の登場で、アメリカン航空のような大手航空会社が、運賃をアンバンドルせざるをえなくなったことは良いニュースです。とはいえ、アンバンドルモデルの導入により、利用客は全体として、より多くのお金を支払うことになりました。

Journal of Economics&Managementに掲載された調査で、航空会社がアンバンドルの運賃を導入すると、利用客は同じサービスにより多くの料金を支払う結果になることがわかりました。


データを見ると、運賃の平均値下げ額は、手荷物料金そのものよりも小さいことがわかる。つまり、手荷物を預けると、合計運賃は以前の運賃よりも高くなるということだ。25パーセンタイル(最安から4分の1に位置する)の運賃は、手荷物が別料金になって、7ドル安くなった。この額は、手荷物料金の2分の1から3分の1に相当する。すなわち、平均的な旅行客にとっては、手荷物を預けると、少なくとも手荷物料金の半分ほどは、合計運賃が値上がりしたことになる。一方、手荷物を預けない人は、運賃の値下げにより得をする。

とはいえ、少なくとも、手荷物を預けずに最低限の運賃だけを支払って飛行機に乗る選択肢が生まれたことは間違いありません。この柔軟性は明らかにメリットです。格安航空サービスのおかげで、そうでなければ旅行しなかったであろう人々が、旅行できるようになりました。

ですので、すべてが悪いニュースではありません。また、労働統計局が公表したデータを、The New York Timesが次のようにレポートしています。

フライトは時間通りに飛ぶことが多くなっている。昨年は80%以上の達成率を示した。航空会社による手荷物の紛失も減少している。また、乗客が(定員超過により)搭乗を断られる率も低下している。

2007年には、手荷物の取扱に関するトラブルが、乗客1000人につき7件報告されていました。これが、2016年には、乗客1000人につき3件にまで減少しています。最近、とある航空会社が乗客を引きずり下ろしたニュースがありましたが、実際には、搭乗を断られる率は確実に減っています。2007年には、乗客100万人あたり100件の搭乗拒否がありましたが、現在では100万人あたり75件以下となっています。

The New York Timesは、さらに興味深いデータをシェアしています。記事の全体を読むには、下のリンクをクリックしてください。


Why We Feel So Squeezed in the Skies|the New York Times


Kristin Wong(原文/訳:伊藤貴之)

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