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目に見えない「家事の心理的負担」をパートナーとシェアする方法

目に見えない「家事の心理的負担」をパートナーとシェアする方法


妻と私は、家事を半々に分担しようと約束しています。たとえば、妻が料理をしたら私が皿を洗い、妻が買い物をすれば私が洗濯物をします。私が担当しているもののうち、1番簡単な家事はテーブルセッティングです。時間にしてわずか1分ですが、毎回言われるまで気が付かず、妻はいつもイライラしています。


問題がタスクそのものでないのは明らかです。妻に言われなければ私は準備することを忘れ、彼女が食べ物を皿に盛っている間にフォークなどを取りに行って何とか機嫌を保つでしょう。


フランスの漫画家Emmaさんは、『The Gender Wars of Household Chores』という作品でこの問題を描いています。

たとえ男性が家事の多くを担っても、妻はそれに反比例して、その出来を監視する「心理的負担」を抱えるという内容です。妻は常に注意を払わなければならないため、かえってエネルギーを消耗し、ストレスのもととなるのです。同時にこれは、夫にとって上司に見張られているような、見えないヒエラルキーを形成しています。


男性は、この目に見えないマネジメント業務を請け負ったり、感謝をしたりすることを忘れがちです。そこで、そのような負担に気づき請け負うことで、パートナーのストレスを軽減する9つの方法について紹介しましょう。



1. ニーズを予測する


シンプルな解決策が、気づくこと。「洗濯をする」だけでなく、洗濯かごを監視して、主体的に実行するのです。いつ洗濯すべきかを常に考えながら、言われる前に行動に移しましょう。


私はこの頃、テーブルセッティングを必要な時間の1時間前にすることにしています。優しくて我慢強い妻は、そんな私を見て「大丈夫、時間はたっぷりあるよ」と言ってくれます。彼女はそう言うことで、私の心理的負担を和らげてくれているのです。



2. 書き出す


私は注意力が続かず、記憶力も今ひとつです。でも、スマホがその役目を担ってくれます。家賃を払う日はカレンダーに入れています。妻にいつ必要なものを聞かれても答えられるように、買い物リストを作っています。

ほんの小さな家事でも、忘れるよりは書き留めておきましょう。それが覚えておくための第一歩になるのですから。



3. 自動化する


スマホをマネジャーにして、心理的負担をなくしてしまいましょう。カレンダー機能を使って、アラームを鳴らすのです。ドラッグストアの前を通ったらリマインダーが鳴るように、位置情報に基づく通知を設定することもできます。普段の買い物は、アマゾンの定期便「Subscribe & Save」にお任せしちゃいましょう。



4. アウトソースする


洗濯や犬の散歩などをアウトソースするためのアプリがたくさんあります。予算があれば、家事代行を頼んでみては。その場合でも、夫婦のどちらが依頼、管理、支払いを担当するか、きちんと決めておきましょう。



5. スキルを習得する


得意分野や興味で、自然に分担が決まる家事もあります。うちの場合、妻が料理好きなので、私は学ぶ機会がありません。普段はそれでいいのですが、妻が病気や多忙で料理をできなくなると、システムが崩れてしまいます。

そんな夜は私がデリバリーを頼んでやり過ごしますが、本当に平等を求めるなら、私が料理を学ぶ必要があるでしょう。


家事を学ぶには、パートナーがその家事をしているときに、教えてくれるように頼んでみましょう。2回目は、パートナーには直接手を出さず、アドバイスだけにしてもらいます。最初は双方にとって時間がかかりますが、だんだんとあなた自身も、自分の中でその家事への関心が高まっていることに気が付くでしょう。



6. リソースを共有する


専用のリソースにアクセスしなければできない家事もたくさんあります。でも、一方の健康保険に入っているからと言って、他方がその管理ができないことはありません。パートナーと話し合い、家事にかかわるすべてのログイン情報を共有しましょう。共通の銀行口座、保険、医療ポータルサイト、子どもの学校のポータルサイト、共通の携帯電話契約などです。多くのパスワードマネージャーが、その役割を果たしてくれるはずです。


相手にかかってきた電話への対応についても決めておきましょう。お互いに納得できる範囲で、マイナンバーを共有しておいたり、パートナーの代わりに医者や会計士にどこまで話していいかなどを話し合っておくのです。


カレンダーを共有しておけば、相手のスケジュールの空き状況や負担を知ることができます。



7. 家族会議を開く


家事をやっている当事者の声を聴かないかぎり、多くの心理的負担は目に見えません。しかし、それを知るのが夫婦喧嘩のときでは遅すぎます。

そこで、定期的にフレンドリーな話し合いを持つことで、摩擦を減らす努力をしましょう。翌週のことを話し合い、必要に応じて役割を交代するのは、日曜の夜が適しています。たとえ何のアクションにつながらなかったとしても、話し合うだけでお互いの心理的負担を知ることができます。早めに意見の食い違いが見つかれば、対策もしやすくなるでしょう。



8. 子どもに手伝ってもらう


子どもには、できるだけ早い時期からお手伝いをしてもらいましょう。ただ、管理が必要になるのも事実です。米LifehackerのライターBeth Skwareckiさんは、子どもにテーブル掃除のボスになってもらっているそうです。テーブル掃除をするとき、何を片づけるか、子どもに指示を出させるのです。子どもたちは親に指示を出すのを楽しみながら、実際はテーブルが片付いていないとはどういう状態か、片づけるにはどうしたらいいかを、そのプロセスで学んでいるのです。

このように、管理の部分だけをアウトソースする方法は、料理においても効果的。まだ包丁を持たせたくない年齢でも、始めることができるのです。



9. 大きな変化をいとわない


これらのテクニックが必要になるのは、たいてい大きなライフチェンジがあったときでしょう。失業や就職、ケガ、出産などです。そのようなときは、目に見えない心理的負担が急増します。

ですから、あなたがパートナーに対してどれだけ柔軟でいられるか、双方がどれだけ役割交代に納得しているかが、危機を乗り越えるための鍵となるのです。



Nick Douglas(原文/訳:堀込泰三)

Photo by getty images.


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