Google、『Chrome』にアドブロック機能の導入を検討中
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MakeUseOf:Googleは、『Google Chrome』にアドブロック機能を導入することを検討しているようです。標準機能として搭載されれば、おそらく悪質な広告は排除され、一定の基準を満たした広告だけが表示されるようになるでしょう。こうした噂に関してGoogleはコメントを避けていますが、アドブロック機能の追加はGoogleにとって、次なる合理的なステップだと言えます。それにユーザーにとっては嬉しい知らせでもあります。
悪質な広告をブロックする
この噂は「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」が報じたもので、「Googleの計画を良く知る人たち」からの情報だとしています。また、Googleは「数週間以内に(アドブロック機能について)発表する可能性があるものの、まだ具体的詳細を詰めている段階で、取りやめになる場合もありうる」のだそうです。
Chromeにアドブロック機能が導入されたとしても、すべての広告が排除されるわけではありません。それよりも、「ネットを閲覧しているユーザーに不快な思いをさせるとみなされた特定タイプのオンライン広告が排除される」ことになる可能性が高そうです。そうした広告には、「ポップアップ広告や、音声付きの自動再生動画広告、カウントダウンのタイマー付き広告(サイトを見ようとすると表示されて、一定の時間が経過しないと閉じることができないもの)」が含まれます。
基本的にGoogleは、Chrome全ユーザーのために広告の質を向上させようと努めているはずです。ユーザーは広告そのものを嫌っているわけでありません。迷惑なのは、インターネットを使う時に不快な思いをさせる悪質な広告です。そうした意見は以前、MakeUseOfがアドブロックを取り上げた際にも寄せられました。
主導権を取り戻す
実際、アドブロック機能の導入は大いに納得できます。Googleはインターネット広告で収益を得ている企業です。それにChromeにはあれこれ欠点がありますが、世界でもっとも使用されているブラウザです。Chromeを使ってユーザーたちの広告に対する考え方を変えられるのであれば、Googleを脅かしつつあるアドブロッカーから主導権を取り戻すことになるでしょう。従って、関係者にとっては「ウィン・ウィン」、つまり誰もが満足できるわけです。
この件はまだ、たった1つのメディアが報じた噂にすぎず、実現はしないかもしれません。あるいは、Googleが再び、現状を打破しようとしている可能性もありえます。忘れてならないのは、5月17日に年次開発者会議「Google I/O 2017」の開催を控えていることです。そういった驚きの発表にはまさに格好の機会となるでしょう。
Google Chrome Could Soon Start Blocking Ads|MakeUseOf
Dave Parrack(訳:遠藤康子/ガリレオ)
Photo by Shutterstock
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