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[ Lifehacker Special Feature ]

働き方改革とマインドフルネス

働き方改革は部活から始めよう。メルカリ・マインドフルネス部と労務の取り組みとは?

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働き方改革は部活から始めよう。メルカリ・マインドフルネス部と労務の取り組みとは?

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アメリカ西海岸を起点として全米に広がり、世界中で脚光を浴びるマインドフルネス

これまでライフハッカーは、その初心者向けの具体的な実践方法と、最新のウェアラブルデバイスを使った効果の測定を連載記事でお伝えしてきました。


そもそもマインドフルネスは、世界最強の多国籍テクノロジー企業Google社で、集中力や生産性を上げるために実際に取り入れられ、世界中のテクノロジー産業にも大きな影響を与えました。

そんなGoogle社の影響を受けて、実際にマインドフルネスを取り入れているのが、近年、スマホから誰でも簡単に売り買いが楽しめるフリマアプリをグローバルで展開し、成長を続けるメルカリです。


メルカリには「部活動」制度があり、社内に多数の部活があるそうですが、その1つとして「マインドフルネス部」があるとのこと。成長企業のメルカリでは、仕事中、社員が自発的にマインドフルネスを利用して集中力をリセットすることで、仕事の能率を高める工夫をしているのが特徴です。

マインドフルネスを始めたいけど、今いちどうすればいいかわからないとお悩みの人はとくに、メルカリでの取り組みは大きなヒントになるはずです。


まずはメルカリの労務を担当する横井良典さんに、マインドフルネス部の立ち上げから現在に至るまでの経緯について伺いました。


社員から自発的に始まったメルカリの「マインドフルネス部」

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── 長時間労働の改善、生産性の向上など、今、働き方改革が叫ばれるなか、メルカリとして抱えていた課題は?

横井:弊社では、事業の拡大に伴い人員が増加しています。しかしながら、離職率、残業時間ともに低く、働き方改革が必要な課題としてあったわけではないというのが正直なところです。

── そうなんですね。それでは、メルカリでマインドフルネス部が立ち上がった経緯は?

横井:メルカリの組織の根底には“性善説”があります。働き方改革についても、会社から「生産性を上げなさい」といった、社員に押しつけるのではない形を模索していました。ボトムアップ型でいろんな取り組みにチャレンジできる風土があるのは、会社と社員との信頼関係がベースにあるからです。実際、弊社の社員の多くはエンジニアなのですが、副業もOKですし、社内外でプログラミング言語の勉強会を自発的に開催する社員も多くいます。


そうした自発的な文化のもと、社内には100種類ほどの多様な部活動があって、マインドフルネス部もそうした部活動のひとつです。また、弊社では、Googleの『ワーク・ルールズ!─君の生き方とリーダーシップを変える』を参考にした制度を取り入れていることもあり、マインドフルネスをビジネスに活用するGoogleの事例に関心の高い社員が多いという背景もありました。


私もこの部活の立ち上げメンバーの1人なのですが、私自身のバックグラウンドとして、禅宗の寺に生まれたこともあり、マインドフルネスについては抵抗なく気軽にトライできました。当初は私も含め3人でスタートし、現在は30人ほどが参加しています。

── マインドフルネス部ではどんな活動をしているのですか?

横井:毎日夕方4時にリマインダーでメンバーに連絡がいくようになっています。瞑想の方法はお寺などで習ってきた社員が伝えたり、私が外部の講習でやり方を習い、どうにかそれを社内で共有しつつ、呼吸に注意する呼吸瞑想を実践しています。最初は3分から始めて、最近は7分間、座禅を組んだり、ソファに座ったり、各自のスタイルで行っています。

── 集まるメンバーは、マインドフルネスに何を求めているのですか?

横井:やはり、Googleの元エンジニアが開発して話題になった、マインドフルネスを活用した研修プログラム「Search Inside Yourself (SIY)」をはじめとするカルチャーに興味をもつ人が多いですね。モニターを見ながらの作業が多いのですが、集中力が途切れがちなときに、マインドフルネスを行うことでリフレッシュでき、再び集中力を取り戻せるいい時間になっていると思います。

── メルカリの労務担当者としてマインドフルネスに期待するもの、今後の課題はありますか?

横井: 労務としては新しい労務の姿を作っていきたいと思っています。メルカリでは「Go Bold 大胆にやろう)」「All for One すべては成功のために)」「Be Professional プロフェッショナルであれ)」という3つのバリューを定めています。労務も一般的な労務担当が行うべき業務としてイメージされているような給与計算や社会保険手続きといったことだけでなく、健康やライフイベントのサポートも踏まえたライフプランナーとしての役割が重要だと考えています。マインドフルネスも健康という側面で社内で浸透させていきたいと思っていますし、筋トレ部などフィジカル面でも社員の自主的な取組をサポートしていきたいと思っています。そして、「メルカリに入社したら、心身ともに健康になれた」と言われる会社を作っていきたいと思っています。


マインドフルネスをプロに教わるメリット

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横井さんのお話にもあったように、これまでほぼ独学で瞑想を続けてきたメルカリのマインドフルネス部。試行錯誤しながらもやり方に不安があり、なかなか良さが伝えられず、広がりに限界があったそうです。そうした懸念を払拭するために、今回、マインドフルネスのプロコーチによる「cocokuri」の企業向けグループ研修プログラムを受けることになりました。教えるのは、「cocokuri」チーフプロデューサー・マスターコーチで浄土宗光琳寺の副住職の井上広法さんです。


マインドフルネスをプロに教わる最大のメリットは、マインドフルネスの真髄をロジカルに理解したうえで体感できることにあります。具体的にどのようなセミナーが行われたのか、見ていきましょう。


まずは、集中の妨げになる携帯の電源を参加者全員が切るところからスタート。 今回、「cocokuri」のマインドフルネスセミナーを開催したのは、六本木にあるメルカリ東京オフィスですが、福岡オフィスにもオンラインで同時中継されました。

突然オフィスにお坊さんが現れるシーンはなんともいえず印象的です。井上さんは佛教大学で浄土学を専攻したのち、東京学芸大学で臨床心理学を専攻したキャリアの持ち主。「仏教と科学の両面からマインドフルネスについて語れます」と、軽快なトークで自己紹介し、一気に会場の雰囲気がゆるみました。


マインドフルネスの基礎知識を学ぶ

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最初に1分間、思い思いのやり方でマインドフルネス瞑想にトライ。おそらく、この時点ではみんなマインドフルネス瞑想の意味や目的について曖昧な人が多かったと思います。そしていよいよマインドフルネスの基礎についてのレクチャーが始まりました。


人間の「思考のくせ」として、後悔や期待など、心が過去と未来を行ったり来たりすることを教わります。つまり、それは「心ここにあらず」ということ。とくに忙しい現代人やビジネスパーソンはやらなければならないことに心が寄ってしまいがちです。


ここからは、実際に五感を使ったワークショップが始まります。


「レーズン・エクササイズ」でマインドフルネスを理解する

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マインドフルネスがどういうことかをよりリアルに体感するために会場で配られたのは、1粒のレーズン。ルールは、これを3分間かけて食べる。それだけです。結果、参加者からは次のような感想が飛び出しました。


社員Aさん「これまで感じたことのない感触を味わえたのは新しい発見でした」

社員Bさん「レーズンって表面をなめただけでは味がしないんですね(笑)。でも、噛む瞬間にこんなに深い味がするんだと実感しました」


ここで、井上さんは、「テレビを見ながら、もしくは電話をしながら食べたときと比較してみてください」といいます。実際、マインドフルにものを食べることで、豊かさや返ってくる情報が何倍も違ってくることに気づきます。


耳のエクササイズでマインドフルネスを理解する

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次に井上さんが行ったのは、仏具の鈴をチーンと鳴らすこと。鳴らした瞬間、大きな音が鳴り、残響が響きわたりますが、次第に音が小さくなり、やがて聞こえなくなります。ここでもルールはいたってシンプルで、音が聞こえなくなったら手を挙げることだけです。


ここで気づくのは、音に集中することで、音についてのジャッジや分析を一切していないということ。1000年前から伝わる仏教の「八正道」を例に、今この瞬間に集中することがマインドフルネスの定義であり、ルーツであると井上さんは説明します。


マインドフルネス瞑想による集中力アップの仕組みを理解して、実践

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実際にマインドフルネス瞑想をしてみるとよくわかりますが、次々と雑念がこみ上げてきます。人は8秒間に1回という頻度で雑念が浮かぶそうです。そのときにどうすればいいかを具体的に教えていただきました。井上さんによれば、「雑念がこみ上げる」→「それに気づく」→「集中を呼吸に戻す」→「再び集中する」のサイクルを反復することで、集中力を高められるといいます。


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その仕組みを理解したうえで、さらに、 本などの独学だとなかなか理解できない具体的な姿勢のとり方(手は太ももの上に、手のひらを上にして置く感じにすると胸が広がって呼吸がしやすくなるのでおすすめ) 、呼吸の仕方などを教わったうえで、実際に3分間のマインドフルネス瞑想にトライします。おそらく全員、最初の瞑想から比べて格段にその意味が理解できたのではないでしょうか。


後半では、『EQ 生き方の知能指数』の著者ダニエル・ゴールマンもマインドフルネスの効果としてあげている「集中力」「ストレス耐性」「協調性」の向上について、具体的にレクチャーが続きます。また、ビジネスパーソンなら誰しも抱えるストレスへの具体的な対策などについても教えていただき、参加者全員が真剣に聞き入っていました。


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参加者からの質問タイムを終えて最後に、全員での「慈悲の瞑想」で締めくくります。これは、自分だけでなく、身のまわりやみんなの幸せを願う瞑想です。この瞑想をするには、れっきとした理由があります。ハーバード大学の研究結果として、寿命を延ばす最大の要因は人とのつながりにあるそうです。だからこそ、自分も含めた周囲のみんなとの共存共栄が大切だということを教わりました。


トータル2時間ほどの「cocokuri」企業向けマインドフルネスグループ研修プログラムは、シンプルなワークショップもまじえ、飽きることなく終了。これまでにないような充足感を味わったところで、参加者に感想を聞いてみました。


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三橋正典さん/デザイナー

これまで自己流でマインドフルネス瞑想を実践してきましたが、姿勢の整え方、時間など、なにが正しいのかよくわからなかったので、あらためて教えていただく機会を得て嬉しかったです。朝のマインドフルネスがおすすめだと聞いたので、今後は朝にも瞑想を取り入れて、集中力アップを目指したいです。


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稲葉啓介さん/カスタマーサポート担当

じっとしているのが苦手で集中力が続かないのが悩みとしてありましたが、歩きながら瞑想する「ウォーキング・メディテーション」についても今回教えていただいたので、仕事中トイレに行くときなどに実践してみたいです。1日中たくさんの情報にさらされる生活なので、夜寝る前にも実践して、自分の考えをまとめて落ちつける時間を作れたらと思っています。


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松本このみさん/マーケティング担当

「慈愛の瞑想」のレクチャーでは、自分をおきざりにして滅私奉公するのではなく、いい子で終わらず、相手とフィフティー・フィフティーの円満な関係を築くことを教わり、心に射さりました。それからイライラを鎮めるための具体的な方法もとても参考になりました。今後、いろんなことにチャレンジしたり、習慣化したりすることに活用してみたいです。




トップからの押しつけだと、何においても根づかず、継続しないケースが多々あります。その点、自発的に始まったマインドフルネスの部活動から派生して、「cocokuri」の企業向けグループ研修プログラムを取り入れたメルカリの事例は、働く人の新しい気づきや改善のきっかけを自然に得られる好例です。今後も自発的にマインドフルネス瞑想を生活の一部に取り入れたいと語る参加者が目立ちました。


労働時間や人口が減少していくことを背景に、今後ますます1人1 人の生産性が問われています。そのために必要なのは、いかに集中力を高めるかということ。そのための有効なツールが、マインドフルネスです。


もちろん、会社の業績を上げるには、優秀な人材を積極的に採用することも大切です。でも、採用が売り手市場の今、会社の人事や労務に求められているのは、メルカリのケースのように、今いる社員のモチベーションを高めたり、集中力を高めたりすることにあるような気がします。


そんな働き方改革のための有効なツールとして、「cocokuri」の企業向けグループ研修プログラムを取り入れることをおすすめします。


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(写真/松島徹、聞き手/米田智彦、文/庄司真美)

マインドフルネスを科学して日本人の働き方を変える。ウェアラブルデバイスで集中力を確認できる時代がやってきた。

長時間の残業が問題となるなど、今、日本人の働き方が改めて問われています。とはいえ課されたタスクは減らず、仕事が終わらなければ帰れない。それならば時間内にいかに集中して生産性を上げるか? ということが重要になってきます。そのための有力なツールとしてあらためて注目を浴びているのが、マインドフルネスです。今回は、ビジネスパーソンがマインドフルネスを実践する必要性はあるのかについて、「cocokuri」を運営するインナーコーリング執行役員の水野由貴さんと、「JINS MEME」の開発担当者である井上一鷹さんにお話を伺いました。

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