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健全な完璧主義者と不健全な完璧主義者の違いは?

健全な完璧主義者と不健全な完璧主義者の違いは?

Inc.:完璧主義について、一部の専門家は、良いことだと言います。自分や他人に最高の基準を求めて悪いことはないと。一方、完璧主義は失敗への恐れ、ひいては行動の制限や先延ばしを招くという研究結果を引き合いに出し、絶対に良くないと言う専門家もいます。高い理想を掲げていると自分が納得のいく状態には絶対にならないので、生産性や精神衛生上よくないという考えです。

しかし、新たな研究によって導き出された答えは、どちらも正しい、という意外なものでした。この、完璧主義に関する43件の研究のメタアナリシスを行ったのは、イギリスのヨーク・セントジョン大学のAndrew Hill教授の率いるチームです。この研究は、完璧主義とバーンアウト(燃え尽き症候群)の関連性を調べる目的で行われたものですが、完璧主義者はストレスをためやすいという結果もさることながら、興味深いのは、もう1つの発見です。

不健全な完璧主義

Hill教授らによると、完璧主義には、健全なタイプと、とても不健全なタイプの2種類があるそうです。 その2つを分けるのは、自らに課している基準が、ただ高いだけか、あるいは高すぎて実行不可能かの違いだそうです。誰にも達成できない高すぎるハードルを自分に課し、失敗意識が蓄積していくようなケースが、不健全なタイプの完璧主義です。

研究発表の概要には、不健全なタイプの完璧主義とは「失敗や、他者を失望させること、自分の設けた無理な高い基準をクリアできないこと常に恐れている人の場合」だとあります。失敗意識と不安に常にさいなまれている状態は、恐ろしい結果を招くようです。不健全なタイプの完璧主義を貫いていると「うつ、不安症、摂食障害、疲労、そして短命など、深刻な健康障害につながりかねない」。つまり、自分で自分の命を縮めるようなものだということです。言い忘れましたが、早死にのほかに、仕事での燃え尽き症候群にもなるそうです。

健全な完璧主義

不健全な完璧主義が恐ろしいものだということがわかりましたが、一方、完璧主義でもまったく害のないタイプもあるのです。Hill 教授とチームによると、自らの期待に応えられない自分に常に思い悩むのではなく、常に全力を尽くことをモチベーションにするなら、なんら心配はないそうです。それはむしろプロとしてのがんばりやと言えるのではないでしょうか。

そのような完璧主義は「高い基準を設け、目標に向かって積極的に取り組む。そうした努力によって達成感が維持され、燃え尽き症候群の症状の発生を遅らせる」ことがこの研究でわかりました。

自分に完璧主義的な傾向があると思う人は、真剣に自分を見つめてみましょう。その結果、自分の完璧主義は「健全」な部類に入ると思うなら、そのままがんばってください。一方、「不健全」な完璧主義のほうが当てはまると認めざるを得ない人は、無理な高望みをぜひ見直すよう、研究者らは勧めています。

あなたは、健全、不健全どちらでしたか?

Are You the Good or the Bad Kind of Perfectionist?|Inc.

Jessica Stillman(訳:和田美樹)

Photo by Shutterstock.




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