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「危険な材料」を使ったカクテルにご用心

「危険な材料」を使ったカクテルにご用心

カクテルはあまり体に良いとは言えませんが(結局はアルコール全般に言えることですが)、中には特に危険なものがあります。どこのバーの手作りカクテルにも危険な材料があります。

自家製トニックウォーターで作ったジントニックを飲んだことはありますか? ジンフィズやサワーはどうでしょうか。ご機嫌になれる夏のドリンクか、はたまた、煙を上げている大釜から汲んだ怪しいパンチでしょうか。どれも美味しいカクテルではありますが、『Imbibe Magazine』のM. Carrie Allanさんが説明しているように、場合によっては有害になることもあります。

たとえば、自家製トニックウォーターは、キニーネ(普通はキナ皮から作られます)が過剰に入っていてキニーネ中毒になる危険性があります。症状としては、視覚障害、難聴、めまい、吐き気があります。

フィズやサワーに使われている生卵にはサルモネラ菌がついていることがあります。

また、トロピカルバーのドリンクは南の島の雰囲気を出すために、さまざまなナッツを使っていて、ナッツアレルギーがある人には危険です。たとえば、オルゲートはマイタイやロイヤルハワイアンズなどほとんどのトロピカルな風味のパーティ用パンチに使われますが、基本的にはアーモンドシロップです。

また、カクテルから冷たい煙が立ち上っていたら、それはドライアイスを使っているからです。酔っぱらった人がカクテルの素敵な外見にぼーっと心を奪われていると、誤ってドライアイスを食べてしまい、胃の中が凍ってしまうかもしれません。

流行の洒落たバーにしょっちゅう出入りしているなら、インフュージョン(浸漬酒、果実などをつけ込んだお酒)と銘打って黒いカクテルや飲み物が出されるのを見たことがあるかもしれません。こうしたオシャレにくすんだ黒っぽい飲み物は活性炭を使っていて、毒ではないにしても吸収性がとても高くなっています。心臓疾患の薬や、抗鬱剤、避妊用ピルなどを飲んでいると、それと混ざってしまうかもしれません。そして、こうしたインフュージョンは、キナ皮やニガヨモギツジョンという有害物質を含有しています)あるいはタバコなどの植物成分を含んでいます。バーによっては、タバコを使ってマンハッタンやオールドファッションドの苦みや色合いを出していることもありますが、こうしたタイプのインフュージョンのニコチン量は火をつけて吸うタバコよりはるかに多いものです。このような形でタバコを摂取し過ぎると、ニコチン中毒まっしぐらです。

でもそれだけではありません。洗っていない柑橘類の皮、エルダーベリー、グレープフルーツ、ナツメグ、花飾り、果ては大麻までカクテルの材料として使われることがあり、楽しい夜になるはずが、救護室であまり楽しくない夜を過ごすことになるかもしれません。ほとんどの場所では、メニューにこうした材料に関する注意書が記載されていますが、ちょっと一杯飲みたいだけ、とか、友人と繰り出したというときに、果たしてどれだけの人がそれを全部読むでしょうか。

もちろん、こうした材料を完全に避けるべきだと言うつもりはありません。ただ、どういう効果を及ぼす可能性があるか知っていたほうが良いと思います。これらのアイテムは、特にこちらが気を付けていて、バーの方も自覚があれば、常に危険というわけではありません。実際、ここで取り上げた以外のものはほとんど危険性はありません。心配な人は、食品医薬品局提供のGenerally Recognized as Safe (GRAS) listEverything Added to Food in the United States (EAFUS)という2つのデータベースで安全性をチェックできます。自宅でカクテルを作る人は、危険性のある材料について詳しい知識を得て、どのように使えば安全か学ぶことができます。

Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)

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