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アプリをつくるのに、実際いくらかかるのか?

アプリをつくるのに、実際いくらかかるのか?

アプリのアイデア:人々が感動的な写真をコレクションし、シェアするのを支援するiPhoneアプリを設計、開発する。空白のスペースがあり、そこに、ユーザーがスマートフォンのカメラから写真をドラッグ&ドロップしたり、リンクを使ってシェアすることができる。必ず必要なものあれば便利なもの%!(EXTRA string= )%!(EXTRA string= )%!(EXTRA string= )Photo by Shutterstock.

Crew:温めていたアイデアをもとに、本格的なアプリ開発に踏み切る瞬間は、インターネット起業家にとって、最もエキサイティングな瞬間の1つです。

あなたはこれまで、自分のアイデアを検証し、顧客に相談し、あらゆる知り合いから、ときには知らない人からもフィードバックを受け取ってきました。そして今、そのアイデアを実行に移すときがきたのです。

しかし、一歩踏み出すのは、それ相応の、勇気、強さ、決断が必要となります。もちろん、モバイルアプリをつくるには、内容にもよりますが、数千ドルから、数十万ドルのコストがかかります。

私たちCrewでは、何千ものモバイルアプリ・プロジェクトに取り組んだ経験をもとに、アプリ開発のコストに影響を与える要素をリストにまとめています。

以下に、フリーランス開発者に声をかける前にあなたが自問すべき質問を紹介。その後に、アプリ開発のコストを削減する3つのシンプルなやり方を説明します。

質問1:このアプリに本当に必要な機能は何か?

どんなモバイルアプリでも、搭載できる機能はほとんど無限にあり、それぞれの機能について、実装方法が何百通りもあります。

ですので、まず最初に、そのアプリに絶対に必要な機能はどんなものがあるか、そのなかでも最重要な機能はどれか、検討する必要があります。

こうして、機能の優先リストをつくることが、アプリ開発の予算とスケジュールを決める最初のステップとなります。また、この作業は、どの機能から先に開発するのかを決めるのにも役立ちます。もちろん、この段階で決めた優先順位は後で入れ替わる可能性がありますが、このリストをつくることで、アプリを開発する最短の道筋が具体的に見えてきます。

アプリのアイデアから、機能を優先度に従って仕訳したイメージは次のようになります。

サンプル・アプリ

  • わかりやすいスタート画面
  • 写真を追加する機能
  • 写真のコレクションを表示する機能
  • 写真コレクションへのリンクをシェアする機能
  • 写真コレクションを編集する機能
  • アプリ側で集めた感動的な写真を提供する機能。カテゴリーに分類されており、ユーザーも自分のコレクションを追加できる。
  • 複数のコレクションを管理するために、アカウントを追加で作成する機能

このリストを使うと、全体の予算をにらみながら、実装する機能と除外する機能を決定することができます。

たとえば、すべての機能を実装するかわりに、「あれば便利な」機能は省いたバージョンを開発し、早めにリリースすることもできます。そうすれば、アプリをより多くのユーザーに届けることができて、「あれば便利な」に分類していた機能が実際には「必ず必要な」機能であることが、あるいは、まったく必要がないことがわかります。

質問2:ビジネスはどの段階にありますか?

あなたがつくろうとしているのは、市場をテストするアプリですか? それとも市場のシェアを奪うアプリですか?

この答えによって、アプリ開発のコストは大きく変わってきます。

すでにヒットしたアプリを持っていて、その強化バージョンをリリースするだけなら、AppleのApp Storeで1位に輝いている競合他社のアプリに挑むよりは、コストはずっと安くなるはずです。

実際の事例を見てみましょう

2008年にFoursquareが最初のiPhoneアプリをローンチしたときには、場所のチェックイン、一言コメント、ポイントの収集などの基本的な機能があるだけでした。App Storeもまだオープンしたばかりで、こうしたアプリにニーズがあるのかどうかも、よくわかりませんでした。

Foursquareの共同創設者Naveen Selvadurai氏は、アプリ開発の過程について、次のように話しています。

「2008年6月に最初のプロトタイプをつくりました。ローンチしてみると、このアプリに底力があることがわかったんです」

初期バージョンが"多くの人を興奮"させたのは、このアプリがゲーム的要素を持っていたからであり、そのことが、次のバージョンを検討する上で大きな影響を与えた、とNaveen氏は話しています。

つまり、Foursquareの最初のバージョンは、機能を充実させたり、デザインを凝ったりするかわりに、自分たちが最重要だと思う機能が、ユーザーにとってもそうであるかをテストするものだったのです。

Foursquareアプリの最新バージョンは次のような感じです。

最初のリリースから何年も経った今、Foursquareは豊富な機能を搭載しています。しかし、追加された機能の多くは当初の"あると便利な"機能リストに入っていたものです。会員数は4500万人を超えており、Webby Awardでもベスト・モバイル・ソーシャルネットワーク賞に輝いています。

つまり、マーケットの動向をテストしたいときや、アプリの方向性をまだ決めかねているときは、コストを抑え、「あると便利な」機能はひとまず除外し、コアな機能に集中するとよいということです。

質問3:そのアプリはどのような技術を使いますか?

基本的な質問ですが、優れたフリーランス開発者なら真っ先に聞いてくる質問です。自分が何をつくろうとしているのか、また、それにはどんな技術が必要なのかを明確に理解していなければ、予算計画は簡単に破綻します。

あなたがつくろうとしているアプリは、どれくらい複雑なものですか?

そのアプリは、事前調査やテスト、開発に多大な時間を要する、技術的に複雑な機能を持ったものですか? それとも、ごく一般的な技術を、新しくてエキサイティングな方法で活用するものですか?

そのアプリはGoogleの検索のように複雑なアルゴリズムを必要とするものですか? それとも、キーワードタグを利用する単純なシステムで構築できるものですか?

おわかりだと思いますが、この質問の答えによって、全体のコストは大きく変わります。

アプリの開発コストを削減する3つの方法

1. 当初は機能を削除する

どの機能も必要だという主張は、私たちには共感できます。しかし、あなたの銀行口座はそれほど物わかりがよくはありません。

ここで、機能に優先順位をつけたリストが役に立ちます。もし、機能の半分が「あると便利」なもので、コアとなるユーザー体験に影響しないものなら、そうした機能は後まわしにすることで開発コストを50%削減できます。

2. 機能の深さを減らす

コアな機能でも、"あると便利"な機能でも、その深さによって、開発にかかる期間やコストが変わります。

たとえば、ログイン時に、メールアドレスとパスワードでログインできるようにする? それとも、FacebookやTwitterのアカウントでログインできるようにする? どちらのオプションを選ぶかによって、開発にかかるコストと時間が変わってきます。

3.デザインのレベルを変更する

私たちCrewは、シンプルデザインの信奉者です。「シンプル」が勝利を収めるところを何度も目の当たりにしてきました。とはいえ、何かをシンプルにすることは、見かけよりもずっと難しいものです。

アプリの開発コストに直接関係するわけではありませんが、どんなデザインを選択するかが、全体のコストにも影響を与えます。

デザインはアプリの見た目を決めるだけではなく、機能の働き方や、アプリ内の異なるセクションの連携の仕方に大きく関わることを覚えておきましょう。

テスト版としてベーシックなアプリを開発するだけなら、App storeで大々的に販売するアプリをつくるよりも、デザインの要求レベルは低くなります。

たとえば、AppleのUIエレメントを多く使うiPhoneアプリは、独自のUIエレメントを多く使うアプリよりもコストが安くなるでしょう。

アプリにカメラ機能を搭載するとします。このとき、Appleの標準カメラのデザインを採用すれば、すべてを独自にデザインするよりも、コストは低く抑えられます。

デザイン上の決定のいくつかを廃止する必要があるかもしれません。 また、いくつかはさらに調査する必要があるかもしれません。 こうした作業には時間がかかり、追加の予算も必要となります。

アプリ開発の予算を立てる際には、あまりに多くの関連要素があるので、つい、コストはXドルからYドルの間ですと言いたくなります。ですが、それではあまりにも大雑把過ぎます。

そうではなく、少し時間をかけて、そのアプリのコアな機能と、事業目標、予算の間のバランスを見つけるようにしてください。

うまく動かない機能を10個備えたアプリをつくるよりも、完璧に動作する機能を1つ備えたアプリをつくるほうが、間違いなく賢明であることを覚えておきましょう。

How much does an app really cost to make?|Crew

Jory MacKay(訳:伊藤貴之)

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