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DL数45万超の排便記録アプリ。「ブラウン・オーシャン」の先に見える世界とは【ライフハッカーJOB】

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DL数45万超の排便記録アプリ。「ブラウン・オーシャン」の先に見える世界とは【ライフハッカーJOB】

BIZREACHが運営するウェブメディア「BIZREACH FRONTIER」では、FinTech、VR/AR、人工知能など、最先端の分野にチャレンジし、いま、ではなく未来、「次の時代の当たり前」になるサービスや技術を作らんとする日本の企業を紹介しています。

ライフハッカー[日本版]では、毎週その中から1本の記事をセレクト。前人未踏の領域へとチャレンジする日本企業をご紹介していきます。

排泄物は健康状態の大切なバロメーター

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自分の便は他人と比べて健康なのか? どんな状態が「正常」なのか? 人の便には健康にまつわるさまざまな情報が詰まっているにもかかわらず、公の場で話題となることはあまり多くない。そこでウンログ株式会社が提供するのは、毎日の快便をサポートするためのライフログアプリ「ウンログ」だ。

自分の排泄物の色やかたち・においなどについて直感的なアンケートに答えるだけで、日々の健康管理を行うことができる。排便の状態に関してスコアが表示されたり、良い便を出すための「ウン知識」が読めたりするなど、便秘解消や美肌作り、ダイエットのサポートをしてくれることが大きな特徴だ。

「ほとんどの人は自分の排泄物の良さを評価しにくいはず。家族や友人と話題にすることも少ないでしょう。しかしウンチの色や形状は健康状態の大切なバロメーターとなり、時には重大な病気の発見につながることがあります。そこで、ウンログでは『毎日すっきり健康に。』を合い言葉に、腸内環境を整えるお手伝いをしたいとさまざまな機能を提供しています」と語るのは、代表取締役社長の田口敬氏だ。

「記録しているだけで排便への意識が変わり、便秘解消につながった」「大病を患った後、自分の便の状態について病院へ報告する必要がある」といった声があるように便秘解消や健康管理、さらには美容やダイエット目的などに利用されており、2012年7月のサービス開始以来、アプリのDL数はおよそ45万件(iOS版)にものぼる。

非常にニッチなサービスでありながら、NHK「あさイチ」や日本経済新聞、朝日新聞、その他多数の雑誌などでも取り上げられ、2014年にはドコモ・イノベーションビレッジ DemoDayでグランプリを獲得した。同社は「日本うんこ学会」という消化器外科医師の主催する大腸がん検診の啓蒙団体にも所属している。

「ジャパニーズ・ゴースト」で乗り越えた窮地

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「ウンログ」は、田口氏が会社員時代に趣味で作った1本目のアプリだった。もともと営業メインでキャリアを重ねてきたが、成功しているベンチャー企業の経営者はエンジニア出身者が多いため、今後の独立を考えるとプログラミングができた方が強いと考え、ITスクールに通ったのだという。「データベースの利活用を行う会社で働いていた経験からデータビジネスの面白さを知っていたので、自分が作るなら何かしらの情報が収集できるライフログだと考えていました」

とはいえ、単なるライフログを作っても競合が多く、レッド・オーシャンに飛び込むのは得策ではないと田口氏は考えた。さらに、サービスを開発するモチベーションを維持するためには、自分が使いたいと思うサービスであることが必要だ。

「新卒で入社した会社は非常にノルマが厳しく、私はいつもお腹を壊していました。どうすれば改善されるのかと悩んでいました。そのことを思い出し、ウンチのライフログっていいかもしれないとひらめきました。当時競合はほぼなく、いわゆるブルー・オーシャンだった訳ですが、業界内では"ブラウン・オーシャン"と言われていますね」

「ウンログ」はこうして誕生したものの、その後Apple社から「不快なコンテンツ」としてAppストアへの公開がリジェクト(却下)されるといった障壁にぶつかっている。その際も、ウンログのキャラクターについて「ウンチ」ではなく「ジャパニーズ・ゴースト」だと主張したり、米国アップル本社のヘルスケアマネージャーにアポイントを取って、真剣にヘルスケアと向き合ったアプリであることを説明したりすることで乗り越えてきた。

アプリのリリース時には男性ビジネスパーソンの利用を想定し、UIデザインも「自分が使いたくなるかどうか」で決めていた。しかしふたを開けてみると、ユーザーのほとんどが女性。レビューや周囲の意見を参考に3カ月ほどで女性向けのデザインに作り変えたそうだ。ピンクを基調とした可愛らしい配色に、ボタンの形もポップに仕上げた。当初は想定していなかった生理日・基礎体温を記録する機能を実装したのも、その要望に応えるためだ。

「作っているメンバーは全員男性ですが、ユーザーは圧倒的に女性が多いので、レビューの書き込みなどを重要視しています。自分たちの『こうしたい』を押し通すよりも、ユーザーの『こう使いたい』という素直な意見を取り入れるのが最適解ではないかなと考えました」

レビューには率直な意見が寄せられるため、改善要望やクレームも少なくない。

「毎日記録しているとレアキャラが登場するのですが、サーバー側でデータを保存していないため機種変更したりすると、データが消えてしまうことがあります。ここで『たかが排便記録が消えても誰も困らないだろう』というのは大間違いで、熱心に記録してくださっている人にとっては一種の財産のようなもの。どうしてくれるのかと、猛烈なお叱りをいただくこともありますね。ただその声に真剣に向き合って改善の報告をすると、逆にファンになってくださることも多い。アプリ内コミュニティの運営方法もふくめ、まだ改善すべき点は多いので、今後も真摯(しんし)に向き合っていきたいです」

日本の便秘人口2000万人分のデータを集め、未来を変える

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ウンログ株式会社のベースは「Health×Tech」にあるが、「すっきり」が実現できることは何でもやっていく予定だ。すでに「デトックス米・すっきり美人若玄米」「貼るだけ便秘解消テープ・でるでるでーる」「天然素材100%便秘解消サプリ・ウンログの粒」などを展開し、さらに岡山大学の森田英利教授を技術顧問に迎え、元サッカー日本代表の鈴木啓太氏とアスリートの腸内フローラ研究を進めるAuB(オーブ)株式会社も立ち上げた。またクラウドファンディングで資金を集め、手軽に自分の腸内細菌を調べられる郵送検査キットの販売もスタートさせている。

腸内フローラ解析については、この半年ほどで新たな会社が3、4社立ち上がっており、以前よりも気軽にサービスを利用できるようになった。各社が価格や効果などさまざまな切り口で差別化を図るなか、ウンログの場合は、既存のアプリユーザーにアプローチしていけることが強みだ。

「解析サービスは勝者総取り方式と言われています。自分のデータを他者と比較する時に、1000万人分のデータがあるのと1万人分のデータしかないのでは精度がまったく異なりますから。ウンログにはすでに45万人ほどのユーザーが存在しますが、目下の自分たちの課題としては、"ウンチ好き女子"のデータをいかに最大化するか、というところにあります。日本の便秘人口は2000万~3000万と言われているので、まずはその層を全部押さえていきたいですね」

ひとりひとりにテーラーメイド化された商品を提供できる土台づくりを

腸の中には100兆個以上もの腸内細菌がいると言われており、まだすべてが解明されたわけではないが、腸内細菌のバランスが糖尿病、がん、肥満、アレルギー、さらには性格まで左右しているという説もあり、国内外の研究機関が研究を進めている。腸内細菌のバランスや特定の腸内細菌の有無によって、美容や健康に影響が出るというのだ。そしてこれらは、食生活や普段の生活習慣によって、ある程度改善することが可能だ。

「ただ、どのような腸内細菌を持っているかは人によって異なるため、必要な食品やサプリメントも同じではないはず。世間で一般的に言われている健康法は、あくまで「みんな」に向けたものであって、自分に最適化されているわけではないのです。しかしウンチを調べることで、自分の持つ腸内細菌に合わせた食事を取ることが可能となるのです。今後さらに研究が進めば、ウンチを調べることで自分にテーラーメイド化されたサプリやヨーグルトが提供される。そういう世界があと5年10年の間にやってくると考えています」

自分の腸内活動を知ることは、自分の健康について深く考えるきっかけとなる。

「5年後には『ウン××食堂』と称して食堂を作っているかもしれませんし、子ども向けの菌育セットを作れば売れるのではないかと考えていたりします。2020年には東京オリンピックが開催されますが、その裏で"腸内環境を改善した人コンテスト"を開催するのもいいですね。もちろん1番の方には『菌メダル』を授与します」

あまり公に語られることのない排泄物のライフログを皮切りに、腸内環境と健康の関係性を多くの人々に意識させてきた田口氏。さらなるヘルスケアの未来像を実現させるため、企業とのコラボレーションなど今後も意欲的な取り組みを続けていく。

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