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年齢が高い母親は子育てがお上手:調査結果

年齢が高い母親は子育てがお上手:調査結果

Inc.:女性には「年齢が高くなってから子どもを持たないほうが良い」という社会的なプレッシャーがありますが、単純にそうとも言えないことが最近の研究でわかってきました。

デンマークのオーフス大学の研究で、最近10年で全体的に母親の平均年齢は着実に高くなっており、たとえば「母親の年齢が高くなると子どものためにできることが減る」とか「親子の間のゼネレーションギャップが埋められないほど大きくなり過ぎる」といったありがちな思い込みに反してそれは結果的にとても良いことだということが判明しました。若いうちに子どもを持つことが奨励されるのは、年齢が高くなるにつれ受胎しにくくなり、高年齢妊娠には健康リスクが発生しがちだからです。しかし、母親の年齢が高くなってから妊娠したほうが、母親の精神状態は妊娠中も子どもの誕生から乳幼児期にかけても、良好であったことが以前の研究で実証されています。

さらに、オーフス大学で行われた新しい研究では、母親の年齢が高いほうが全体的に妊娠に関する不安が少ないことがわかっています。加えて、子どもが学童期になるまで追跡した長期的な研究では、母親の年齢が高い子どものほうが一般的に言語能力が優れており、15歳に達するまで行動や感情の問題が少ないことがわかっています。

概ね年齢が高い母親のほうが子どもとの関係が安定しており、子どもが極めて重要な発達を遂げる中学生時代には、特にそれが顕著でした。子どもと安定したやり取りができるのは、年齢を重ねるにつれて精神的に成熟するからで、その結果、年齢が高い母親のほうが子どもを怒鳴ったり体罰を与えたりすることが少なくなります。

年齢が高い母親が子どもを育てるときの精神的な環境は、若い母親とは大きく異なるため、子育ての仕方は年齢により変化することが明らかです。これまでの研究の多くは母親の教育レベル、職業、配偶者の有無といった子育て環境に着目していましたが、母親の年齢自体が与える影響はほとんど調査されていなかったことが、この研究であらためてわかりました。

こうしてみると、"母親業"に関しては、年齢が高いほうが分があるようです。

Science: Older Mothers Might Be Better Mothers | Inc.

Peter Economy(訳:春野ユリ)

Photo by Shutterstock.
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