特集
カテゴリー
タグ
メディア

ドイツで、子どもの著作権侵害は「親の責任」という判決が

GIZMODO

ドイツで、子どもの著作権侵害は「親の責任」という判決が

ギズモード・ジャパンより転載:ドイツの裁判所は先日、2011年に起きた著作権侵害に関する裁決で、違法ダウンロードの疑いがあると子どもが特定されたにもかかわらず、親が子どもの名前を明かさなかったという理由から、責任は親にあるという評決を下しました。

リアーナのアルバム「Loud」を違法にダウンロードしたとして、Universal Music Groupから支払いを要求されたドイツのある家庭。親は「自分たちはリアーナのファンではない」と申し出たうえで、3人の子どものうち1人に責任があるものの「自分の子どもを差し出すようなことはしない」とし、話は裁判に発展することになったのです。Stuttgarter-Nachrichtenによると、じつは昨年10月にも同じ裁判所で似たようなケースがありました。海賊版の著作権侵害を否定した夫が家内で回線を共有する者として、妻の名前を挙げたのですが「ドイツの法律で市民は家族のプライバシー侵害から保護されているので、妻の閲覧履歴を明かすのは拒む」という主張を通すことに成功していました。

一方、今回の裁判の結果は罰金として約3,900ユーロの支払いが命じられました。この2つのケースの違いは何だったのでしょうか?

Wolfgang Büscher議長によると、今回のケースでは親は誰に責任があるか知っていることを認めつつも、子どもの名を明かすことを拒んでいるため、10月の評決とは「比較できない」と判断しているのだそうです。

また先月の、11歳の男の子が1冊の本を違法ダウンロードしたという別の家庭のケースでも、Torrent Freakによれば父親は「好き勝手なダウンロードや、危険なことをしてはいけない」と息子に警告していたそうですが、裁判官によると「違法なファイル共有に関与する不法行為について細かな点まではっきり指示して、明確に禁じる」必要があったとして、父親に責任があるという判決が下されました。

ネットの自由度とプライバシー保護は世界一とされるドイツですが、著作権に関してはきわめて厳しく、インターネット利用の普及から生じる新たな問題に法律がどう対処するか定めるうえで、一連の裁判の評決は複雑性を増幅させるかのような結果になりました。

source: Stuttgarter-Nachrichten, Torrent Freak

reference: Bundesgerichtshof, Freedom House, statista, Torrent Freak

Rhett Jones - Gizmodo US [原文

(Rina Fukazu)

Photo by shutterstock.
swiper-button-prev
swiper-button-next