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「オーバーブッキングで飛行機を降ろされる」のを防ぐ方法はあるのか? 米航空社の規約を読んで考えてみた。

「オーバーブッキングで飛行機を降ろされる」のを防ぐ方法はあるのか? 米航空社の規約を読んで考えてみた。

航空会社は、フライトが定員超過になるとお客に搭乗を断る権利があり、航空券を購入済で、その便から降りたくないお客に対してもその権利を行使することがあります。ユナイテッド航空の社員によれば、2017年4月9日、「コンピューター」が、翌朝患者を診察する必要がある医師だと名乗る男性を選択して、結果的に飛行機から引きずり下ろしました。いったいこのコンピューターは搭乗を断る客をどのように選んでいるのでしょうか? 同航空会社のポリシーにいくつか手がかりがあるようです。各航空会社には、「運送契約」が定める規則があり、乗客はそれに従わなければなりません。搭乗を断られた場合は、規則により然るべき賠償金を現金で支払ってもらうことができます。割引券を発行してもらったり料金を負けてもらったりした場合はこの限りではありませんが。この場合、飛行機を降りたくないと言い張っても、どうにもなりません。航空会社はトラブルを起こすと見なされる人物の搭乗はいつでも拒否できるからです。

ユナイテッド航空のポリシーはアメリカ4大航空会社の中でもっとも曖昧です。障がい者や大人が同伴していない未成年の場合は、可能な限り席が確保されますが、それ以外は、すべて不可思議なコンピューターの胸先三寸です。

それ以外の搭乗確認が取れている乗客の優先順位は、運賃のクラス、旅程、フリクエント・フライヤー・プログラムのメンバーシップのステータス、前もって座席指定をしていないお客様の場合は、チェックインカウンターにいらした順番で決まります。

ですから、エコノミークラスで飛ぼうとしていて、フリクエント・フライヤー・プログラムに入っておらず、チェックインが遅い、という人が一番危険です。旅程のことが言及されているので、乗り継ぎの時間を短くすると搭乗拒否される可能性が低くなるかもしれませんが、フライトの遅延があると飛行機に乗り損ねるリスクにさらされます(さらに、どこでいつ飛ぶかにによっては選択肢が無いかもしれません)。こうした要因をすべて考慮すると、自分で何とかできるのは、早めにチェックインすることしかありません。この方法なら余分な現金を航空会社に支払うこともありませんしね。

デルタ航空のポリシーは、もう少しきちんと詳細を明記しています。「エリート」ステータス、ファーストクラス、ビジネスクラス、法人チケットは、それ以外より優先されます。しかし、どれに属していようとも、「まず、サービスのクラスにより優先され、次にチェックインが早いほど優先されます」とも記されています。

アメリカン航空は、子どもや障がい者など、その便に乗れないと「困難」に直面すると思われる人たちを最優先しています。次に、優先されるのは、ファーストクラス、ビジネスクラス、その他、と続きます。この場合も、やはり「どのカテゴリーに属する乗客も、チェックインカウンターに来た順番で搭乗することになります」

サウスウエスト航空の場合は少し異なります。チェックインの順番でなく、「ボーディング・ポジション」を使っています。「ボーディング・ポジション」とは、仮想の席の列の中でどこに席を取るかということです。早くチェックインすると、良いボーディング・ポジションを取れるので、やはり早めにチェックインすべしというアドバイスはここでも有効です。良いボーディング・ポジションを手に入れることが唯一わが身を守る手段です。

航空会社は、ボーディング・ポジションが不確かな乗客の順に搭乗を拒否します(つまり、定員超過になった場合は、ボーディング・ポジションが最後に決まった乗客が最初に搭乗拒否されます)。乗客の事情や席のクラスで優遇されることはありません。

早めにチェックインしていても、飛行機から降りて欲しいと頼まれたら感じよく降りてお金を要求するのが、この場合の対処としてはベストです。残念ながら、自分が支払ったのと同じレベルのフライトに乗れる保証はありません。幸運を祈ります!

Beth Skwarecki(原文/訳:春野ユリ)

Photo by Anne Worner.
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