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飛行機に搭乗拒否される理由となる11の事項と、そうなったときの対策

飛行機に搭乗拒否される理由となる11の事項と、そうなったときの対策

飛行機のクルーは、乗客に心地よく、気持ちよく、そして何より安全に乗ってもらうために、可能な対策をすべて実施します。そして、その仕事を妨害する物事や人は飛行機から降ろされるのです。以下、その事例を紹介します。

当然ながら、降機命令の対象となる機内での行為は多岐にわたります。それは、最終決定権をフライトクルーがもっているからです。航空会社は、搭乗拒否の事例を連邦航空局に報告する義務さえないので、躊躇なく、業務の妨げになると見なした乗客を降ろすことができるのです。以下のような事例の当事者になると、クルーの一存によって、SNSに不満を投稿する間もなく降ろされるでしょう。

  1. 乗務員の指示に従わない:空飛ぶ魔法の金属チューブに一歩足を踏み入れたら、指揮権限はフライトクルーにあります。彼らのルールに従わない乗客は降ろされるか――といっても飛行中ではないのでご心配なく――そのためにパイロットが緊急着陸を余儀なくされます。連邦航空規定には「航空機の運航中は、いかなる者も、乗務員に対する暴力、威嚇、脅し、業務妨害などの行為をしてはならない」とあるので、シートベルト着用の指示に従わないといったような単純なことも対象になるでしょう。何はともあれ、彼らの言うことが絶対なのです。このリスト全体のなかの1項目だけを覚えるとしたら、これです。
  2. 迷惑行為:口論する、怒鳴る、叫ぶ、周囲の乗客を不快にさせる、騒ぎを起こす、他の乗客に触れる、などの行為をした乗客は、搭乗券を無効にされる可能性があります。通常は、そうなる前に1~2回の警告を受けるはずですが、そのときに抵抗するのはやめましょう。口答えしないで座り、何もしないことです。
  3. 酩酊:飲酒検知器で調べられたりするわけではありませんが、際限なく飲み、周囲に迷惑をかければ、上の項目に該当します。
  4. 赤ちゃんが泣きやまない:残念ながら、空の旅は、赤ちゃん連れの親には優しくありません。赤ちゃんは、何もわからないはずなのに、飛行が人間にとって不自然だということを察知しているようで、それを表明せずにはいられないのです。ひどい話ですが、実は、赤ちゃんを泣きやまない場合、飛行機を降り、赤ちゃんが落ち着いて眠れるような後のフライトに乗るようクルーに言われる可能性があるのです。
  5. 不快なにおい:機内に不快な臭気が漂うと、皆がフライト中ずっとそれを嗅がされることになります。実は、体臭、過剰なおなら、不潔な体も降機命令の対象となるのです。事例はまれですが、デルタ、アメリカン・エアライン、ユナイテッドなど、大半の航空会社が違反行為として挙げているのは事実です。こうしたことは、体を清潔にする、デオドラント製品や消臭下着を使うなどして、簡単に回避することができます。
  6. 靴を履いていない:そんなバカな、と思うかもしれませんが、機内で靴を履くべきまっとうな理由が2つあるのです。第1は、あなたの足が臭い可能性が高いからです。特に、広い飛行場の中を駆け回ってきたばかりですから。第2は安全上の理由です。緊急時に、ケガをせずに速やかに避難してほしいということです。
  7. 挑発的・刺激的な服を着ている:機内の通路とファッションショーのランウェイを勘違いしてはいけません。アメリカン航空をはじめとする航空会社は「他の旅客に不快感や気まずさを与えるような服装の旅客を降機させる権限をもつ」としています。ですから、超セクシーで衝撃的な服は、他の機会――1人で誰にも見られていないときなどに着ましょう。乗客の服装に対し航空会社が下した判断が議論を巻き起こすことは少なくありません。たとえば、つい最近も、ユナイテッド航空が、2人のティーンエイジャーの少女を、レギンスをはいているという理由で搭乗拒否しています。(編注:この2人は、社員やその家族用の優待チケットだったために「会社の顔」として一般の乗客より厳しい服装規定が適用されたそうで、レギンスは通常、一般客の搭乗には問題になりません)
  8. 体が大きい:大半の航空会社が、座席に収まらないような体格の乗客についてのルールを設けており、たとえばデルタ航空は「シートベルトを締めて座れない」という基準を明示しています。差別的にも聞こえますが、これは安全上の問題なのです。シートベルトが締められなければ、本人も航空会社もリスクにさらされることになります。
  9. ナッツアレルギー:ナッツに重篤なアレルギー症状を起こす人は、飛行機の利用が難しいと思います。飛行機は、基本的に、数百万ドルのピーナッツ輸送機だからです。アレルギーが重篤な人は、安全上の理由で搭乗拒否される可能性も、少ないながらありますが、通常は、申し出ると、そのフライトでピーナッツを配らないといった配慮がなされるようです。その人は、それで死なずに済んでいいかもしれませんが、個人的には、プレッツェルが嫌いなのでちょっと残念です。
  10. 明らかに具合が悪い:これは考えるまでもありません。インフルエンザにかかっている、ゲートのそばのゴミ箱で吐く、会話もおぼつかない、といった様子の乗客は、搭乗拒否される可能性があります。なんであれ、具合が悪いときは、狭い空間で他人に接触すべきではありません。
  11. 性行為:機内エンタテイメントとして、パートナーと行為におよぼうとする人もいるかもしれません。しかし、見つかったら大変なことになり飛行機を降ろされることもあります(その可能性は低いでしょうが)。そして、キャビンアテンダントは、そうしたことがどれだけ頻繁に起きているか、いやというほど承知しています。ですが、奇行癖のある人は気をつけてください。

では、飛行機を降ろされた場合、どうすればよいのでしょうか? 第一は、ともかくおとなしく従うことです。この場で抵抗しても勝ち目はなく、事態を悪化させるだけ。何を言っても無駄です。クラブを追い出されたときと同じで、相手があなたを追い出すつもりになったら、あなたには手も足も出ません。

降機後は、新しいチケットを求めます。特に、理由が軽いもので、指示に従った場合は、たいていの航空会社が自動的にその手続きを始めるはずですが、一応要求しましょう。飛行機を降ろされるケースは「強制的な搭乗拒否(IDB)」と言い、その乗客には、違法行為をしていない限り、補償を受ける権利があります。米運輸省によると、航空会社は、振替便が、もとの便の到着時刻の1~2時間(国際線の場合は1~4時間)後に到着する限り、その乗客のその日の最終目的地までの片道料金の2倍に相当する運賃(ただし650ドルを上限とする)を補償する義務があるそうです。簡単に言えば、遅くはなるが、目的地までのチケットはもらえるということです。ただし、あなたが違法行為を犯した場合は別です。その場合は、逮捕され、何も戻ってきません。

不当に降ろされたと感じる場合は、米運輸省に正式な苦情を申し立てることができます。また、乗れなかったことによるなんらかの金銭的損害が証明できるなら、少額裁判所に訴訟を起こすことも可能です。しかし、そうした手続きを面倒に思うなら、航空会社に直接苦情を言い、迷惑の慰謝料として、航空券のバウチャーや、マイレッジなど、妥当な補償を要求することを、弁護士のAdam Wasch 氏は勧めています。

Patrick Allan(原文/訳:和田美樹)

Photo by Rob Briscoe.
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