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生活インフラの契約を1つの会社でまとめると、家計の節約・快適につながるのか?

生活インフラの契約を1つの会社でまとめると、家計の節約・快適につながるのか?

こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。

新年度は生活のスタイルを切り替える時期。新しい環境で、新たな思いで、スタートしようと考えている方も多いかと思います。

そこで今回は、2016年の電力自由化に続き、この4月からスタートする都市ガスの自由化を受けて、さまざまな事業者が提供している生活インフラの選び方を考えてみたいと思います。

横山光昭(よこやま・みつあき)

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マイエフピー代表取締役、家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する独自のプログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌の執筆や講演も多く手掛け、「はじめての人のための3000円投資生活」は40万部を超え、著書累計は205万部。公式サイト

グループ・提携企業をセットにしたワンメイク戦略

1つの企業が、グループ企業や提携企業が展開する複数のサービスをワンメイクで提供し、利用者がまとめて契約すると割引やポイントなどの特典を受けられるおトクなサービスが話題となっています。

こうした動きは、2016年4月の電力小売りの全面自由化で加速しました。電気販売事業者として、携帯電話会社、インターネット関連会社、コンビニ、ガソリンなどのエネルギー関連業者など、さまざまな事業者が参入。電気と販売業者が得意とする本業のサービスをセットにして、両方が安くなる「セット割」が割安感を強めています。そして今、都市ガスの自由化により、電気料金と同じようにガス料金も安くなることが期待されています。

このように生活を取り巻くインフラサービスがどんどん安く、便利になるシステムが生まれる半面、私たち消費者は選択に迷う場面が多くなったと思います。では、生活インフラをおトクで効率よく利用するためには、何を目安に選べば良いのでしょうか?

ワンメイクでの契約は、本当におトクなのか?

生活インフラのワンメイク戦略で最もわかりやすいのが、携帯電話会社の例です。携帯電話会社が、携帯電話やスマホだけではなく、クレジットカードや銀行、電気、保険なども扱い、これらの商品をまとめて利用すると安くなったり、ポイントがもらえたり、特別な特典を受けられるサービスを提供しています。

メリットが多いのも事実ですが、このサービスのデメリットとしてまず思いつくのが、携帯電話の「利用期間の縛り」と「違約金」です。そもそも主契約となる会社が携帯電話会社であれば、契約を解除してしまうと電気も解約しなくてはいけない場合もあります。

また、それぞれの商品について自由に選べないこともデメリットです。たとえば、良い保険商品が出てもその取扱いがなかったり、格安スマホの利用ができないなど、選択の制限があります。また、提携しているプリペイドカードやポイントが、携帯電話会社を解約すると使えなくなるなど、分離性があまりよくありません。おトクかどうかは、主契約に紐付けされた複数のサービスがデメリットの影響を受けずに利用し続けられるかにもよるわけです。

その点、個別に複数のサービスのいいとこ取りをしてカスタマイズしていくと、格安スマホが利用でき、安くて保障内容の良い保険の加入も問題なく、電気もガスと合わせて安く使えたり、期間に縛られないことで自由にサービスを利用できます。選び方によってはワンメイクするよりも安くできるかもしれません。

ワンメイクとカスタマイズ、どのように選べばよいのか?

選び方のポイントは、ワンメイクするメリットがあればあるほど、その1つの企業を利用ことが自分のライフスタイルにあっているか、ということです。途中で変更するデメリットを考えなくてよい状況であれば、1つの企業でサービスを受け続けると、よりおトクなサービスも提供してもらえることもあり、便利です。サービス内容についてよく理解できないという人が効率よく利用したい場合も、ワンメイクでよいでしょう。

一方、いつも最新の情報を集め、安くて良いサービスを選んでいきたいという自由度を求める人や、契約の縛りが窮屈に感じる人は、格安スマホに、掛金の安い保障の手厚い保険など、個別に組み合わせてみましょう。それぞれのサービス内容や加入条件をよく調べ、自分が納得するサービスを受けたいという人は、間違いなくカスタマイズがおすすめです。

今回は携帯電話会社を例にしましたが、すでにはじまっている電力自由化、そして今年4月にはじまる都市ガス自由化についても、同じように「セット割」サービスがたくさん出るのではないかと思います。

たとえば、日々の使用量やおトク度がスマホアプリなどで可視化され、利用していることでおトクさを実感できるお知らせが来ることもあるそうです。セットで契約して得られるメリット、デメリットを比較して、自分が良いと思えるプランを選択してください。

もし、よくわからないのであれば、わかるまでは手を出さないというのも1つです。必ずしもすべての人が安くなるというものではないのですから、自分の行動やパターンを見据えながら、自分の考え方、ライフスタイルによって選択していくべきです。

(横山光昭)

Image by nanami / hanako / PIXTA.

【家計の見直し連載】

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