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生産性向上のために優先すべき2つのこと

生産性向上のために優先すべき2つのこと

Inc.:想像してみてください。今、午後3時です。1時間後には週に一度のチームミーティングがあり、午後6時の締切が迫っているというのに、長々としたToDoリストを見ると何とか「済」のチェックを付けられたタスクは1つだけです。

誰でもこんな日々を体験したことがあるはずです。どんなに頑張っても生産性が上がりません。必死に生産性を高めようとすると、ToDoリストのタスクより毎日そのことばかり考えて頭がいっぱいになる感じがします。

でも救いはあります。生産性は白黒がはっきりしているわけではありません。生まれつき生産的な人も非生産的な人もいないのです。どんな人も生産性を向上させられます。単に、生産性を向上させるモチベーションを自分に与えられるかどうか、確実に信頼できるテクニックをいくつか試してみるかどうかの問題であることが多いようです。また、生産性向上に王道はありません。仕事の成果が上がるなら何でもアリです。

今より生産的でストレスが少ないワークライフを始めたいなら、次の2つの基本原則を優先しましょう。生産性の高い人たちはみんな実践しています。

1. セルフケアを最優先する

生産性の高い人は、仕事中毒は自慢にならず、週に80時間以上働くことは勲章にならないことをしっています。休息やセルフケアの時間を割かないと、燃え尽き症候群まっしぐらです。燃え尽き症候群は、現代の労働環境においては、積極的で持続可能な労働力の構築を何よりも脅かすものです。

  • 睡眠

    燃え尽き症候群を防ぎ、最高のパフォーマンスレベルを維持するために、生産性の高い人は、健康管理の時間を毎週編み出すように総合的な努力をしています。その第一歩は睡眠を大切にすることです。夜の睡眠が精神・感情・肉体の健康の維持には必須であることをとりあげて、睡眠を取ることの利点を力説する研究は後を絶ちません。頭も体も疲れていると、結局は生産性レベルが低下するので、睡眠を優先すべきであることは明らかです。

  • エクササイズ

    エクササイズをすることの利点はウエストサイズやBMIの域をはるかに超えるものです。定期的なエクササイズは幸福感を高め、不安症や鬱病の防止になるからです。ほとんどの人は、エクササイズが生活にもたらす利点をわかっていても、多忙なスケジュールに組み込まれた数々の締切や果たすべきたくさんの役割よりエクササイズを優先しようとは考えないことが多いようです。しかし、生産性の高い人は、定期的なエクササイズをワークライフの譲れない部分として捉え、毎週運動する時間をわざわざスケジュールに入れています。

  • IT端末から離れる時間を作る

    生産性の高い人は、IT端末の電源を切ることが自分を充電する秘訣であることに気づいています。来る日も来る日もスマートフォン、タブレット、デスクトップをとっかえひっかえしながら、毎日24時間メールに返信して、複数のプロジェクトにあくせく取り組んでいるようでは、幸福感も創造性もまるで高まりません。テクノロジーから離れて趣味に没頭する時間を作るなり、友人や家族と過ごすようにしましょう。

    生産性と創造性を最も妨げるものは、デジタル機器が原因の注意力散漫です。現代の労働者は常にスクリーンを通して他人とつながって消耗し、仕事から離れる時間をほとんど持ちません。過剰なテクノロジーが生活に耐えがたい過剰雑音を生んでいます。

    生産性の高い人は、常に「オン」のライフスタイルで暮らすと仕事的にも感情的にも肉体的にもろくなことが無いと気づいています。この負荷過剰状態と闘うために、1日のどこかで、あるいは週のどこかでスクリーンから離れて素の自分に戻る時間を作るようにしています。

2. 1度に1つの作業に集中する

一見矛盾するようですが、マルチタスキングは生産性を低下させます。採用面接で「同時に複数の作業をうまくこなせますか?」と聞かれた経験がある人もいるかもしれませんね。企業は長年マルチタスキングの達人を使い勝手の良い人材として求めてきました。一度に多くのプロジェクトを回していける人材がチームプレーヤーとして強力な戦力になると思われてきたからです。

しかし、一度に複数の仕事を同時進行させると、個人にもチームにも何ら利点が無いことがわかってきました。マルチタスキング推奨者の主張に反して、人間は同時に2つのことを全力で行うことはできません。マルチタスキング中は、実際には複数の作業の間を行ったり来たりしているだけであり、そのせいで脳が効率的に働くために必要な含酸素グルコースを使い果たすので、脳は疲れ果ててしまいます。

脳が疲れすぎて明確に物事を認識できなくなるとミスが発生します。さらに、一度に1つのことに焦点を絞り込まないと、脳の創造的問題解決能力や記憶力が低下します。ですから、マルチタスキングができると評価に値する能力があるように見えますが、総合的には、多くの場合、パフォーマンスの低下を招くだけです。

生産性の高い人は、マルチタスキングはただでさえ多忙な毎日にさらに時間とストレスを加える結果になるとわかっています。そのため、複数のプロジェクトやメール、会議の間を行ったり来たりするよりToDoリストの項目に一度に1つずつアプローチします。このアプローチが結局は質の高い仕事、創造性に富んだ問題解決、ストレスの軽減につながります。

生産性を向上させるのは、それほど大変な話ではありません。仕事より、まず自分の心身のケアを優先すること、それから、マルチタスキングをやめて1度に1つのことに集中すること。この2点に尽きます。それさえ実行できれば、あなたの生産性もぐっと高くなるでしょう。

Want To Be More Productive? Start Prioritizing These Two Things | Inc.

Andrew Medal(訳:春野ユリ)

Photo by Shutterstock.
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