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研究が示す「理想的なチーム」の条件

研究が示す「理想的なチーム」の条件

Inc.:人はもともと、チームで協働するようにできています。性格傾向や個人的嗜好に関係なく、私たちの脳は、他者とつながり協力し合う機会を与えられるとハッスルするのです。優れた成果を上げるには、こうした心理をうまく活用して、チームの最大限の能力を引き出すことが鍵となります。

科学的な知見を参考にして、すばらしいチームを率いる方法を以下に紹介しましょう。

理想的なチームの規模

人の脳がさまざまな人間関係に対処する能力には限度があります。以下は、集団力学に基づいた、つき合いの深さごとの適正人数です。リーダーは、これを参考に、チームの人数を決めましょう。

腹心の友レベル:5人

仲のよい友人レベル:12~15人

協力関係にある知人レベル:35人まで

大半の組織では、以上のようなチームが自然に出来上がっています。たとえば、特定製品を担当する少人数の班(腹心の友レベル)が複数あって、それらが共同で作業をし(仲のよい友人レベル)、そうしたチームが、大きな製品開発の部署(協力関係にある知人レベル)を形成している、というような具合です。大切なのは、誰をどのグループに配置するかという戦略です。

チームの科学

チーム力学の最大の動力源には、以下の2つがあります。

  1. ミラーニューロン:ミラーニューロンの働きによって、人は、他人の行動を見ただけで、その人の気持ちになり、表情を真似ます。チーム全体が気持ちを1つにするのは、ミラーニューロンのおかげなのです。リーダーの感情は、最も伝播しやすいので、リーダーはチームに感じてほしくない感情は漂わせないようにしましょう。
  2. トランザクティブ・メモリー:

    結束の強いチームがもっている最強のスキルの1つは、記憶を共有する能力です。トランザクティブ・メモリーとは、1人ずつがすべてを知っている必要がなく、チームの皆が「誰がどんな情報をもっているか」を把握しており、目標を達成するために知識のネットワークに依存できる状態を指します。自分の専門知識について話すよう個々のメンバーに促し、チームのトランザクティブ・メモリーを強化しましょう。

強力なコミュニケーション・パターンを築く

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者Alex Pentland教授は、好業績チームには、3つの共通したコミュニケーション・パターンがあることを発見しました。

  1. 頻繁なコミュニケーション:優れたチームは、たいてい、1時間に十数回のコミュニケーションをとっている。
  2. 均等の発言量:メンバーそれぞれの話す量、聞く量が均等。
  3. 外部情報源:チームに特定分野の知識やスキルが足りないと感じると、複数の外部情報源と接触する。

フィードバックの与え方が重要

リーダーがフィードバックを与える際にどのような感情表現をするかによって、フィードバックの受け止められ方が大きく変わります。ある研究で、パフォーマンスのポジティブな評価をネガティブな感情表現で伝えられた被験者集団と、ネガティブな評価をポジティブな感情表現で伝えられた集団の比較が行われました。結果は、ネガティブな評価を受け取った集団のほうが、ポジティブな評価を受け取った集団よりも、伝えられ方の影響で、好感情をもっていた――というものでした。

ポイント:ネガティブなフィードバックを与える必要があるときは、感情的インパクトを和らげるために、思いやりのある伝え方をしましょう。

幸福感でチームの業績を上げる

研究者のRich Karlgaard氏とMichael Malone氏は、リーダーが幸福感を表に出せば、チームの幸福感、生産性、創造性も上がることを発見しました。 なぜなら、リーダーの機嫌がよければ、チームも心穏やかでいられ、ストレスも少ないからです。

チームの内向的メンバーも外向的メンバーも受け入れる

外向的な人がチームのスターになることが多いのは、彼らが、集団環境でのほうが、力を発揮しやすく、貢献度が高いからです。しかし、会議や合同作業があまり多くすると、今度は、単独作業で力を発揮することのほうが多い内向的な人の、優れたアイデアをとり逃してしまうことがあります。

チーム全員の貢献を引き出すには、さまざまな形態でアイデア共有や協働ができるシステムを設けることです。

The Surprising Science Behind What Makes a Great Team|Inc.com

Vanessa Van Edwards(訳:和田美樹)

Photo by Shutterstock
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