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生まれて初めてのオーダーメイドスーツをLaFabricで作ってみた

生まれて初めてのオーダーメイドスーツをLaFabricで作ってみた

LaFabric(ラファブリック)というブランドをご存知でしょうか? 最近注目を集めているクラウド連携型カスタムオーダーメイドサービスで、店舗で採寸した個人の詳細なサイズデータをクラウドに保存し、2着目以降はスマホで型や生地を組み合わせるだけで注文が可能なオーダーメイドスーツを提供しています。僕自身もLaFabricのことは知り合いから聞いて初めて知ったのですが、今回実際にオーダーメイドスーツを注文してみたのでその様子を詳しくご紹介したいと思います。

なぜ、オーダーメイドスーツなのか

仕事でスーツを着る機会がある僕にとって、オーダーメイドスーツという選択肢があることは知っていたものの、今まで「オーダーメイドスーツがあったらいいな」と思ったことはありませんでした。その理由は単純に「スーツにこだわりたいオシャレな人のためのもの」と思っていたからです。また、「価格がとんでもなく高そうだ」とも思っていました。スーツに特別なこだわりがあるわけでもなく、「とりあえずちゃんとしてるように見えればいい」と感じていた僕にとって、今までオーダーメイドを選択肢として考えてこなかったのはある意味当然だったかもしれません。

しかし、年齢も重ねていけば、役職についた方々と食事に行くことが増えてきます。また、重要なプレゼンを任されることもあります。そんな時には、しっかりとスーツを着て臨みたい。つまり、スーツは僕にとって勝負服のような位置付けです。だからこそ、自分に合ったスーツが必要なのではないかと思うようになったのです。

LaFabricとは

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実際に注文する前に、LaFabricについてもう少し詳しく説明します。LaFabricは、スーツやシャツをオンラインでカスタムオーダーできるサービス。2014年にベータ版、2015年3月に正式にサービスをローンチしました。

身体のサイズを一度登録すればPCやスマートフォンからいつでもオーダーできる手軽さもあり、今までオーダーメイドに距離を感じていた20代、30代を中心に人気があります。生地の種類が豊富で、ボタンや裏地など細いところまでカスタムできるのが強み。また、価格帯も44,800円からと既製品のスーツと変わらない値段で購入できるのもポイントです。

最初にサイズ登録をする必要はありますが、各地にある実店舗にて無料で採寸してもらえます。わざわざお店に出向いて採寸してもらうは手間、と思うかもしれませんが、一度測ってもらえば採寸データはLaFabricのアカウントに保存されます。つまり、(激太りor激やせしない限りは)もう一生測らなくてもいいのです。これってつまり、「服のサイズ選び」から一生解放されるわけで、革新的なことです。

LaFabricで採寸からオーダーまでのプロセス

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今回採寸のために訪れたLaFabric POPUP STORE新宿マルイ本館。思ったよりカジュアルな雰囲気で店に入りやすかった。

LaFabricでは、実店舗で採寸をおこないます。その流れは、

1.アカウント登録

2.採寸

3.生地選択

4.オプション選択

となっています。全体の所要時間は30分〜45分ほど。以下、1つずつご紹介します。

1. LaFabricのアカウント登録

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まずは、LaFabricのアカウントを作ります。必要な情報は、メールアドレスとパスワードだけ。採寸したデータはすべてここに保存されるため、一度登録してしまえばいつでもどこでも自分に合った服をオーダーできるようになります。もちろん購入履歴も残るので、同じスーツやシャツをもう1枚欲しいという場合でもワンクリックで購入できるようになります。

2. プロによる採寸:体の15カ所をくまなく測る

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次に採寸を行います。首回り、袖、肩幅、バスト、ウエスト、手首などその数はなんと15カ所。体の隅から隅まで測られた経験なんてなかったので、最初はかなり緊張しました。体に力が入ってしまったり、ウエストを測る時にはお腹を少しへこましてしまったり。僕のサイズを測ってくれた店員さんによると、そんなお客さんのときは、大きく深呼吸をしてもらいウエストを正常な状態にして測るそうです。

すべての採寸が終わったら、ゲージと呼ばれるジャケットやパンツのサンプルを着て、フィット感を調整していきます。実際に着てみると、この時点でかなりぴったりなことに驚きました。

そこから、袖の長さや肩幅、パンツの丈の長さを細く調整していきます。しかし、袖の長さをどの位置にするかなんて考えたことがありません。標準的な長さを聞いたところ、「考え方によって異なるのですが、イギリスでは親指の先から11センチと位置が決まっています。また、シャツがジャケットの袖からどの程度出ればいいかもさまざまな考え方があり、1.5cm〜2cmくらいが標準です」とのこと。

また、スーツを着るシチュエーションを想像するといいようです。営業で着るのか、冠婚葬祭で着るのか、それぞれのシーンによって求められるスーツも異なります。LaFabricで採寸してもらって印象的だったのは、自分ではイメージし切れない部分を、会話を通して聞き出してくれること。そして、個人の好みや考え方、自分の職業などに合わせてプロの意見を聞くことができること。このプロセスは、まるでカウンセリングのようでした。

3. 生地を選ぶ

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次に、色と生地を選びます。色は黒、ネイビー、グレーの3種類がベーシック。その中に、それぞれ濃淡があり、薄いものや濃いものがあります。カスタムオーダーで最初の一着を作る人は、より長く着れるように無地やシャドーストライプを選ぶ人が多いようです。逆に、茶色、ベージュなどを最初の一着で買う人はほとんどいないとのこと。

生地の種類は大きく分けると、3つ用意されています。「ユーティリティ」は、ポリエステルが入った生地を使いデイリーに使えるタフさが特長。「スタンダード」は、機能性がある生地が豊富。例えば、NASAのために開発された特殊な生地のSeasonsは、マイクロカプセルが衣服内の温度を32度に調節してくれる機能を持っています。また、寝間着のような伸縮性もあり動きやすさを求める人にはぴったり。「プレミアム」は、シルクを使った上質な生地やレダやカノニコなどの海外の生地を使っています。

ユーティリティ、スタンダード、プレミアムの順番に機能性や生地の質が上がり、一番安いユーティリティは、44,800円から。ここまで安いと、既製品のスーツとの価格差はほとんどありません。

ビジネスで毎日着るということであれば、タフなスタンダード。パーティーに出席するということであれば、上質な質感のあるプレミアム。自分がどういったシーンで着るのか丁寧にカウンセリングしてくれるので、永遠と悩むことはなさそうです。

4. オプション選択

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オプション選択では、サイズや生地以外を細くカスタマイズできます。例えば、スーツの裏地選びはオーダーメイドだからこそ味わえる楽しさの1つです。ネイビーのジャケットに茶色の裏地を合わせたり、裏地に柄を入れてみたり。他にもポケットの形、ボタンの数などさまざまなオプションがありますが、その中でも一番のおすすめは本切羽(ほんせっぱ)。これは、スーツの袖を袖ボタンによって開閉できる仕様のことで、既製品のスーツであれば飾りボタンがついているのが普通なので、オーダーメイドならではのポイントです。オーダーメイドをさりげなくアピールするために、本切羽のボタンを1つ開けておくのが粋な着方なのだそうです。

オーダーメイドはこだわる人だけのものじゃない

LaFabricの最大の特長は、一度採寸をしてしまえばアカウントに採寸データが保存されること。それによって、サイズ選びから一生解放されることです。それだけでも、時間の節約になるし画期的なことです。でも、それ以上に良かったのは、「僕みたいにスーツを知らない人間でもオーダーメイドを作っていいんだ」と思えたことです。

スーツにこだわりがなかった僕にとって、「オーダーメイドスーツは敷居の高いもの」というイメージが先行していました。しかし、LaFabricの店舗で"カウンセリング"を受けてみて、自分が欲しいスーツのイメージがどんどん具体化されていくのを感じました。それに、手に届く価格帯だったのも大きな要素です。

LaFabricは今までスーツにこだわりがなかった人にこそ試してほしいと思えるサービスです。そして、時間が許せば、実際に店舗を訪れて、採寸してもらってください。オーダーメイドスーツが今までよりずっと身近に感じられるようになるはずです。

LaFabric

(文/島津健吾 構成・写真/大嶋拓人)

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