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「プログラマー」と「ウェブ開発者」の違いを4つに分けて解説

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「プログラマー」と「ウェブ開発者」の違いを4つに分けて解説

MakeUseOf : プログラミングの世界は外から見るとわかりにくいものです。例えば、プログラミングの経験がなければ、初心者はどの言語を学ぶべきかさえわからないでしょう。

しかし、プログラミングに関する誤解はそれだけではありません。「ソフトウェア技術者」「ウェブ開発者」「プログラマー」といった言葉をよく耳にしますが、これらは肩書きが違うだけでなく、仕事にも重要な違いがあるのです。

それでは、プログラミングとウェブ開発がどれほど異なるかを検証していきましょう。

1. 目的とする点が違う

どちらもコンピューターで何かを動かすためにコードを書く仕事ですが、目的は大きく異なります。プログラマーはさまざまなものをつくりますが、一般的には、全く新しいアプリケーションか既存のソフトウェアに付け加えて作成します。一方、ウェブ開発者はウェブサイトの構築と保守に特化しています。

この違いを理解するため、ウェブデザイナーの役割について考えてみましょう。ウェブデザイナーはまず、ウェブサイトの模型をつくります。機能の計画を作成する場合もあるでしょう。ただし、目的を達成するためにコードを書く必要はありません。「Adobe Dreamweaver」などのプログラムでウェブサイトをデザインしたり、「Photoshop」でモデルをつくったりする仕事です。

ウェブ開発者はウェブデザイナーとプログラマーの仲介役です。ウェブデザイナーがウェブサイトのアイデアを考え、ウェブ開発者は仕様通りに構築します。このプロジェクトにプログラマーが参加した場合、ウェブサイトの訪問者のリクエストを処理するためのツールを開発することになるかもしれません。長期的に見れば、プログラマーはツールの完成までを担当し、ウェブ開発者はおそらくサイトのアップデート、保守を行うことになるでしょう。

もう1つの重要な点は、それぞれの業務範囲です。ビジネス環境でプログラマーは、企業が長く使用してきた専用ソフトウェアの拡張を任されるかもしれません。

つまり、プログラマーは古いアプリケーションのコードを解読し、新機能を追加することを基本的に行います。企業は事業に不可欠なソフトウェアを手放したくないのです。

一方、ウェブデザインの場合、企業が新しいウェブサイトを望んだとき、外科手術のように新しいパーツを追加することはめったにありません。ウェブサイトの場合、ゼロからつくった方が効率的なのです。

2. 使用する言語が違う

ご存じとは思いますが、プログラミング言語は何十種類もあり、長所や目的もそれぞれ異なります。そして、モバイルアプリケーションとウェブアプリケーションの開発では、使用する言語が異なります

ウェブ開発者は「HTML」で文書の構造を記述し、「CSS」で文書の見せ方を指定します。そして、クライアント側の動作を持たせるために「JavaScript」を、サーバー側の動作を持たせるために「PHP」を使用します。もちろん、「Ruby」をはじめ、ウェブ開発で使われる言語はほかにもあります。

一方、プログラマーは必要なプログラムを書くために、あらゆる言語を使用します。「C#」「Java」「C 」「Python」「C」などから、状況に合わせて選択します。

プログラミング言語は急速に進化しているためウェブプログラマーは言語の変化に後れを取ってはなりません。たとえ2015年に書かれたウェブプログラミングのテキストでも、時代遅れになってしまう可能性があります。

これに対し、C言語は何十年も大きく変化していないため、1985年のテキストでも十分に活用できます。もちろん、古いリソースに含まれていないものもありますが、ウェブ開発ほどではありません。

3. 実装方法が違う

考えたことはないかもしれませんが、こうした言語はそれぞれ異なる機能を果たしています。

「Java」「C 」などのプログラミング言語は高級言語と呼ばれ、プログラミング言語で書かれたコンピュータプログラムを解析し、コンピュータが直接実行可能な形式のプログラムに変換して書き出される機械語に比べるとかなり抽象化されています。

一方、プログラム可能な機器を動作させるための機械語を人間にわかりやすい形で記述しているアセンブリ言語などの低級言語は、記述が難しく面倒です。ハードウェアへの依存度が高いため、メモリやレジスタ間のデータ移動まで指定しなければなりません。

プログラマーはコンピュータの自動プログラミングに使うコンパイラを使用し、記述したコードをコンピューターが理解できる機械語に変換します。これに対し、ウェブ開発ではほとんどの場合、コンパイラを必要としません。例外は、ウェブサーバー上で動作し、クライアントマシンに表示される一部の「ウェブアプリケーション」です。ただし、この仕事はアプリケーションプログラミングとウェブ開発の中間に位置します。

4. 言語の処理方法が違う

「HTML」はマークアップ言語、「CSS」はスタイルシート言語です。ウェブページに何を表示し、どのような構造を持たせるかを記述したり(HTML)、ウェブページをどのように見せるかを指定したり(CSS)できます。

これらは外見に関する言語、プログラミング言語は機能に関する言語です。文書を保存し、好きなブラウザーで開けば、すでに「HTML」の記述が反映されているはずです。コンパイラは必要ありません。ブラウザーが「HTML」を変換してくれるのです。

一方、「C 」でコードを書き、画面に「Hi!」と表示したい場合オンラインで入手できるコンパイラを使用しなければ、何も起こりません。

結論

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ウェブ開発者はプログラマーの部分集合と言ってもよいでしょう。どちらも同じような手法や技術を用いるためです。ウェブ開発者はグラフィックデザイン用のプログラムやビデオ編集ソフトなど、プログラマーには不要な技術やツールを使用します。

また、ウェブ開発者は通常、プログラマーより頻繁に顧客と接触します。ウェブブラウザの「Mozilla Firefox」を開発したのはプログラマーですが、「Mozilla.com」をつくったのはウェブ開発者です。

Programming vs. Web Development: What's the Difference? | MakeUseOf

Ben Stegner(訳:米井香織/ガリレオ)

Photo by Shutterstock
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