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ゲーム大好き少年から人気ゲーム開発者に:Respawn社COOを務めるダスティ・ウェルチさんの仕事術

ゲーム大好き少年から人気ゲーム開発者に:Respawn社COOを務めるダスティ・ウェルチさんの仕事術

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は人気ビデオゲームの開発を手掛けるRespawn Entertainment社COOを務めるダスティ・ウェルチ(Dusty Welch)さんの仕事術です。

人気ゲーム『Titanfall』を裏で支える独立系ゲーム開発会社、Respawn Entertainment社のCOOを務めるダスティ・ウェルチさんは、自身もゲーマーです。しかし、彼のキャリアは、『Call of Duty』という別の人気ビデオゲームからスタートしました。

Respawn社に入社する以前のウェルチさんは、10年以上ビデオゲーム界の巨人Activision社に勤務して、『Call of Duty』と『Guitar Hero』シリーズを大ヒットさせ、あらゆるゲームショップの目玉商品にのし上げました。Respawn社でも、最初のゲーム『Titanfall』が2014年にリリースされて大喝采を浴びました。現在は『Titanfall 2』が10月28日に発売される予定であり、どんな中身になるのかまだ明らかにされていない『Star Wars』ゲームも開発の途中にあります。

ウェルチさんのゲーム好きのルーツは少年時代に新聞配達を頑張って手に入れた家庭用ゲーム機Atari2600までさかのぼります。もちろん今はもう新聞配達はしていませんが、そのときの頑張る習慣がゲームをする習慣として残っています。今日はそんなウェルチさんの仕事術をご紹介しましょう。

居住地:カリフォルニア州ロサンゼルス

現在の職業:Respawn社COO

仕事の仕方を一言で言うと:情熱的に

現在の携帯端末:iPhone 6

現在のPC : iPad Pro

── 最初に、略歴と現在に至るまでの経緯を教えていただけますか?

子どもの頃、初めてした仕事は新聞配達でした。そのとき稼いだお金の半分は学費の積み立てになり、残りの半分は、楽しいことに使いました。その「楽しみ」用のお金で毎月(誇張ではありません)、Atari2600のビデオゲームを買いました。そのとき買ったゲームの多くがActivision社から発売されていたのは皮肉な話ですが、それがあったからこそ私はゲーム界のキャリアを歩む軌道に乗ったと考えるべきでしょう。

過去15年間をかいつまんで話すと、Nestle社やDole社といったグローバル企業で働き、本格的なビジネスのキャリアを身につけました。そうした企業で世界的に通用する最高のマーケターから鍛えてもらったのは本当に幸運でしたが、正直言って、マーケットシェアの成長率が年に1%というゆっくりしたペースの業界では退屈を感じていました。

キャリア・チェンジを考えたときは、母の「自分の心に従いなさい。あとのことはそのうちちゃんとついてくるから」という言葉を信じることにしました。その時点で私が情熱を傾けられることは相変わらずゲームでした。それで、Nestle社時代の上司がActivision社に転職して私にCEOに会ってみないかと言ってくれたときは、すんなりOKしました。CEOのボビー・ノティック(Bobby Knotick)氏に会うと、彼は私がゲーマーであることを証明して欲しいと言いました(ジョークじゃないですよ)。ちょうど子どもの頃に遊んだActivision社の『Pitfall』というゲームで獲得したパッチが私のノートに挟んであったので、それを取り出してテーブルの上にポンと置いてやったのです。それを見たCEOは飲んでいたコーラを噴き出しました。以来私は13年半そこで仕事をすることになりました。最終的には、『Call of Duty』のフランチャイズを作り、『Guitar Hero』を走らせた後にActivision社を去りました。これがRespawn社に至るまでの経緯です。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

あえて言うなら、iPadがないと生きていけないでしょう。仕事にも世界中のパートナーとコネクトするにも欠かせない日々のライフラインですから。リンクすることで何でも手に入れられます。Teslaのアプリも車庫入れ前の車のクールダウンに愛用しています。でも、「これがないと生きられない」を文字通りに取るとしたら、SmartBPは欠かせません。これを使って旅先で健康状態やフィットネスをトラッキングしたり仕事のプレッシャーを調整しています。CyberGhostも、海外でAmazonのコンテンツや無料動画・音楽サイトのPandoraを簡単に使えるようにしてくれるので、旅行中は必需品です。

── 仕事場はどんな感じですか?

iPadとモニターを置いた木製天板のデスクを使っています。圧迫感を軽減するために壁は再生バークウッドにしています。インスピレーションが湧くのを期待して子どもの頃に獲得したActivision社のパッチをコラージュにした額と、自分がビジネスをしている場所にしっかり根付いていたいので、ロンドンの夜景の写真を壁に飾っています。

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Respawn社オフィス

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

チームのミーティングでは文書にしたアジェンダやパワーポイントを使う典型的なやり方はしません。その代わり、懸念事項トップ3と私に伝えることがあるかをチームに聞きます。さっさと本題に入り、生産性を損なう官僚的なアジェンダ(退屈でもあります)は省略することです。

── 愛用しているToDoリストマネージャーは何ですか?

紙とペンです。らせんとじのノートパッドがお勧めです。5か月ももちますし、必要なことは何でも書き込めます。

── 携帯電話やPC以外で、「これがないと生きていけない」というガジェットはありますか?

Magic Bullet社のブレンダーです。自宅に1つ、職場に1つ持っています。それから、リップクリームのChapstick(但しクラシック・オリジナル版に限ります) が手放せません。Lucas' Papawの軟膏も悪く無いのですが、Chapstickみたいにポケットに入らないのが難点です。

── 日常のことで「これはほかの人よりうまい」ということは何ですか?

人よりたくさん仕事をすることでしょうか...それほど長時間眠らなくても高いレベルで安定して仕事をすることができます。

── 睡眠習慣はどのような感じですか?

私の場合はちょっと特殊で、若いころからずっと睡眠は毎晩4時間未満です。幸い、この睡眠習慣でしっかり能力が発揮できています。歴史上の独裁者の多くがこういう睡眠習慣だったことがわかっているので、褒められた話じゃないなあと思います。

── 仕事中、どんな音楽を聴いていますか?

PandoraのTiesto/David Guettaステーションです。あのエネルギーが好きなんです。生産性をぐっと上げてくれますし、創造性に刺激を与えてくれます。

── 今、何を読んでいますか?お勧めの本はありますか?

お勧めの一冊は『Unbroken』です。人間の克己心の強さには目を見張るものがあります。

これから読もうとしているのは『Carrying the Fire: An Astronaut's Journeys』です。

── どのように充電していますか?

クロスフィットでエクササイズします。ワークアウトしていると頭がクリアになって戦略が立てやすくなります。

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Respawn社オフィスで行われたモーションキャプチャー(写真中の人物はダスティさんではありません)

── 今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

イギリス王室のハリー王子(チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の次男)。

── これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えて

ください

「心のままに進みなさい。お金と満足は後からついてきます」。私が若い頃、母に言われた言葉です。

── そのほかに読者やファンに伝えたいことがあればどうぞ

AR(拡張現実)とVR(バーチャルリアリティ)の世界がこの先どうなっていくのかとても興味があります。私はゲーマーとしてもゲーム開発者としても自分が楽しめるかどうかを優先しています。というのも、『Star Wars』や『Titanfall』のようなゲームはこの先ますます人々の心を陶酔させる可能性が高いからです。しかし、本物の宇宙に関しては、この先どうなるのか知りたくてたまりません。私たちの生活は20年後にはどんなふうに変わっているのでしょうね。

Andy Orin(原文/訳:春野ユリ)

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