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「生きがい」は見つけるものではなく「作るもの」:研究結果

「生きがい」は見つけるものではなく「作るもの」:研究結果

Inc.:情熱を持って生まれた、あるいは人生の早い段階で生きがいを見つけたというラッキーな人は別として、その他大勢である私たちは、大人になっても自分の働く意義に迷いを感じてしまいます。これは、単純に運の問題なのでしょうか?

「まずまず」の仕事に耐え、何とか生活費を稼ぎ、成功者が味わうような興奮やひたむきさとは無縁に生きるのが自分の運命だと思っているあなた。あきらめる前に、ドイツの研究チームによるこちらの結果をご覧ください。

情熱は見つけるものではなく「作るもの」

研究チームは、ビジネスを始めたばかりのドイツ人起業家54人を対象に、起業につぎ込んだ努力のレベルとプロジェクトへの情熱を測る質問をしました。

すると、この2つの測定値の間に、相関がみられたのです。ブログ「British Psychological Society Research Digest」に、こう書かれています。

研究チームは、これら2つの数値の変動に注目しました。すると、前週の努力が翌週の情熱に影響することがわかりました。努力をするほど、情熱が高まる傾向が見られたのです。

チームはその後、フォローアップとして、情熱を高めるのにどの程度の努力が必要かを調査しました。ほんのちょっとの努力で起業の情熱が生まれるのか、それとも本当に汗水たらさなければ効果が得られないのか?

研究の結果、予想通りではありますが、努力をするほど得られるものも大きいことがわかりました。さらなる追加研究の結果、これも予想通りですが、報われない努力はほとんど情熱を高めないこともわかっています。努力が真の影響を及ぼしたと感じられたときだけ、情熱のレベルが上がるのです。

平たく言えば、仕事がつまらないのは情熱不足の結果ではなく、原因なのではないのではないでしょうか? 目の前にある仕事に真剣に向き合い、打ち込むことで、情熱が生まれるはずです。その情熱があなたをどこまで運んでくれるかは、誰にもわかりません。

「情熱を追え」はアドバイスではない

この研究結果は、よくある「情熱を追え」というキャリアのアドバイスに反論する確かなデータと言えるでしょう。成功を収めた専門家や起業家の多くが、情熱が先にあるのではなく、何かに打ち込んで始めて情熱が生まれると証言しています。つまり情熱とは、本気で取り組むという決意の産物なのです。

起業家のKent Healy氏は、悩める若者にこう言っています。

探すのをやめて、始めよう。情熱を探すことは積極的ではなく、むしろ受け身の行為です。その探求の根底には、ひと目ですぐわかる誤った信念があるからです。人生をかけられる情熱とは、目の前にあることに全力投球することで生まれるものなのです。

ですから、「情熱」を待つのはやめましょう。今すぐ立ち上がり、何かを始めるのです。やらねばならないタスクに真剣に取り組むことで、その仕事の意義と重要性を見出し、充足感が得られるはずです。それこそが、情熱と呼ばれるものの正体なのです。

The Real Secret to Finding Your Passion | Inc.

Jessica stillman(訳:堀込泰三)

Photo by Pixta.
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