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内向的な人は難局に強い、という新たな研究結果

内向的な人は難局に強い、という新たな研究結果

外向的な人のほうがビジネスでは有利――と言うのは心理学者だけではありません。内向的な人がその現実と闘うためのアドバイスをする無数のブログや本も、間接的にそう言っていることになります。

外向型人間の優位性とは、実際どれほどのものなのか? 本当に限りなく有利なのか? という問いにすばらしい答えを提供しているのが、Association for Psychological Scienceのブログです。記事では、外向型人間の利点の限界を特定しようとした、心理学者の国際チームによる研究が取り上げられており、大きな限界が見つかったと書いてあるのです。

困難な状況では内向型人間が頭角を現す

より社交的な人はどんなときに活躍し、どんなときに苦労するのかを把握するために、研究チームは、経営学を専攻しているベルギー人学生162人を、授業のプロジェクトとして27のチームに分けました。そして1人ひとりの外向性を測定したうえで、グループにおける対立の深さや人間関係などを、一定期間にわたって観察したのです。

最初の頃は、パフォーマンスが測定した外向性と比例している様子でした。外向的な人は、そうでない人よりも、友達をつくるのも連帯関係を結ぶのも早く、チームへの貢献度がより高いように見受けられました。しかし、チーム内で意見の食い違いが生じると、興味深い状況となったのです。

対立が生じると、高く評価されていたはずの、外向的なメンバーの積極性が急にマイナス要因と化したのです。最初はすばらしい活気に見えていたものが、強引さとなって現れ、グループの人間関係を悪化させました。つまりは、口数が多いタイプが重宝がられるのは、人間関係が円満なときだけということです。いったん意見の対立などが生じると、その押しの強さが、グループを牛耳る意図と受け取られ、反感を買うのです。

研究者の言葉によると「結果から、外向型人間は、社交性志向で、対人関係にポジティブな活力をもたらす半面、押しが強すぎ、支配的で、関係を悪化させるようなふるまいをする、と見なされることがわかりました。外向型人間は、"声高に主張する"人、他者の存在を目立たなくする人、チーム内の作業場の対立を長引かせる人、とも思われるようです」

ここから学べること

さて、ここから学べることは何でしょう? それはあなた個人の立場によると思います。根っから外向的な人は、この研究結果を警告と受け止めるべきでしょう。今度、グループが難局に陥ったら、あなたの活気が悪いほうに受け取られないよう気をつけましょう。

逆に内向的な人には、この研究結果は、励みになるのではないでしょうか。あなたならではの強みがもう1つ、科学的に証明されたのです。口が達者な同僚は友達をつくるのは早いかもしれませんが、グループでもめ事があったときは、あなたのほうが、よほどうまく事を荒立てずに対処できそうです。

また、管理職の方にも役立つポイントとして、チームを編成する際は、メンバーの性格特性のバランスを注意深く考慮することが挙げられます。外向型人間が多いと、最初は楽しい雰囲気に見えても、プロジェクトでトラブルが発生したりすると、大きくこじれる危険があります。さまざまなタイプをバランスよく混ぜるのが無難でしょう。

困難が生じたとき、一番口の達者な人が皆の反感を買うという状況を、あなたも見たことがありませんか?

Introverts Overperform in a Crisis, New Study Shows|Inc.com

Jessica Stillman(訳:和田美樹)

Photo by Shutterstock
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