日本の家事を遊びにしたい。大正13年に創業した老舗石鹸メーカーの考えた新しい石鹸たち

大正13年に創業した木村石鹸は、家庭用洗剤や業務用洗浄剤、金属表面処理剤(バレルコンパウンド)を、自社で企画開発から製造まで行う老舗メーカー。自社工場での釜焚き法により石鹸成分を一から製造できる、国内では数少ないメーカーのひとつです。
長年にわたって安全・安心な商品を提供している木村石鹸のものづくりについて、代表の木村祥一郎さん、マーケティング室の峰松加奈さんにお話をうかがってきました。
「家事を遊びに、遊びを家事にする」


洗剤のカテゴリーでは、強力な汚れ落ちを訴求したものか、それを否定したオーガニック洗剤としての機能や中身を訴求した商品が多いのですが、私たちは家事というカテゴリーにおいて「掃除がもっと楽しくなるのはどうしたらいいか?」「家族みんなで家事を分担するにはどうしたら良いか」という価値提供をしていきたいと考えています。

そのためにまず大切にしているのが、正直な製品づくり。私たちの考える安心・安全の基準は「正直」であることなんです。
例えば、世間一般のオーガニック洗剤は、明確な基準やルールはなく、安心・安全の線引きが不明瞭なものが多いです。私たちは、広告宣伝のために安心・安全をうたうのではなく、原料の成分などの情報をまるまる開示することで、使うものにとことんこだわりたい方にも納得いただける「正直な製品づくり」を目指しています。
今後の成長性を考えた、自社ブランドの立ち上げ


まだまだ駆け出しではありますが、こうした取り組みが実を結び、OEMの方でも今までとは違った種類の案件が増えています。今までは純粋に商品を製造することだけを求められていましたが、最近では「他の会社ではなく、木村石鹸さんと商品開発をしたい」「木村石鹸とのコラボ商品を大々的にプロモーションしたい」と言ってもらえるようになりました。
どうすれば、家事負担を分担できるか?

世の中には沢山の洗剤がありますが、私たちは汚い・めんどうくさい・楽しくない家事をどうすれば楽しくできるかを真剣に考えています。「&SOAP」では、家庭内で極端に女性に偏ってしまっている家事負担をどうすれば男女で分担できるかということを考えて、「男女で、家事をシェアリングする」というコンセプトの商品が生まれました。この商品を使う人の生活が少しでも楽しくなったり、また家の中で新たなコミュニケーションが生まれることを願っています。
掃除は「普段からどれだけ汚さないか」がポイント


特にオススメなのが「バス アフターケア - コーティングリキッド(お風呂用コーティング剤)」です。というのも、この02番ラインは特にユニークで、これは汚れを「落とす」のではなく、汚れを「防ぐ」コーティング剤。実は掃除は、普段からどれだけ汚さないかがポイントなんです。
特に、掃除の悩みのランキングトップにお風呂のカビが上がってきますが、カビは一度生えてしまうと根絶することはできません。「バス アフターケア - コーティングリキッド(お風呂用コーティング剤)」を掃除後に塗布してもらうと、汚れがつきにくくなり、掃除の頻度が少なくなります。洗った後もカビが生えにくく、カビ・ヌメリを予防し、清潔に保ってくれるんです。



その他木村石鹸の自社ブランドでは、あると嬉しいお手入れをテーマにしたシミ抜きキット「re_koro」や、合成着色料、合成香料、合成界面活性剤、防腐剤などを一切使用していない植物オイル100%の純石鹸からできた洗剤「SOMALI」などもつくっています。
水周りが汚れているのが目につくと、いくら気に入っている家でも、テンションが下がるものだ。めんどうで後回しにしたり、家族に押し付けてしまいがちな水周りのケア。ステップを踏んだケアを普段から実践することで、掃除の頻度はぐんと下がる。
みんなで協力して掃除を分担することで、みんなが心地よく暮らす家にできる。長年家事に向き合ってきた木村石鹸のプロダクトを使えば、自分の心地よい居場所に、もっともっと愛着が持てるかも。
image by 木村石鹸
source: 木村石鹸、machi-ya、ROOMIE
(ROOMIE編集部)
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