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Amazonが実験する未来スーパーの仕組み

Amazonが実験する未来スーパーの仕組み

Inc.:ジェフ・ベゾスとAmazonがまた新しい取り組みを始めました。今度は本ではありません。ドローンでもありません。食料品店の改革です。Amazon Goは先日、自動運転カーと同じようなテクノロジーを駆使した、レジも行列もない食料品店をシアトルにオープンしました。Amazonではこれを"Just Walk Out(そのまま歩いて出る)"テクノロジーと呼んでいます。

Amazonは4年前に、とある日常生活の課題に取り組むことを決めました。食料品店で最も時間を浪費させているのは、レジに並ぶ時間だという問題です。セルフレジが設置してある店でも、事態はまったく同じ。あなたの前には、卵パックをスキャンする方法がわからずおたついている客が必ずいます。

では、食料品店の棚から好きな商品を手にとって、そのまま歩いて出ていくことができたらどうなりますか? まさにこれが、Amazonが1800平方フィートの食料品店で実験中のコンセプトです。

仕組みはこうです。買い物客は店舗に入るときにGoアプリをゲートにスキャンし、仮想カートを開きます。 すると、スーパースマートテクノロジーが、買い物客が棚から取り出した商品を追跡し始めます。商品を手にとっても、最終的に買わないと決めたなら、請求されることはありません。買わないと決めた商品を、棚に戻すだけでOKです。棚に取り付けられたセンサーが、商品が戻されたことを検知します。 コンピュータビジョン、センサーフュージョン、ディープラーニングのおかげで、買い物客は好きな商品を手に取り、歩いて出ていくことができます。Amazonは、持ち出された商品の代金を、買い物客のアカウントに自動で請求します。 すると、明細化つきの領収書がスマートフォンに送られてくることになります。

Amazon Goの棚には、ミルク、パン、チーズといった基本的な食品から、昨年春に発売されたAmazonミールキットまで、すぐに食べられる商品が豊富に並べられています。当面は実験期間として、Amazonの社員だけがここで買い物をすることができます。2017年初頭には、この店舗を一般公開する予定です。

商品の精算には人の手を使いませんが、朝食、昼食、夕食、スナックなどの商品を棚に並べるのは人間の仕事です。また、当然ながら、Goショッピングのコンセプトを実現するテクノロジーを構想し、構築し、コード化し、テストしたのは人間です。将来、この革新的な食料品店が一般に広がり、ほかのマーケットにも波及し始めたら、現実世界のショッピング体験に、先端テクノロジーを持ち込むことに成功したAmazonは、世界支配にさらに一歩近づくことになります。

Shopping at Amazon's Futuristic Grocery Store Feels Like Shoplifting (but It's Not)|Inc.

Betsy Mikel (訳:伊藤貴之)

Photo by Shutterstock
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